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2019/10/25

「ぴっかり☆わん丈 二人会」(2019/10/24)

「春風亭ぴっかり☆三遊亭わん丈 二人会」
日時:2019年10月24日(木)19時
会場:なかの芸能小劇場
<  番組  >
三遊亭わん丈『寄合酒』
春風亭ぴっかり『ねずみ』
~仲入り~
『アンケート』ぴっかり・わん丈
三遊亭わん丈『魚の狂句』

この会の会場である「なかの芸能小劇場」は今の住まいからは足便が悪いのだが、私の生家(建物はとっくに無くなっているが)がここから3分ほどの所にあったので懐かしの場所なのだ。この先に行くと新井薬師があり、さらに数分行くと新井小学校があって、そこに7歳まで通っていた。
隣の席の女生徒が前の席の子とおしゃべりをするので身を乗り出した時、スカートの下から真っ白な太ももが見えた。その瞬間、性に目覚めて、以来およそ70年間目覚めっぱなし。
そんな事はどうでもいいけど、先日さん喬が「ぴっかりさんが上手くなった」と言っていたので、聴きに来ることにした。
当ブログを始めた頃にぴっかり(当時は”ぽっぽ”)が前座で寄席に出るようになり、当時からスジが良かったので記事にしたことがある。二ツ目になってからはあまり縁がなく、今回は久々だ。

わん丈『寄合酒』
他の品物は乾物屋から持ってきたが、鯛はどこから持ってきたんだろう?本来は犬が咥えていた鯛を横取りしたので、鯛の調理を始めるとその犬が取り返しにくる。そこから「食らわせてやれ!」の行き違いが起こるという運びになる。その部分が抜けているので、犬の一件が唐突な印象になってしまった。
このネタ、登場人物が多くそれぞれの演じ分けが要るのだが、わん丈の高座はそこが未だ粗い。

ぴっかり『ねずみ』
全体としては良い出来だった。さん喬が褒めるだけのことはある。
ねずみ屋の主・卯兵衛の身の上話を間接話法ではなく直接話法にした点に独自の工夫は見られた。ただ、途中で緩んでしまった所があり、小さなミスを誘っていたのが残念。
後は、甚五郎に風格が出るようになれば、更に良くなるだろう。

『アンケート』は開演前に客が提出したものを二人が回答するという企画。だいたいこういう時の質問というのは大したことがないので時間潰しの感あり。

わん丈『魚の狂句』
終演まで10分しかないと、短いネタを。
元は上方の演目で、わん丈が東京版に書き換えて演じていた。
ある男が色街に誘いにくると、街の名前を魚を織り込んだ狂句(川柳)にして洒落ようということになった。吉原、新宿、池袋・・・といった街について、その後は女性について、即興で狂句を読むという趣向。
一部は上方版のものをそのまま引用していたが、大半はわん丈オリジナルだと思われる。この人の才を活かした高座だった。

二人会というので一人2席ずつと想定していたが、中途半端に終わってしまった。
ちょっと薄味だったかな。

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コメント

たぶん、そのぴっかりだったと思います。
前座で聴いてほかの女性に比べて素直で好感をもちました。

佐平次さん
若手の女流では、ぴっかり☆と立川こはるに注目しています。

この辺りは学校が多うございますね。
ぴっかり「ねずみ」とは驚きました。
売れっ子で、ハードスケジュールをこなしているのに、よく稽古をする暇がありましたね。
この噺の枯れた感じのサゲが難しいと感じます。

福さん
今の二ツ目でぴっかりほど多くの独演会を開いているのは他にいないでしょう。そういう努力が実を結びつつあるんだと思います。

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