「校長室」は廃止したら
多くの学校に「校長室」というのがあるが、あれは必要なんだろうか。生徒が数千人といった規模の学校ならともかく、小中学校に校長室は要らないだろう。
校長の最大の責務は円滑に学校を運営することだろうし、そのためには生徒や教職員の状況を正確に把握せなばなるまい。だから校長は職員室にいるべきだ。
教育現場で問題が起きたとき、しばしば校長が知らなかったという報道に接するが、それは校長室にいて教頭らから報告を受けているから、どうしても実態にバイアスがかかるのだ。
企業でも、ある規模以下では社長が事務室に在席しているケースが多い。大企業でも工場では、工場長が事務室にいる例が少なくない。
かつて私の取引先の企業が色々な問題を抱えていたが、社長交代に合わせて社長室を廃止し、社長が事務室に席を移した途端に社内の風通しが良くなり、業績も改善した。
校長は教育現場の責任者だ。校長室を出て職員室に移り、空いたスペースは応接室や会議室にすれば良い。
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あれは自信のなさの表れじゃないですかね。
現場にいたら逃げ隠れできなくなるから。
投稿: さへいじ | 2019/10/09 10:18
佐平次さん
校長がなぜ校長室という隔離した空間に席を置かねばならないか、その理由がよく分かりません。逆に、職員室にいなくてどうやって校内を掌握しているのか、不思議です。
投稿: home-9 | 2019/10/09 18:14