エースと4番の不在が最後まで響いた阪神タイガース
昨日、CSファイナルでの敗退が決まり阪神タイガースの今シーズンが終了した。
リーグ戦では最後に滑り込みで3位に入り、CSの1stステージで2位のDeNAを破ったが、最後に力つきた。
シーズン前の予想では今年はAクラスは難しいと思っていたので、よく健闘したと思う。
今年の阪神、一言でいえばとにかく打てない。得点数538は12チーム中で最下位。ホームランは94本でリーグ5位だが首位巨人の183本のおよそ半分だ。
おまけに失策数は3桁に達し、打てず守れずの1年だった。
それでも辛うじて3位に入れたのはリーグトップの防御率の投手陣、特に中継ぎや抑えの奮闘によるものだ。
1年振り返ってタイガースの一番の泣き所は、エースと不動の4番が不在だったこと。
ここ数年、投手の中心だったメッセンジャーが不本意な成績に終わり引退となってしまった。本来はエースの役割を果たすべき藤浪に至っては1軍未勝利で、しかも大半が2軍暮らしという有り様だ。
4番には大山がすわったが成績が振るわず、後半戦はスタメン落ちまであった。替って4番にすわったマルテも中途半端な成績に終わっている。
シーズン途中でメジャーから獲得したソラーテに至っては「あの人はどこ?」状態だ。
そんなこんなで最後まで4番が固定出来なかった。
来季こそ優勝をと言いたいところだが、今のチームの戦力を冷静にみれば夢と終わるだろう。
それは一口にいえば、選手層の薄さだ。
今秋に新たな侍Jが招集されたが、28名の代表選手の中でタイガースからはゼロだ。
つまり今の阪神には、球界を代表する様な選手は一人もいないということだ。
なぜタイガースには選手が育たないのか。素材が悪いのか(スカウトの能力)、育成が間違っているのか。
なぜ他球団のようなホームランを打てる外国人選手が獲得出来ないのか。
監督やコーチの首をすげ替えてみても、球団経営の根本的な問題にメスを入れない限り、タイガースは優勝を争うようなチームにはなり得ないことを肝に銘ずべきだ。
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