桂宗助が「二代目桂八十八」を襲名
上方落語の桂宗助(56)が「二代目桂八十八(やそはち)」を襲名することになり、2021年夏にも襲名披露公演を行う予定となった。
八十八は、宗助の師匠・桂米朝の俳号で「米」という文字をばらした「八十八」を、俳句をよむ際に愛用していた。先人の俳号を名跡として襲名する風習は、上方落語や歌舞伎界で古くからあるという。
宗助は「俳号とはいえ、米朝が名乗っていた名前を継ぐのはプレッシャー。研さんしていかなければならない」と語っている。八十八襲名の声が以前から上がっていて最初は固辞していたが、兄弟子らの説得で決意したという。
東京の方にはお馴染みが薄いかも知れないが、師匠の米朝の芸を受け継ぐ品の良い高座が特長。
特に『たちきれ(立ち切り。たちぎれ線香)』での、いきりたつ若旦那を煙草を一服吸ってからいさめる番頭の姿が感動的であったのが強く印象に残っている。
襲名披露興行を楽しみにしている。
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