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2020/03/27

令和元年度「花形演芸大賞」

国立演芸場より、令和元年度「花形演芸大賞」の受賞者が下記の通り発表された。

【大賞】 
古今亭文菊(落語)
【金賞】
菊地まどか(浪曲)
入船亭小辰(落語)
古今亭志ん五(落語)
桂佐ん吉(上方落語)
【銀賞】
桂小すみ(音曲)
笑福亭喬介(上方落語)
まんじゅう大帝国(漫才)
瀧川鯉八(落語)

暗いニュースばかり続くので、たまには明るいニュースも。
大賞の文菊、本人には失礼だが意外だった。今年は神田伯山かと思っていたから。
文菊にとってはやや遅きに失した感もあるが、人物描写に関しては若手の中でも屈指だ。これからも本格古典の名手としての道を歩んで欲しい。

金賞の浪曲師のまどか、美声を生かした華やかな舞台が印象的だ。
小辰は当ブログでも再三とり上げているが、進境著しい若手だ。二ツ目の金賞受賞は初ではなかろうか。それだけ将来を嘱望されているという証だろう。
志ん五、地味ながら芸の確かさには定評がある。近ごろやたら大声を出したりはしゃいだりする若手が多い中で、この人は癒し系だ。
佐ん吉、有望な若手の多い上方落語の中でも傑出していると言えよう。
こうした注目してきた若手が評価されているのは嬉しい。

銀賞の小すみ、久しぶりに音曲の若手(年齢ではない)で上手い人が出てきた。
漫才のまんじゅう大帝国、二人とも噺家の出身だそうで、落語をネタに織り込んだ舞台が印象的だった。
鯉八、私の好みとは言えないが、異色の新作には評価が高い。
笑福亭喬介は未見。

6月の表彰式を楽しみにしている。

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コメント

早くから世に出る人物がいます。文菊がそう。
それと並行してライバルを形成する一群がいます。
(文菊何する者ぞという気概を持つ一群)
また、大器晩成型もいます。
どんな世界でもその三層が切磋琢磨して栄えているのでは?
三月という替り目の季節にそう感じます。


福さん
一之輔のライバルの一番手はやはり文菊でしょう。切磋琢磨できる相手がいるというのは幸せです。
>
>

伯山は受賞済みじゃなかったでしょうか。
文菊のあの嫌味なマクラを封じてほしいなあ。

佐平次さん
伯山は昨年度は金賞のトップでしたので今年は大賞かと思ってました。もしかするともう必要としないのかも知れませんが。文菊の例のマクラ、今も時々出てます。

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