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2020/04/16

WHOの自浄作用に期待したい

米国のトランプ大統領が、WHO(世界保健機構)への拠出金を拒否すると言い出した。新型コロナウイルスの感染が拡大しつつあり、しかもこれからアフリカなど途上国への感染爆発が憂慮されている状況の中で、暴挙に等しい。
自らの対応の誤りから被害を大きくしてしまった責任をWHOに転嫁しようという意図は明白で、国際貢献より自身の選挙対策を優先した結果だ。

しかし、一方のWHO,特にテドロス・アダノム事務局長の言動は公正性を疑うところがある。
例えば、今回のウイルスの発生源である中国に対して「中国側はオープンかつ透明性のある情報開示をしている。新記録と言える短期間で病原体を突き止め、WHOや各国にウイルスの遺伝子配列情報を進んでシェアしている」と、中国政府を称賛した。
事実はその逆だ。
中国で新型コロナウイルスが深刻な状態である間は非常事態宣言を出し渋り、「中国とその同盟国」の反対で宣言を見送ってきた。
1月30日にようやく出した「非常事態宣言」でも、テドロス事務局長は、「宣言の理由は、中国で発生したからではなく、他の国々で発生していることだ」「中国との取引や旅行を取りやめる理由はない」と言って、中国の責任を回避しようとした。

またテドロス事務局長は4月8日の会見で、自身への侮辱がインターネット上に広まっており、「人種差別を含む中傷は3か月前に台湾から行われてきた」「台湾の外交部(外務省)も関与した」などと発言していた。
これは全く根拠のないもので、発言を受けて台湾の蔡英文総統はすぐさま否定し抗議したのは当然のことだ。
こうした一連のテドロスの言動は著しく公正を欠くもので、国際機関の長としての資質を疑わざるをえない。
WHOが自らの手でこうした疑念を振り払い、保健衛生の分野で国際協力という本来の使命を達するよう期待したい。

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