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2020/10/24

困った患者さん

私が入院していた病院は病床数が189床と中規模の病院で、診療は入院と救急外来だけです。一般の外来診療は別の場所にある5つの診療所で行っています。病院と診療所との間は定期的にバスが運行しています。他に人工透析とリハビリの専用フロアーがあります。
初代の医院長は自転車をこぎながら患者を往診して回っていた人だそうで、「断らない病院」というモットーはその伝統です。いわゆる大病院や大学付属病院では生活保護の患者の受け入れを避けるんですが、ここは「断らない」んです。
今どき差額ベッド代を取らないのも珍しい病院で、長期の入院患者にとっては助かります。その代わり患者は病室を選べません。病室は医師の指定です。
医師へのいわゆる「心づけ」は禁止されているので、患者は余計な神経を使う必要がありません。
病棟のフロアーのレイアウトは、中央にナースステーションがあり、その前にデイルームがあります。給茶機が据えてあるので、患者は本を読んだりTVをみたり、昼時はここで昼食をとる人もいます。普段は患者と家族らの面会にも使用されていますが、今はコロナ対策で面会はできません。
病室はその周囲をぐるりと囲むように配置されていて、病室は夜間でも(個室を除き)扉は開放されているので、患者の病状変化に機敏に対応できる利点があります。病室は個室、二人部屋、四人部屋の3種類ですので、比較的ゆったりとしています。半面、病室の音が外部に響きやすいので、他の部屋の音が気になるという事もあります。

困った患者の最たるものは、看護師などの医療スタッフに怒鳴ったり、時には暴言を吐く人です。入院が長引けばストレスがたまり、病状が改善しないとイライラもつのります。その鬱積を(医師にはいい顔をして)看護師にぶつけるのです。あるいは頼んだ事がやられていないと怒る。一人の看護師がいくつもの仕事を受け持っているので優先順順位をつけるのはやむ得ないのです。もっともたまに、本当に忘れてしまう看護師もいるにはいるんですが。
最近は暴言に対しては病院も厳しい態度をとるので、私のいた病棟でも知り得る限りで二人強制退院させられていました。

大声を出し続ける人も困ります。なんらかの精神障害を負うか、痴呆が進行している人もいるので、そうした人は同じ病室にするなどの配慮をしています。
声は小さくとも同じ言葉を終日繰り返す人も気になります。「お願いします」をずっと繰り返すんですが、深夜だと響くので気になるのです。
病院のルールを守らないという迷惑患者も。同室の人で、日に何度も病室から電話を掛ける人がいました。看護師がいない隙をねらって掛けるのです。電話機が音が出ないよう設定すことさえしない。こういう人に限って声が大きいから余計に困る。職業が中学の教師というので呆れます。
患者が高齢者が多いのと、看護師は女性が多いところから、明らかに相手を見下すような態度をとる人もいて不快です。

入院している人は様々な職業や経歴を持っていて、普段なかなか接する機会がない人もいるので参考になることも多いのですが、迷惑な患者さんは本当に困ります。

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コメント

医師と教師と警察官でしたっけ、酒癖の悪いワーストスリーは。
入院しても教師はだめなのかなあ。

佐平次さん
たまたまでしょうけど、一度嫌な思いをすると強く印象に残ってしまいます。警官は確かにマナーが悪いですね。

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