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2020/11/05

昭和コミックソング10選

コミックソングとは「滑稽な持ち味の音楽」の総称で、ここでは昭和に作られた曲の中から、私個人の好みで10曲を選んでみた。

『月光値千金』
歌唱:榎本健一 作詞:波島貞 作曲:ラリー・シェイ(原曲: Get Out And Get Under The Moon)
同名の曲が他にもあるので、『エノケンの月光値千金』と呼ばれている。人気俳優(ボードビリヤン)だったエノケンにはヒット曲が多いが、この曲が最も人口に膾炙している。
『うちの女房にゃ髭がある』
歌唱:杉狂児・美ち奴 作詞・星野貞志(サトウハチローの別名)作曲・古賀政男
男女のデュエット曲で、亭主関白の時代に女房の尻に敷かれる男の様子をコミカルに歌ったもの。同じような内容の曲に『モンパパ』(歌唱:榎本健一・二村定一)がある。
『僕は特急の機関士で』 
歌唱:三木鶏郎・森繁久彌・丹下キヨ子 作詞・作曲:三木鶏郎
NHKの人気ラジオ番組「日曜娯楽版」の中から生まれた曲で、『鉄道唱歌』のパロディ。東海道から始まって山陽から九州、東北、北海道まで続くが、最もポピュラーなのは「東海道の巻・コロムビアレコード盤」。
『毒消しゃいらんかね』
歌唱:宮城まり子 作詞・作曲:三木鶏郎
NHKのラジオ番組「ユーモア劇場」では楠トシエが歌ったが、レコーディングは宮城まり子。「目の毒 気の毒 河豚の毒 ああ 毒消しゃいらんかね」のリフレンが印象的だった。
『泣く泣くかぐや姫』
歌唱:河井坊茶 作詞・作曲:三木鶏郎
古典「竹取物語」をパロディにしたもので、かぐや姫が求婚者に出した難題とその結末を題材にしたもの。「泣く泣く かぐや姫 月の出を見て泣きじゃくる」がリフレンされている。後に『吟遊詩人の歌』というタイトルでカバー曲が出されている。
『さいざんす・マンボ』 
歌唱:トニー谷・宮城まり子  作詞:トニー谷・宮川哲夫 作編曲:多忠修
人気のボードビリヤンだったトニー谷の流行語「さいざんす」「家庭の事情」と珍妙な英語を織り込んで、当時流行ったマンボのリズムにのせた曲。ソロバンを片手に踊りながら歌う姿が印象的だった。
『スーダラ節』
歌唱:ハナ肇とクレージーキャッツ 作詞:青島幸男 作曲:萩原哲晶
「わかっちゃいるけどやめられない」のフレーズは流行語ともなった。植木等の父親で浄土真宗の僧侶だった植木徹誠から、この言葉は「人間の矛盾をついた真理で、親鸞の教えに通じる」と言われたというエピソードが残っている。
『有難や節』
歌唱:守屋浩 作詞:浜口庫之助 作曲:パブリックドメイン
作曲がパブリックドメインとされているのは原曲が俗謡から採譜したもの。日本教育テレビで放送された「大学は花ざかり」の劇中で守屋が歌い、その後レコーディングされた。「腹がへったら おまんまたべて 命尽きれば あの世ゆき」というフレーズが印象的。
『じんじろげ』
歌唱:森山加代子 作詞:渡舟人 作曲:中村八大
歌詞が意味不明なナンセンスソング。「ジンジロゲ ヤ ジンジロゲ ドレドンガラガッタ ホーレツラッパノツーレツ マージョリン マージンガラ チョイチョイ」の部分は、明治から大正にかけて子どもたちに歌われていた。明治生まれの私の母は歌詞を憶えていた。
『自動車ショー歌』
歌唱:小林旭 作詞:星野哲郎 作曲:叶弦大
小林旭はコミックソングを多く歌っているが、その中の代表曲。映画「投げたダイスが明日を呼ぶ」の挿入歌だった。「鉄道唱歌」と「東京モーターショー」とを掛けて、ダジャレで自動車の車種・メーカー名を盛り込んだもので、当時は放送禁止となっていた。

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コメント

ぎりトニー谷に間に合った世代です。
かつてサントリーのCMにサミーデイビスjr.が出ていてなんだかそれを連想しました。
「アイ・ブラ・ユー」ってなによ!とかツッコミながら聴いています。
追記
まだ30代後半の若い知己がトニー谷のファンだと知って驚いたことがあります。
風刺精神がいいそうです。
因みに亡父は「なまいきな感じがした」と述懐していました。

福さん
毀誉褒貶のあるトニー谷ですが、魅力のあるヴォードヴィリアンでした。人気絶頂期に長男が誘拐される事件があり、それを機に人気が落ちてしまったのは不幸でした。

自動車ショーの歌だけは知りません。

佐平次さん
自動車メーカーと車種の名前が羅列されているので、当時はNHKも民放(スポンサーの関係で)も放送禁止でしたから、ご存知ないのかも。

あ、車の名前がどんどんでてくるのですね。
それなら聞いたことがありますよ、自動車ショーのうたというのですね。

佐平次さん
近ごろではNHKも民放も放送してますので、聴かれたことはおありでしょう。

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