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2020/11/08

第280回「にぎわい座名作落語の夕べ」

第280回「にぎわい座名作落語の夕べ」
日時:2020年11月07日(土)18時
会場:横浜にぎわい座 芸能ホール
<  番組  >
前座・桃月庵あられ『饅頭こわい』
柳亭小痴楽『磯の鮑』
立川生志『紺屋高尾』
   《仲入り》
三遊亭兼好『お見立て』
古今亭志ん輔『お直し』

11月の「にぎわい座名作落語の夕べ」は廓噺特集。吉原入門編から最後のケコロまで、工夫を凝らしたラインナップ。

あられ『饅頭こわい』
師匠に似て声がよく透る。

小痴楽『磯の鮑』
小痴楽の良さは、独特の愛嬌というか色気というか演者自身の魅力にある。一見、粗いように見えるが細部が工夫されていて、吉原初心者の与太郎の姿が良くできていたし、花魁とのチグハグな掛け合いも楽しかった。ミスしても許されるのは芸風か。

生志『紺屋高尾』
似たネタに『幾代餅』があるが、こちらの方が噺としてよくできている。それは紺屋の奉公人である清蔵の指が青く染まっているのに高尾が気付いていたにも拘らず、初回の清蔵とお床入りしてしまう。つまり、その時点で清蔵が正直に打ち明けてくれたら夫婦になるという覚悟ができていたわけだ。
この物語は女郎の再就職の話でもある。年季が明ける女郎にとって先行きは、
①ランクを落として女郎を続ける
②オバサンとなって店に残る
③金持ちのお囲い者になる
④いい相手を見つけて結婚する
となるが、高尾は④の道を選んだわけだ。高尾にとっては、働き者で正直な清蔵を結婚相手に選んだのだ。
生志は熱演だったが、高尾に色気と品が欲しい。

兼好『お見立て』
このネタは志ん朝の名演があり、それと比較してしまうのでどうしても点数が辛くなる。花魁の喜瀬川、仲どんの喜助、客の杢兵衛、それぞれの姿をもっとクックリと描いて欲しかった。

志ん輔『お直し』
生活力のないグウタラ亭主に懸命に尽くす女房、今の世でも珍しくない夫婦の姿だ。どこまでも堕ちてゆくにも拘わらず、それでも亭主に尽くす女の姿は意地らしく哀しい。
志ん輔の高座は、そうした男女の姿を鮮明に描いていた。特に夫婦が互いの愛情を確かめあう最後の場面は胸が打たれる。
ここ数年で見た『お直し』の中では最高の高座だった。

やはり落語はライブだ。

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コメント

ああ、廓噺を談志、圓楽、志ん朝系が演じたんですね。
と書いてみて、別段似ていないな、と感じました。
その定型的な例としてよく小さん・談志が挙げられますが、
この顔付けも(聴いてはいませんが)師弟必ずしも、という感を強くしました。

福さん
志ん輔は明らかに古今亭の伝統を受け継いでいましたが、他の演者はそうした傾向は感じません。

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