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2020/11/01

国立演芸特選会(2020/10/31)

「国立演芸特選会」
日時:2020年10月31日(土)13時
会場:国立演芸場
<  番組  >
前座・桂しん乃『雑排』
雷門小助六『紋三郎稲荷』
三遊亭圓馬『天災』
鏡味味千代『曲芸』
桂雀々『口入屋』

国立演芸場10月特別企画として、トリに桂雀々を迎えての「国立演芸特選会」、客席の前後左右が空いているのでとても見やすい。

しん乃『雑排』
未熟なのか個性なのか意図的なのか判然としないが、変わった喋りかただ。

小助六『紋三郎稲荷』
狐が人を化かす噺は多いが、自分を狐と称して他人を化かすというネタ。本物の狐が「人間は化かすのがうまい」と感心するとういうサゲが効いている。
このネタを得意としている扇辰に比べ、小助六は抑え気味に演じていたが好感の持てる高座だった。

圓馬『天災』
乱暴者だが、心学の先生の説明にすっかり共感してしまう八五郎の人物像が巧みに描かれていた。八が夫婦喧嘩をしていた熊に、心学を真似て的外れな教訓を垂れる場面が良くできていた。

雀々『口入屋』
東京では『引っ越しの夢』として演じられているが(9代目文治は『口入れ屋』だった)、やはり本家の上方の方が断然面白い。特に一番番頭のスケベぶりが上方版では際立っている。
初お目見えの女中が店先で逡巡する様子を「頭と尻を七三に振って、ボウフラが洪水にあったような格好」を雀々が実演してみせたのはご趣向。
夜這いに失敗した3人の狼狽ぶりも上手く描かれていた。

コロナ対策でやむを得ないのだろうが、2時間の公演時間は物足りなさが残る。

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寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

落語会を楽しめるようになられてなによりです。その感想や批評を読ませていただけるのが、こちらの楽しみです。

『引っ越しの夢』として三三で聴いたことがあります。
「夜這い」なんていう古習俗(?)の可笑しみが伝わりました。

それにしても、シブい顔付けですね。いわゆるマスコミ受けのする人が入っていません。

こさんんじんさん
お陰様で徐々に体力が回復してきましたので、ボチボチといったところです。

福さん
上方落語と芸協の実力派の組み合わせで、充実していました。

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