「風化」は人間の知恵
「風化」とは「記憶や印象が月日とともに薄れていくこと」だが、一般に否定的な意味で使われることが多い。「戦争、災害、事故、事件などの記憶が風化されてゆく」と言った文脈で、風化は防がねばならないという主張がなされる。
本当に「風化」はいけない事だろうか。
人間誰しも一生のうちで何度も、死ぬほど辛いこと悲しいことに出会う。その記憶をそのまま何時までも引きずっていたら、精神が壊れてしまうだろう。私たちはそうした記憶を少しずつ風化させることにより、精神のバランスを保っているではなかろうか。
大事なことは風化ではなく、起きてしまったことから導かれる教訓を残し広めることだ。
« 「トランプのSNS停止」に異議あり | トップページ | 自国の負の歴史と向きあう映画(1)『ブラックブック』 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- Uberは不便(2023.04.14)
- 情けない男たちへ(2023.04.07)
- たった25年前のこと(2022.12.18)
- (続)歳は取りたくないもんだ(2022.08.28)
- 「原敬」の潔さを見習ったらどうか(2022.08.05)
コメント