落語議連が政府に支援を要請
超党派の「落語を楽しみ、学ぶ国会議員の会(落語議連)」が2月24日、加藤官房長官と萩生田文科相に、コロナウイルス禍で寄席の中止や減収が続く落語界の存続に向けて、給付制度拡充などの支援策を要望した。
新型コロナ感染拡大で寄席の昨年の売り上げは前年の4分の1に落ち込んでいて、都内でも鈴本演芸場が3月まで休業に追い込まれている。
議連の申し入れ書では、寄席文化の存続が困難な状況になっているとして、「我が国特有の文化芸術である『落語』『寄席』の灯が消えてしまうことのないよう」具体的な支援策を要請した。
同行した落語家の三笑亭夢太朗師は「寄席がなくなると文化の発信基地がなくなります」と窮状を訴え、議連のメンバーの共産党の小池晃議員は「『寄席』は日本の宝であり、コロナ禍でこそ『笑い』が必要です」と支援を求めた。
加藤官房長官らは、落語議連の要請を受け止め、支援対象要件の拡大などを表明した。
早急に支援が実行されることを切望する。
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