なぜ厚労省の役人は深夜まで宴会をしていたのか?
厚生労働省老健局の職員23人が東京・銀座の居酒屋で深夜まで送別会を開いていた問題で、同省は30日、送別会を主催した同局老人保健課の真鍋馨課長(51)を減給1か月(10分の1)の懲戒処分とし、大臣官房付に異動させた。事実上の更迭とみられる。田村厚労相は閣僚給与2か月分を自主返納する。
残る参加者22人のうち、自治体からの研修生を除く19人を訓告や注意などの処分とした。監督責任を問い、樽見英樹次官を厳重注意、土生栄二老健局長も訓告の処分とした。
同省によると、送別会は今月24日午後7時過ぎに始まり、順次、同課職員が合流した。この日は政府の緊急事態宣言解除から3日後で、東京都は飲食店などに午後9時までの営業時間短縮を求めていたが、最後まで残った十数人が退店したのは同11時50分頃だった。
同省の調査に対し、職員らは店が午後11時まで営業していることを確認した上で予約したとしており、「業務で遅くなる職員も参加できると考えた」と説明しているという。
田村厚労相は30日の閣議後記者会見で「非常に多い人数での宴会で、常識では考えられない。国民の信用を裏切る行為だ」と述べた。
この問題について、菅首相は30日、都内の視察先で記者団の質問に答え、「大変申し訳ないことだ」と陳謝した。
(讀賣新聞オンライン 2021/3/31)
コロナ下で感染防止を監督する厚労省の役人が、23名で夜の11時まで宴会をしていたというのは驚きだ。
宴会の主催者によると、この店が午後11時まで営業していることを知って予約したとあるが、首都圏での酒食の提供は午後9時までと規制されていた筈で、この点すら疑問に思わなかったのだろうか。
先般、国会議員らによる同種の行為が発覚し、辞任や議員辞職まで追い込まれたことがあったばかりだ。
では、なぜ彼らはこうした行動を取ったのだろうか。
①自覚が欠如していたから
②酒席や宴会がコロナ感染の原因とならないと知っていたから
原因が①であった場合は問題解決は容易い。
しかし②であった場合は、感染対策に大きな影響を与える。それだけに厚労省としては絶対に認めたくないだろう。
真相が大いに気になるところだ。
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