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2021/03/14

第25回「COREDO落語会」(2021/3/12)

第25回「COREDO落語会」
日時:2121年3月12日(土)13時30分
会場:日本橋三井ホール
<  番組  >
「挨拶」山本益博
三遊亭わん丈『近江八景』
橘家圓太郎『祇園会』
柳家さん喬『幾代餅』
~仲入り~
柳家喬太郎『錦の舞衣(上)』

前回も書いたが山本益博「挨拶」は不要。解説はプログラムに書いてあるし、その他は無駄話。だいたい落語の解説なんて野暮だ。
「こんな立派な会場で」と言ってたが、立派なのは立地と建物だけで、落語を聴く環境としては近くにある「お江戸日本橋亭」とあまり変わらない。会場の大きな部分を占めるフラットな床に、人がやっと通れるほど椅子を詰め込んでいるので、高座が見えにくい。
毎回、協賛社へのお礼の言葉があるが、最高レベルの入場料でこれだけ集客していながら、と思ってしまう。

わん丈『近江八景』
3代目金馬が得意としていたが、最近ではわん丈がよく高座にかけている。出身が滋賀県ときいて、その理由が分かった。短いネタだが「近江八景」を知らないと面白さが分からない。そういうわけでマクラで大きな扇子を使って、滋賀県の位置関係と近江八景の説明があり、八景が膳所から見た景色であるということからサゲが理解できた。
テンポよい高座だったが、江戸っ子の江戸弁が今ひとつ。

圓太郎『祇園会』
この日のお目当て。マクラで前方の近江の話をイジッタり、森喜朗はバカで、それは誰もが知っていた筈だと言ってたが同感。江戸落語というのは江戸という地域にしか通用しないドメスチック(ローカル)なもので、江戸から外は全て田舎。だから落語に出てくる言葉は江戸弁と田舎言葉(出身地方に関係なく)しかない。関西弁が出てくるこのネタは珍しい例だ。
京都を訪れた江戸っ子3人のうち、二人は先に帰り一人だけ京都に残るのだが、その理由として京都の遊郭で金を使い果たして、一人だけ親戚の叔父の家に居候していたという説明は初めて。
何かと「京は日本一」と鼻にかける尊大な京都人と短気な江戸っ子の対比が、双方の祭の風景とともに良く描かれていた。
圓太郎は上手い。

さん喬『幾代餅』
前にも書いたが、このネタは遊女の再就職物語でもある。来年3月に年季があける幾代にとって、その先の身の振り方が決まっていないとしたら、焦りもあったろう。大名や金持ちの愛人になるのを良しとしなければ、庶民の女房になるしかない。正直で勤勉な清蔵を相手に選んだのは正解だった。
想定通りのさん喬の高座。

喬太郎『錦の舞衣(上)』
歌劇『トスカ』を翻案した三遊亭圓朝作。上下の2回に分けてそれぞれ約1時間で演じるというもの。今回はその上。
芸人の面倒を見るのが好きな商人・近江屋が、なにやら浮かぬ顔の名人との呼び声も高い絵師・狩野毬信に事情を訊くと、「いくら精進しても、好きな女とも添えないようでは、私ももうやめたい」との返事。近江屋が相手は誰かと尋ねると、踊りの師匠でやはり名人の呼び声の高い坂東須賀だという。さっそく近江屋は金八を使いに立てて、お須賀の意向を探りにやらせた。お須賀は自分の舞姿を描いた毬信の絵を取り出し、踊りが描かれていないと言って、名人を目指すならもっと精進をと、求婚を拒む。首尾を聞いた毬信は自分の未熟さを悟り、修業のために大坂に発つ。以来6年、画業に励み、江戸に戻った毬信とお須賀は夫婦となる。しかし両者は仕事のために別居する。
その毬信のもとへ、毬信が上方へ修行へ行っていた際に世話になっていた宮脇家の子息・宮脇数馬が訪れる。数馬は、大坂で起きた大塩平八郎の乱の残党として追われていたが、江戸にいる母へ手紙を持って毬信に助けを求めてきた。数馬は追っ手から逃れるために女装するが、これが実姉である芸者・小菊とうり二つ。お須賀は毬信が小菊と浮気していると勘違いして嫉妬するが、事情を聞かされて納得する。
そこへ吟味与力・金谷東太郎の手下が毬信宅へ入り込み、数馬を捜査する。毬信は数馬をかくまうが、手下がい場所を突き止めた時には数馬は窮地を察し腹を切って絶命していた。謀反に加わった残党をかくまったとして、毬信も捕らえられる。これには狙いがあって、お須賀に懸想していた金谷東太郎が、邪魔な毬信を排除しようと企んでいたのだ。

喬太郎の高座で感心するのは、この様なおよそ落語らしからぬ面白さに欠ける噺を1時間近く演じても、全く長さを感じさせないことだ。それはメインストーリーと関係ない部分の描写も丁寧に、しかもダレずに演じていたからだ。時々息抜きに入れたクスグリも観客の肩の力を抜いていた。
喬太郎独特の話の緩急と「間」の取り方は、天性というしかない。
こうなりゃ、次回の下も聴かざあなるめえ。

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コメント

圓太郎「祇園会」TVでですが、聴いたことがあります。
京の老婆に江戸をさんざんコケにされ(武蔵の国の江戸やのうて、むさいの国のヘドや言うて、みなで大笑いしたで、など)、「おいおい、一寸待ってくんねえかな。ここに一匹立派な江戸っ子がいるってえのによぉ、なんだ!その言いぐさはよ」
と顔を真っ赤にして怒るところが印象に残っています。

福さん
圓太郎の「祇園会」はニンです。師匠の小朝とは対照的な芸風ですが。

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