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2021/04/27

男女平等への道のり

4月26日付「東京新聞」で、「男女雇用機会均等法改正の流れ」についての記事が掲載された。
1986年 定年や解雇などの性差別禁止、採用や昇格は努力義務
1999年 採用や昇進の性差別禁止、セクハラ配慮義務を明記
2007年 間接差別や妊娠出産による不利益な取り扱いを禁止
2017年 マタハラ防止義務を明記
2020年 セクハラ、マタハラ対策を強化
現憲法で男女平等が初めて明記されたが、実現に至る道は遠い。
今では信じがたいかも知れないが、私が入社した当時の女性は、結婚したら退職するという誓約書を書かされていた。定年も男女で異なり、確か女性は5年早かったと記憶している。それが終わると今度は出産時に退職という壁があった。会社によっては女性の制服の着用が義務づけられていたことを利用し、妊娠すると制服が着られなくなるのを口実にして退職を迫るといったケースも耳にした。
昇進や昇格で男女差別がない企業というのは、未だに少数だろう。
2000年前後に、企業内で初めて「セクハラ」が問題になり、社員への教育が行われるようになる。つまり、それまではセクハラという概念そのものが無かったのだ。今の基準でいけば、当時はセクハラは常に横行していた。それに馴れていた男性社員の受け止めも様々で、高年齢の人ほど抵抗感が強かった。
「ストーカー」という言葉もその頃から一般化したと思う。
ある時、アルバイトの女性から男子社員に付きまとわれて困っているという相談があり、上司に注意するよう依頼したが相手にされなかった。女性がバツイチだったことから、「女性の方が誘ったんじゃないの」と言うのだ。当時は未だ性被害にあっても、女性の側の責任で片づけられる風潮が強かった。これは今でも残っている。
しばらくして、ストーカーは犯罪という認識が広まるようになったが、それまでは泣き寝入りした女性が多かったと思う。

男女差別は長い歴史や習慣によって培われてもので、その根は深い。
宗教でもイスラムでの差別がとり上げらるが、東南アジアでは仏教寺院でも祈祷の際は、会場を男女で分けるのを眼にした。日本でも近年になるまで女人禁制の寺院があった。
江戸時代の商店では、男性は奉公人として終身雇用が原則で、小僧(丁稚)、手代、番頭という風に階級が上がっていた。女性は女中奉公で、契約は半年又は1年の有期だった(更新あり)。出世もない。
男女平等の到達点には遠く及ばないが、それに向かって一歩一歩進んでいるというのは実感できる。

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