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2021/05/31

「立川流落語会」(2021/5/30)

「立川流落語会・落語立川流真打昇進披露公演」
日時:2021年5月30日(日)13時
会場:国立演芸場
前座・立川半四楼『一目上り』
<  番組  >
立川談修『長短』
立川志遊『田能久』
立川キウイ『反対俥』
土橋亭里う馬『短命』
―仲入り―
『立川志の春真打昇進披露口上』高座下手より司会の志遊、キウイ、志の春、志の輔、里う馬
立川志の輔『やかん』
江戸家小猫『ものまね』
立川志の春『ケセラセラ』

国立演芸場で「落語立川流真打昇進披露公演」が5月28日~30日まで行われていて、その千秋楽に出向く。
国立演芸場での立川流公演には過去にも何度か行ってるが、概して低調で、それは今回も同様だった。一つには志の輔(今回は弟子の披露興行なので出演しているが)、談春、志らく、といった人気のある人が出演しないせいか、立川流として盛り上げてゆこうという雰囲気が感じられない。
全員を見ているわけではないが、上手いと思う人は立川ぜん馬と立川龍志の二人ぐらいだし、キラっと光る若手もお目にかかれない。
久々の落語会だったが、消化不良の感。

談修『長短』
気の長い長さんのセリフや所作にはもっと間が欲しい。先代の小さんが、この噺は浅い出番でやるネタじゃないと言っていたが、時間をかけろという意味なんだろう。

志遊『田能久』
悪くはなかったが、喋りが固い気がした。客席の反応がいま一つだったのはそのせいか。サゲは千両役者だった。

キウイ『反対俥』
飛んだり跳ねたりして笑いを取ろうとしていたが、あんなのは芸とは言えない。漫談の様なマクラといい、ネタといい、中途半端。

里う馬『短命』
ミミズ千匹だの数の子天井だの1日に4回だのと、どうも下品でいけない。こういう艶笑噺は下品にならぬ様に演じるべきだと思う。

『立川志の春真打昇進披露口上』
師匠・志の輔が、志の春はイェール大学卒で三井物産に3年勤務したのちに入門という経歴を紹介した。英語が達者なので、落語の魅力を世界に向けて発信して欲しいとも。

志の輔『やかん』
「ライオンの頭はなぜ大きい?」「キリンの首はなぜ長い?」といった問答を加えた、短縮版の『やかん』。

小猫『ものまね』
親子3代の中では、この人の物真似が一番上手い。

志の春『ケセラセラ』
嫁入りの前日の父と娘が、過去の色々な出来事を思いだしながら語り合うというストーリー。設定も会話も、今どきの創作落語としては古めかしいが、敢えて昭和ノスタルジーを狙ったものか。
喋りは良いが、全体に表情が硬い。サゲも唐突感がある。客席をもっと楽しませる工夫が要るのでは。

 

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2021/05/29

五輪招致活動で日本はどんな約束をしてきたんだろう

今年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックについて、コロナ感染拡大が続く中で、国内外に開催反対の声が強まっている。
これに対して特にIOC理事会の幹部らから、こうした声を無視し、日本を見下した様な発言が繰り返されている。彼らの言動がむしろ反対論に火をつけているかの様だ。
では、それほどIOCの幹部は愚かで無神経な人物が揃っているのだろうか。
五輪招致は国を挙げての取り組みだった。当時は何とか日本での開催実現のために、IOC幹部らにあの手この手の「オイシイ話」をしてきたのは想像に難くない。
五輪開催地を決めるとき、賄賂でIOC委員を買収しないと当選できないことは、周知の事実である。現にJOCの竹田恒和前会長は、IOCの委員を280万シンガポールドル(約2億2000万円)で買収した容疑でフランス司法当局の追及を受け、竹田会長もJOCも金を払った事実は認めている。
これも氷山の一角であろう。
札束をちらつかせながら揉み手をしてきたなら、IOC幹部がつけあがるのも当然のことだ。彼らが約束通りの「オモテナシ」を要求してきても、日本側は諫めることも反論することも出来ないのだ。
五輪招致活動の中で生じたIOC幹部と日本政府との主従関係がそのまま続いているとしたら、あながちIOCだけの責任とは言えないかも。

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2021/05/28

東京大規模接種センターでのワクチン接種

以前に記したように、地域の集団接種会場への予約は、ネット開始10分後で第1回目の予約が最も早くて7月中旬となっていた。これでは遅すぎるので予約をキャンセルして東京大規模接種センターに予約を取り直したところ、かなり余裕があり、第1回目の接種を5月27日に行った。
ワクチンは「モデルナ」製で、未だワクチン接種を終えておられない方も多いと思われるので、以下参考までに。
東京大規模接種センターの会場は地下鉄「大手町」駅が便利で、C2b出口から徒歩で2分。出口付近から会場まで案内の人が立っているので、迷うことはない。
入り口で検温があり、その記録を持って係員の指示に従い、接種までの流れは次の通り。
①必要な書類(接種券、予診表、身分証明)が揃っているか確認して、4色に分かれたクリアーフォルダーが渡される。この色別に次の工程に進む。
②予診表の記入漏れチェック
③予診、医師による問診
④接種
⑤接種済み証明書の発行と第2回目接種の予約
⑥15分程度の経過観察
⑦問題なければ終了、帰宅
4会場に分かれていて、それぞれのブースは8か所だったと思う。
手際よく全体に流れはスムーズで、①から⑦までおよそ40分程度の時間だった。
ワクチンは接種時の痛みはなく、周囲にも不調を訴える人は見かけなかった。接種後も今のところ気になる体調変化はない。
それでも自宅を13時に出て、帰宅は16時になった。東京大規模接種センターでの予約はかなり空きがあるようだが、ここを利用できる条件のある人は限られているからだろう。

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2021/05/27

ケネディ暗殺の背景を描く、コミック『赤狩り9』映画『ダラスの熱い日』

山本おさむ『赤狩り9』が発売された。9巻はベトナム戦争からケネディ暗殺まで。
第2次世界大戦後にアメリカは、東南アジアや中南米に親米政権を作り、政治経済を握ったうえで資本を進出させ利益を上げてきた。その動きに待ったをかけたのがベトナム戦争であり、キューバ革命だった。
元々が頑強な反共主義者だったケネディ大統領だったので使命感に燃えてベトナム戦争を始めたが、思うように進まず米軍の兵士の犠牲が増える一方となった。
一方、キューバではカストロ政権転覆のために亡命キューバ人を組織し、米軍が支援したピッグス湾事件を起こすが、ケネディが米軍を直接介入するのを拒否したため失敗に終わる。
更に、キューバにソ連製のミサイルを配備したキューバ危機では、ケネディ大統領は、軍の幹部やCIAのキューバへの空爆と侵攻の提案を拒否し、ソ連との話し合いによりソ連のミサイルを撤退させた。
こうした一連のケネディの政策に、軍、CIA、軍産複合体、石油資本、亡命キューバ組織らが不満を募らせた。彼らは相互協力し合い、さらにFBIの協力も得てケネディの暗殺に至った。
公式には、ケネディ暗殺の犯人はオズワルド単独とされているが、今日ではこの説は信用されていない。
『赤狩り9』ではケネディ家のジョンとロバート兄弟とマリリン・モンローとのドロドロの情事と、その悲劇的結末が描かれている。この兄弟はこと女性関係については「ゲス」である。当ブログで以前に「男の下半身は別人格」という記事を書いたが、その典型だ。

 

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映画『ダラスの熱い日』1973年(アメリカ映画)
【監督】デイヴィッド・ミラー
【脚本】ダルトン・トランボ
【主演】バート・ランカスター、ロバート・ライアン、ギルバート・グリーン
映画『ダラスの熱い日』に紹介されているが、事件の当日に現場でエイブラハム・サブルーダーという人が8㎜フィルムで銃撃の瞬間を撮影していた。このフィルムによれば、1発目の銃弾はケネディの首から喉を貫通して、ケネディが喉を押さえている。明らかに後方から撃たれたものだ。その直後に2発目がケネディの右側頭部を後方に吹っ飛ばしている。前方から撃たれたもので、これが致命傷になった。この映像を見る限りでは単独犯はあり得ない。
犯人として逮捕されたオズワルドは一貫して犯行を否認したが、警察に護送される途中でジャック・ルビーに射殺され、捜査は闇に葬られてしまう。
『ダラスの熱い日』はケネディ暗殺事件を犯人の側から描いたもので、印象に強く残ったのはかつてアメリカを実質的に支配してきた人々が、平和共存や黒人運動の高まりの中で、次第に追い詰められる心境になっていたことだ。その危機感が事件の背景になったのだろう。
映画の最後には、次の様なメッセージが示されている。
「大統領とオズワルドの死後3年間に重要証人18人が死んだ。6人は撃たれ、3人は交通事故。2人自殺。1人はノドを切られ1人は首にカラテチョップ。3人は心不全。2人は自然死。ロンドン・サンデー・タイムズの専属の某保険計理人の統計では、暗殺を目撃したこれら全ての人々が67年2月までに死亡する確率は10京分の1と計算した。」
赤狩りは現在も続いている。

 

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2021/05/25

The Olympics should be cancelled in both Tokyo and Beijing.

UN Secretary-General Antonio Guterres said that the world is "at war" with a new coronavirus infection. I think he is right.
In some countries, vaccination has been successful in controlling the infection, but in most other countries, including Japan, the spread of the disease is still continuing.
Especially in economically poor countries, it is difficult even to obtain vaccines.
UN Secretary-General António Guterres said, "I fear that the most vulnerable are suffering the most and that this is far from over," stressing the continuing danger of a "two-speed global response. Sadly, if we don't act now," he warned, "we will face a situation where the richest countries vaccinate the majority of their people and open up their economies, while the poorest countries continue to suffer deeply as the virus spreads and mutates.
This situation will improve, quite optimistically, by the end of next year. In other words, the state of war will continue until then.
This is the reason why it is better to cancel both this year's Olympics and Paralympics in Tokyo and next year's in Beijing.
In addition, there is international criticism of the Chinese government's massacre in the Xinjiang Uyghur region and oppression of Hong Kong, and there is even a movement to boycott the Beijing Games. The Olympics should not be held in such a country now.
I believe that the cancellation of the Tokyo and Beijing Games will be acceptable
(Translated with www.DeepL.com/Translator (free version))

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奥运会的 "东京奥运会 "和 "北京奥运会 "都应该被取消

联合国秘书长安东尼奥-古特雷斯表示,世界正与一种新的冠状病毒感染 "交战"。 我认为他是对的。
一些国家已经实施了疫苗接种,感染得到了控制,但在包括日本在内的大多数其他国家,感染继续蔓延。
特别是在经济贫困的国家,甚至很难获得疫苗。
联合国秘书长安东尼奥-古特雷斯说,"我担心最脆弱的人正在遭受最严重的痛苦,而且这远远没有结束,"他强调了 "全球双速反应 "的持续危险。 它警告说:"可悲的是,如果我们现在不采取行动,我们将面临这样一种情况:富国为其大部分人口接种疫苗并开放其经济,而最贫穷的国家则随着病毒的传播和变异继续深受其害。
颇为乐观的是,这种情况只会在明年年底得到改善。 换言之,战争状态将持续到那时。
这就是为什么最好同时取消今年的东京奥运会和明年的北京奥运会的原因。
此外,国际上对中国政府在新疆维吾尔族地区的种族灭绝行为和对香港的压迫提出了批评,甚至出现了抵制北京奥运会的运动。 现在的奥运会不应该在这样的国家举行。
我相信,取消东京和北京奥运会将为国际社会所接受。
(通过www.DeepL.com/Translator(免费版)翻译)

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五輪は「東京」も「北京」も中止した方がいい

国連のアントニオ・グテレス事務総長が、世界は新型コロナウイルス感染症との「戦争状態にある」と述べた。その通りだと思う。
一部の国ではワクチン接種が進み感染が抑えらているが、日本を含め他の大半の国では依然として感染拡大が続いている。
特に経済的に貧しい国ではワクチンの入手すら困難な状況だ。
グテレス国連事務総長は「最も弱い立場にいる人々が最も苦しんでおり、これが終わりからは程遠いことを危惧している」とし、「2つのスピードによる世界的な対応」による危険が続いていることを強調。「悲しいことに、私たちが今すぐ行動を起こさなければ、富裕国が国民の大部分にワクチンを接種し経済を開放する一方で、最貧国ではウイルスが流行し変異を起こして深い苦難をもたらし続けるという状況に直面する」と警告している。
この状況が改善されるのは、かなり楽観的に見ても来年末ごろになるだろう。つまり、それまでは戦争状態が続くということだ。
オリンピック・パラリンピックの今年の「東京大会」と、来年の「北京大会」双方とも中止した方がいいという根拠はそこにある。
加えて北京大会については、中国政府による新疆ウイグル地区での虐殺や香港に対する抑圧に対して国際的な批判が起き、ボイコットの動きすらある。そんな国でいま五輪大会を開くべきでない。
東京大会と北京大会の中止は、国際的にも納得が得られると思う。

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2021/05/23

落語『包丁』の中で唄われる『八重一重』

落語に『包丁』という演目があるが、元は上方の『包丁間男』を東京に移したもので、両者のストーリはほぼ同じだ。
清元の師匠おあきを女房にしてヒモの様な暮らしをしていた久次が、他の若い女が出来たので女房と別れようとする。一計を案じて金に困っている仲間の寅を引き込んで、久次の留守に寅がおあき宅を訪れ、酒にまかせておあきに言い寄り、そこに久次が出刃包丁を持って現れておあきの不義を責め、おあきを田舎の芸者かなんかに売り飛ばして二人で山分けするという算段。
言われるままに寅は、一升瓶を手土産におあきの家に上がり込み、予め久次から教えて貰った佃煮やら糠づけやらを肴に酒を飲むが、おあきは全く相手をしてくれない。酔いに任せて寅は小唄を唄いながらおあきの袖を引くが、おあきから強く叩かれ、「我慢をしてたら、つけあがって。ダボハゼみたいな顔をして女を口説く面か、ブルドック野郎」と罵倒される。
そこまで言われて怒った寅は、久次との悪巧みを一部始終ぶちまけてしまう。
事情を聞いたおあきは久次の裏切りと悪だくみに怒り、久次を追い出して寅と一緒になるから加勢してくれと頼む。
二人が仲睦まじく酒を酌み交わしている所へ、久次が出刃包丁を振りあげて乱入してくるが、却っておあきから啖呵を切られ包丁も奪われて家から追い出されてしまう。
再び二人で飲み直し始めところへ、また久次が戻ってきた。
久次 「さっきの出刃包丁を出せ!」
寅 「出してやれ。今度は俺が相手になってやる。やい久次、四つにでも切ろって言うのか」
久次 「なに、横丁の魚屋に返しに行くんだ」でサゲ。

三遊亭圓生の高座が極め付けで、現役の人の高座をいくつか観たが、いずれも満足に行くもので無かった。3人の登場人物の中でも、あおきの清元の師匠らしい佇まいと鉄火の姿の描き方が、圓生の様に上手くなかった。
それと、寅が唄う小唄の『八重一重』が別の曲にされていたのが不満だった。
圓生によれば、この噺は以前は音曲師によって演じられていた。今は音曲師がいなくなったのでと言って、ネタに入っている。そうするとこのネタは、小唄の『八重一重』を聴かせる場面が勘所となるのだろう。してみると『八重一重』を口三味線をひきながら唄えないと高座に掛けられない分けで(立川談春がこの型で演じているそうだが未見)、かなりハードルが高い。

『八重一重』
八重一重  
山も朧に薄化粧  
娘盛りはよい櫻花
嵐に散らで主さんに  
逢うてなまなか後悔やむ
恥ずかしいではないかいな。

娘盛りを桜花にたとえた文政初年の上方小唄で、幕末江戸端唄、歌沢に唄われた。
「八重一重」とは、桜の八重咲と一重咲の両方のことを指したもので、ここでは単に桜を指している。「山も朧に薄化粧」は、桜の花がおぼろにかすむ山の風情と娘盛りとをかけた言葉。「嵐に散らで」以下は、桜が一夜の嵐に逢って散ることと、初心娘が好いた男に逢うて散ることをかけ、「逢うてなまなか後悔やむ」は、あの時なまじっか(なまなか)主さんに逢わねば、こんな恋の苦労も知らなかったものをと、いう気持ちを唄ったもので、ほんのりと色気のにじむ、情感あふれたよい曲である。
(木村菊太郎著より引用)
見世ぼらしい形(なり)をしていながら、こんな唄を唄う寅に、おあきはどこか魅かれたのかも知れない。

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2021/05/22

「ワクチン接種の7月末まで」は既に崩れている

私の住む地域では、高齢者向けワクチン接種の予約が5月21日午前8時30分に開始した。集団接種会場は10ヶ所で、ネットへのアクセスは8時40分。その時点で予約が取れるのは最速で7月13日だった。取り敢えず1回目をそこに予約し、続いて2回目を予約しようとしたら8月3日以降にという指示。処が予約のスケジュールは7月末までしか用意されていないので、2回目の予約は出来なかった。7月末までに終了という政府の方針なので8月1日以降の予約は用意さていないのだ。
電話での予約の場合は事情が分からないが、ネットで私より遅れて予約をした方も多い筈で、その人たちは2回目の予約は取れなかった事になる。場合によっては1回目でさえ7月末までの予約が取れなかった人もおられるだろう。
個別の接種会場は6月以降に設定されるので、そちらの方が早い日にちに予約できるかも知れないが、ワクチンの種類が異なるので1回目と2回目は同じ会場でというのが前提となっている。従って個別接種会場にする場合は、集団接種会場の予約を取り消して改めて予約の取り直しせねばならない。
高齢者の接種は7月末までという方針は既に無理が出ている。

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2021/05/19

寄席の灯を消さないために寄付

新型コロナウイルス感染拡大で東京都内の民間の演芸場が存続の危機にあるとして、落語などの公演を行っている落語協会(柳亭市馬会長)と落語芸術協会(春風亭昇太会長)が18日、支援のためのクラウドファンディング(CF)を始めた。
5千万円を目標にインターネットを通じて広く寄付を募り、5つの演芸場(鈴本演芸場、新宿末広亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場、お江戸上野広小路亭)に分配するという。
CFのタイトルは「寄席の危機に想いを寄せて」、URLはhttps://readyfor.jp/projects/yoseで6月30日午後11時まで受け付ける。
落語家ら関係者は18日都内で記者会見し、春風亭一之輔さんは「コロナに粋は通じない。落語家が寄付を募るなんてやぼだと思われる方もいるかもしれませんが、やぼを承知でどうか一つお願いします」と支援を呼び掛けた。昇太さんは「(演芸場は)落語家にとって道場のような大切で特殊な場所。まずは今年、何とか頑張っていただけるようにしたい」と訴えた。
関係者によると、演芸場の売り上げはこの1年間、平均で前年比約7割減という。演芸場は4月、都の「無観客開催」要請が寄席の実態に合わないとして、緊急事態宣言下でも一時営業を続けた。
〔共同〕
寄席の灯を消さないために、少額ですが支援しました。
本日8時現在で、寄付金の累計は約2000万円となっていました。

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2021/05/18

「GoToトラベル」の闇

月刊誌「選択」5月号に、「GoToトラベル」の補助金の闇について記事が掲載されている。
2020年4月に閣議決定した「GoToキャンペーン」には1兆6800億円の補正予算がつけられ、そのうち1兆3000億円が「GoToトラベル」に使われた。2021年の1月には「GoToトラベル」にさらに約1兆円投入する補正予算が可決しているので、併せて約2兆3000億円が旅行業界に配られることになる。これだけ膨大な税金を投入するわけだから、その使い道は公正なものでなくてはならない。
ところで「宿泊施設への直接予約において圧倒的なシェアをほこる企業」「いちはやく情報を入手し、GoToビジネスを開始した企業」は? 
それは『ピアトゥー』という馴染みのない会社だった。
2018年創業で、2019年までの売り上げが数千万円程度(推定)と見られる。記者が同社の所在地を訪れたところ、マンションの1室のドア横にガムテープで社名が貼ってあったとのこと。インターホーンを押すと中から男性が出てきて、部屋には4社程度が事務所を置き、『ピアトゥー』の人間は不在で、あまり事務所にいることはないようだ。
では、なぜこの企業が「GoToトラベル」の宿泊施設への直接予約において圧倒的なシェアを持つことができたのだろうか。
「GoToトラベル」は当初は旅行会社を通すツアーを対象にしていたが、宿泊に直接予約することも可能となった。その場合、架空の宿泊者をでっち上げて補助金を詐取するのを防がねばならない。このため利用者と宿泊施の予約情報を管理する第三者機関(GoTo事務局の承認のもと)を作ることになった。
GoToキャンペーンは昨年の7月22日スタートだったが、7月23日には『ピアトゥー』社が承認され、25日には同社の宿泊施設検索サイト『ステイナビ』を通じて「GoToトラベル」が簡単に利用できるサービスを提供し始めた。
その動きに合わせるように、宿泊施設の最大の業界団体である「全旅連」から全国の加盟施設に『ステイナビ』の利用案内が送られた。
その後、承認された第三者機関は400を超えた模様だが、結果としては『ピアトゥー』が圧倒的なシェアを獲得してしまった。
「GoToトラベル」が国民の税金を使わない私的な事業なら自由だし、『ピアトゥー』が無料であれば何の問題もない。しかし『ピアトゥー』を利用した「GoToトラベル」では手数料が取られる。同社に入った金の行方が気になるところだ。
こうした不明朗な点について「選択」から『ピアトゥー』社に質問状を送ったが、「基本的には取材はお断りしてます」と回答があり、電話も繋がらないという。

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2021/05/17

菅首相の言葉は「菜っ葉の肥やし」

大言壮語するだけで実行が伴わない人のことを、「菜っ葉の肥やし」という、そのココロは「掛け声(肥え)ばかり」。
コロナをめぐる菅首相の一連の発言は、まさに「菜っ葉の肥やし」だ。
2回目の緊急事態宣言の解除を発表した3月18日の会見で、菅は「私が先頭に立って国民の命と暮らしを守り抜く。再び宣言を出すことのないようにするのが私の責務だ」と語った。その舌の根も乾かぬ4月23日に3回目の緊急事態宣言命令を発出した。
こんな光景を何度も目にしてきた。
その度に反省の言葉は述べるが、どうやら学習はしないらしい。だから同じことを繰り返すのだ。
菅は就任直後から「ワクチンさえあれば感染は抑えこめる」と言い、1月18日の施政方針演説でも「ワクチンは感染対策に決め手になる」と言っている。その後何度も、十分なワクチンは確保したと語っていた。
しかし、日本はファイザー社製ワクチンしか承認しておらず、しかも同社との供給契約があまりに杜撰だったのだ。
加えて、当初の見込みはファイザー以外にもアストラゼネカとモデルナからの調達を想定していたが、未だに国内の承認が得られていない。
菅は3回目の緊急事態宣言の会見で、「速やかな接種のため、出来ることは全てやる覚悟で取り組んでいる。希望する高齢者に7月末を念頭に、各自治体が2回の接種を終えられるよう政府を挙げて取り組む」と宣言した。
しかしワクチンの量の問題以外にも、接種の会場や接種の担い手が確保されていないという大きなネックがある。
英国では医療機関以外に薬局やスポーツセンター、教会なども会場とし、医学生や看護学生なども接種が出来るようにした。
こうした思い切った手段も検討する必要があろう。
裏付けのない宣言などなんの価値もない。
自民党の下村政調会長は、高齢者の接種について「今年いっぱいか、場合によっては来年までかかるのではないか」と発言していたが、7月末までに終了というのがまたぞろ「絵に描いた餅」に終わることになりそうだ。

 

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2021/05/15

授業より大切なこと

コロナの影響を受けて遠隔(リモートorオンライン)授業が広く行われている。リモートorオンライン授業のメリットとデメリットについて様々な議論がされているが、その多くが「学校教育=授業」と捉えている様だ。授業を受けて知識を得るというのは大事なことではあるが、学校教育の一部に過ぎない。
学校教育にとって重要なのは、授業やクラブ活動、行事などを通して人間関係を学ぶことではあるまいか。社会に出て必要なのは専門知識より、人間関係だ。
人は生まれも育ちも異なるし、性格や能力、考え方もみな違う。そうした違いをお互いに尊重し、対応する能力を身につけることも学校教育の目的の一つだと思う。真の友人というのも社会に出てからは得るのが難しい。やはり親友は学校時代の友人だ。
中学でも高校でもクラスに親がヤクザというのがいた。その一人は喧嘩で腹を刺されたといって傷口を見せてくれた。作家志望で、授業中は国語辞書ばかり読んでいたっけ。女生徒は中学のスケバンで、たびたび警察沙汰を起こしていた。二人とも私との関係は良好だった。クラスには番長もいて、不良に脅された時は助けてくれた。
父親が共産党で、自宅が家宅捜索を受けたと言っていたのも。学校にエロ雑誌を持ち込んでは授業中に読んでいたので、どうやら親の志は継げなかったようだ。
右翼もいた。高校の同窓会で逢ったら、早稲田に進み右翼団体に入ったと言っていた。卒業の時には私に自作の漢詩を贈ってくれた。「国の将来君の双肩にあり」なんてね。
中学時代の親友は二人いて、一人は継母から虐めを受け、母親を殺そうと出刃包丁を手裏剣に仕立てて柱に突き刺す練習を繰り返していた。ある日本当に母親に向かって投げたので、驚いた父親が田舎の祖父の家に預けてしまった。
もう一人は趣味が喧嘩で、怪我をして家に帰ると父親が先ず「勝ったか、負けたか?」と訊く。「勝ったよ」と答えると「それで良し」となる。時には仲間を集めて他の中学に殴り込みに行っていた。それでいて、成績は学年でもトップクラスだった。
中学の同じクラスには交換日記をするほど好きな子がいて、あの時だけは夏休みを恨めしいと思った。
こんな経験は、遠隔授業では絶対できない。
だから、諸事情で通学できないケースもあるだろうが、出来るだけ学校には行って欲しい。

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2021/05/13

顔の見えない「皇室」

近ごろの皇室に関する話題といえば、専ら秋篠宮家の長女・眞子さんの結婚問題ばかりだ。新型コロナ感染による非常事態が1年以上続いているのに、皇室は何をしているのだろうかと、ふと疑問に思ってしまう。
皇族の方々が誕生日の談話などでこの問題に触れることはあったが、今年の元旦に天皇皇后から新年の挨拶の中でコロナ禍におけるメッセージが送られたぐらいしか、記憶にない。
東日本大震災などの折りには上皇ご夫妻がたびたび現地を訪問し、被災者を励ます姿に感動したのとは大きな違いだ。
感染を恐れて外に出られないという事情も分かるが、例えばイギリスでは、昨年の年末にウィリアム王子夫妻が、コロナ禍においても各地方を列車で回り人々を励ましている。
もし秋篠宮家の方々が同様の行動をとっていたら、眞子さんへの世間の風当たりはだいぶ違っていただろう。公務そっちのけで私的なことばかりしているという批判は避けられた筈だ。

文春オンラインの記事によれば、日本の皇室で公務を担っているのは16名で、85の団体の総裁や名誉総裁を務めている。
対してイギリスでは、約20名の王室メンバーで3000近い団体の総裁や名誉総裁を担っていて、エリザベス女王も600の団体の名誉総裁を担われているとのこと。
名誉総裁とは言っても、その活動は形式的なものばかりではない。それぞれの団体について、今どういう状況なのか把握している必要があるし、節目の式典には出席しなければならない。国民も王室がそれだけ国民のために汗を流していることを知っているから、王室への敬愛の情も生まれるのだと。
日本の皇室と英国の王室では、立場も役割も異なるので単純な比較はできないが、皇室の公務の在り方に考えるべき点がありそうだ。
皇族減少に伴う公務負担の軽減策が課題となっているが、数字で見る限りではその心配はなさそうだ。
いま、安定的な皇位継承の在り方を検討する有識者会議が設置され、有識者からのヒヤリングも開始されているが、いずれにせよ皇室が国民から敬愛される存在であることが重要だ。
会議では、女性天皇・女性宮家の創設や旧皇族の皇籍復帰、女性皇族に「皇女」という呼称を贈り公務を継続してもらう案などが、検討される模様だ。
ただ、旧皇族の皇籍復帰だけはやめて欲しい。あの「竹田家」の皇族復帰なんて、考えただけでもゾっとするぜ。

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2021/05/11

「バカな大将、敵より怖い」

5月7日に行われた菅首相の記者会見の中継をみて、「バカな大将、敵より怖い」という言葉を思い浮かべた。これは、北洋銀行の社長・会長を務めた
武井正直氏の講演集のタイトルだそうだが、表現がピッタリだと思ったのだ。
新型コロナ感染防止のための総理会見は何度も聞かされたが、言ってることは毎回同じで、相変わらずワクチンは十分確保したというもの。
記者からの質問に対しても、国会答弁と同様でピント外れの答弁ばかり。ここまで来ると、もしかしてこの人は質問の意味さえ理解していないのではと、疑ってしまう。あるいは答えが全くみつからないのか。

<記者(幹事社・東京新聞)> 
大型連休の人流抑制や自粛の効果を見極められないうちに緊急事態宣言の延長を判断したが、期間や対策は適切だったか。そもそも短期集中という設定は正しかったのか。国民にさらなる自粛や事業の制約を求める以上、解除の具体的な基準を明示すべきではないか。各社の再質問があった場合、応じていただけるようお願いする。
<首相> 
多くの人出が予想されるゴールデンウイークという特別な期間に短期集中的な対策として、飲食の対策に加え人流を抑える対策を取った結果、人流の減少という所期の目的は達成できた。解除の基準はステージ4を脱却することが目安となるが、専門家や自治体の意見を聞きながら総合的に判断していく。
<コメント>
最初の質問内容は、今回の緊急事態宣言が短期だったが、それが正しかったどうかというもの。処が、首相の回答は「人流の減少という所期の目的は達成できた」というもの。そりゃ違うだろう。人流の減少は手段であって、目的は感染を減らすことにあった筈だ。その目的が達成できなかったから、宣言を延長せざるを得なかったのだ。こんな事さえ分からないとしたら、バカとしか言いようがない。

<記者(幹事社・共同通信)>
どのような感染状況になっても国際オリンピック委員会(IOC)が中止を判断しない限り、政府は東京五輪・パラリンピックを開催する立場か。
<首相>
対策を徹底することで国民の命や健康を守り、安全・安心の大会を実現することは可能と考えており、しっかり準備していきたい。
<コメント>
質問の内容は、東京五輪をIOCが中止と判断しないかぎり、感染状況がどうなろうと政府は開催するのかというもの。しかし首相の回答はピンボケで、政府の主体的な姿勢は全く見られない。
国会答弁でも同じだが、こと五輪開催を問われると、バカの一つ覚えのように「安全・安心の大会」を繰り返す。
五輪開催の是非についていくつかの報道機関が世論調査の結果を発表しているが、いずれも反対が賛成を上回っている。こういう状況のまま開催するなら選手にとっても気の毒だ。
大事なことは、国民の大半を「安全・安心な状態」にすることが政府の使命なのだ。
<オーイ、高橋洋一サンヨ>
内閣官房参与の高橋洋一がツイッターで日本のコロナ感染状況について、「この程度の『さざ波』」とか「これで五輪中止とかいうと笑笑」といった嘲笑する内容を発信していた。首相は個人的見解で片づけていたが、こんな人物は直ちに解職すべきだ。
そうしたケジメさえ付けられないなら、もう救いようがないね。

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2021/05/04

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2021/05/03

日本映画を代表する女優といえば、「京マチ子」でしょう

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日本映画を代表する女優というと、「原節子」の名をあげる人が多いだろう。「山本富士子」「高峰秀子」「若尾文子」「吉永小百合」をあげる人もいるだろう。
でも森の石松じゃないが、大事な人を忘れてはいませんか? そう「京マチ子」だ。
始めのころは「肉体派、ヴァンプ(妖婦、魔性の女)女優」とよばれ、主演した映画が次々と国際映画賞を獲得すると「グランプリ女優」、ハリウッドにも進出して「国際派女優」。当時の米国の映画評には「モンローの様だ」と書かれていた。
溝口健二、黒澤明、小津安二郎、衣笠貞之助、成瀬己喜男といった日本映画を代表する監督の作品に主演し、谷崎潤一郎や川端康成らの文芸作品のみならず、ミュージカル、喜劇、時代劇、そして50歳を過ぎてから「男はつらいよ」シリーズでは寅さんの最高齢のマドンナを演じた。映画以外でもTVドラマや演劇の分野でも活躍した。
これだけ幅広いジャンルで活躍した女優は、京マチ子をおいて他にいないだろう。

京マチ子の特長はジャンルの広さだけではない。一口に言えば戦後女性の生き方をスクリーンを通して体現したことにある。
戦前の男にかしずく淑やかな良妻賢母タイプでなく、男と渡り合う自立した女性という戦後の女性像を演じたことにある。
時には身体を張って家族を支える女性の姿を演じ、豊満な肉体をスクリーンにさらけ出した。その強烈なエロティシズムも京マチ子の魅力の一つだ。特に足の美しさは絶品で、映画でもたびたび足のアップがされている。
身長は159㎝だったが松竹歌劇団で鍛えられた体は、見事なプロポーションを形成していた。着物姿も美しい。30代半ばの年齢で10代の役を演じたり、銀座のクラブのママから浅草の踊り子まで、良家のお嬢さんから娼婦まで演じたのだから驚異的だ。
実物の京マチ子は物静かな、どちらかというと古風な女性だったそうだから、そのギャップが大きい。
冒頭に掲げた画像は、いずれも京マチ子が主演した映画のDVDの表紙で、上から『踊子』『夜の蝶』『牝犬』『赤線地帯』『春琴物語』。

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2021/05/01

「看護師500人は可能」それならいま直ぐにやれよ

菅義偉首相は4月30日、東京五輪・パラリンピック組織委員会が日本看護協会に依頼している大会期間中の看護師500人派遣について、「現在休まれている方もたくさんいると聞いている。そうしたことは可能だ」と述べた。
それだけ確信があるなら、この状況でいま直ぐに看護師500人集めて、医療危機にある自治体に派遣すれば良い。

4月29日に、大阪府健康医療部の次長級の幹部で医師の森脇俊医療監が、府内の全ての保健所にあてて高齢の患者については「入院の優先順位を下げざるをえない」とするメールを送っていた。またメールには、高齢者施設の入所者で、心停止などの場合に蘇生措置を行わないよう希望している人については、「みとりも含めて、対応をご検討いただきたい」と書かれていた。
大阪府は、これは府の方針に反するとして取り消したが、医療の現場では医師らからそうした現実があるとの訴えがなされている。
森脇はメールが誤解を招いたと言っているが、この文面から誤解する余地はない。うがった見方をすれば、非公式に現場の状況を追認したかの様にも見える。

冒頭の菅の発言では、看護師の資格を持ちながら離職してる人を対象に考えているようだが、離職にはそれぞれの理由があり解決は容易ではない。私の周辺にも該当する人が3人いるが、いずれも本人あるいは家庭の事情で復職は不可能だ。
それに医療はチームプレーなので、頭数だけ揃えれば良いという問題ではない。
さもなくば、いっそ非常事態法でも作って強制徴用しますか? 維新なら乗ってくるかもよ。
いずれにせよ、何がなんでも五輪をやりたいという首相の妄想としか思えない。

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