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2021/05/03

日本映画を代表する女優といえば、「京マチ子」でしょう

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日本映画を代表する女優というと、「原節子」の名をあげる人が多いだろう。「山本富士子」「高峰秀子」「若尾文子」「吉永小百合」をあげる人もいるだろう。
でも森の石松じゃないが、大事な人を忘れてはいませんか? そう「京マチ子」だ。
始めのころは「肉体派、ヴァンプ(妖婦、魔性の女)女優」とよばれ、主演した映画が次々と国際映画賞を獲得すると「グランプリ女優」、ハリウッドにも進出して「国際派女優」。当時の米国の映画評には「モンローの様だ」と書かれていた。
溝口健二、黒澤明、小津安二郎、衣笠貞之助、成瀬己喜男といった日本映画を代表する監督の作品に主演し、谷崎潤一郎や川端康成らの文芸作品のみならず、ミュージカル、喜劇、時代劇、そして50歳を過ぎてから「男はつらいよ」シリーズでは寅さんの最高齢のマドンナを演じた。映画以外でもTVドラマや演劇の分野でも活躍した。
これだけ幅広いジャンルで活躍した女優は、京マチ子をおいて他にいないだろう。

京マチ子の特長はジャンルの広さだけではない。一口に言えば戦後女性の生き方をスクリーンを通して体現したことにある。
戦前の男にかしずく淑やかな良妻賢母タイプでなく、男と渡り合う自立した女性という戦後の女性像を演じたことにある。
時には身体を張って家族を支える女性の姿を演じ、豊満な肉体をスクリーンにさらけ出した。その強烈なエロティシズムも京マチ子の魅力の一つだ。特に足の美しさは絶品で、映画でもたびたび足のアップがされている。
身長は159㎝だったが松竹歌劇団で鍛えられた体は、見事なプロポーションを形成していた。着物姿も美しい。30代半ばの年齢で10代の役を演じたり、銀座のクラブのママから浅草の踊り子まで、良家のお嬢さんから娼婦まで演じたのだから驚異的だ。
実物の京マチ子は物静かな、どちらかというと古風な女性だったそうだから、そのギャップが大きい。
冒頭に掲げた画像は、いずれも京マチ子が主演した映画のDVDの表紙で、上から『踊子』『夜の蝶』『牝犬』『赤線地帯』『春琴物語』。

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コメント

京マチ子は実業家(佐分利信)の愛人として妻(月丘夢路)よりもわがもの顔に振る舞っていたが、物語後半ではどんでん返しを食らう。
『華麗なる一族』(1974年 東宝 山本薩摩夫監督)は、その豪華キャストも含め今でも印象に残る映画です。
また、テレビの必殺シリーズでは旅芸人一座の座長をつとめました。管理人さまの仰るように芸域の広い女優でしたね。

福さん
京マチ子は、老いても品と美しさを失わない稀有の女優でした。

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