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2021/05/15

授業より大切なこと

コロナの影響を受けて遠隔(リモートorオンライン)授業が広く行われている。リモートorオンライン授業のメリットとデメリットについて様々な議論がされているが、その多くが「学校教育=授業」と捉えている様だ。授業を受けて知識を得るというのは大事なことではあるが、学校教育の一部に過ぎない。
学校教育にとって重要なのは、授業やクラブ活動、行事などを通して人間関係を学ぶことではあるまいか。社会に出て必要なのは専門知識より、人間関係だ。
人は生まれも育ちも異なるし、性格や能力、考え方もみな違う。そうした違いをお互いに尊重し、対応する能力を身につけることも学校教育の目的の一つだと思う。真の友人というのも社会に出てからは得るのが難しい。やはり親友は学校時代の友人だ。
中学でも高校でもクラスに親がヤクザというのがいた。その一人は喧嘩で腹を刺されたといって傷口を見せてくれた。作家志望で、授業中は国語辞書ばかり読んでいたっけ。女生徒は中学のスケバンで、たびたび警察沙汰を起こしていた。二人とも私との関係は良好だった。クラスには番長もいて、不良に脅された時は助けてくれた。
父親が共産党で、自宅が家宅捜索を受けたと言っていたのも。学校にエロ雑誌を持ち込んでは授業中に読んでいたので、どうやら親の志は継げなかったようだ。
右翼もいた。高校の同窓会で逢ったら、早稲田に進み右翼団体に入ったと言っていた。卒業の時には私に自作の漢詩を贈ってくれた。「国の将来君の双肩にあり」なんてね。
中学時代の親友は二人いて、一人は継母から虐めを受け、母親を殺そうと出刃包丁を手裏剣に仕立てて柱に突き刺す練習を繰り返していた。ある日本当に母親に向かって投げたので、驚いた父親が田舎の祖父の家に預けてしまった。
もう一人は趣味が喧嘩で、怪我をして家に帰ると父親が先ず「勝ったか、負けたか?」と訊く。「勝ったよ」と答えると「それで良し」となる。時には仲間を集めて他の中学に殴り込みに行っていた。それでいて、成績は学年でもトップクラスだった。
中学の同じクラスには交換日記をするほど好きな子がいて、あの時だけは夏休みを恨めしいと思った。
こんな経験は、遠隔授業では絶対できない。
だから、諸事情で通学できないケースもあるだろうが、出来るだけ学校には行って欲しい。

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