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2021/06/24

鈴本演芸場6月下席(2021/6/23)

「鈴本演芸場6月下席」3日目

前座・柳亭左ん坊『寿限無』
<   番組  >
三遊亭伊織『四人癖』
ストレート松浦『ジャグリング』
隅田川馬石『元犬』
柳家小満ん『尿瓶』
柳家小菊『粋曲』
春風亭柳枝『五目講釈』
春風亭一之輔『桃太郎』
ニックス『漫才』
春風亭正朝『普段の袴』
─仲入り─
ぺぺ桜井『ギター漫談』
三遊亭圓歌『やかん(改)』
古今亭菊之丞『悋気の火の玉』
林家二楽『紙切り』
三遊亭歌奴『ねずみ』

久しぶりの鈴本演芸場、出演者もお馴染みの人、久々の人、初見の人と色とりどり。顔付けはなかなか多彩だが、開演時はようやく「ツばなれ」で寂しい入り、これほど不入りの鈴本は初めてだ。コロナ禍の中で一度離れた客足を呼び戻すのは苦労が要るだろう。

伊織『四人癖』
初見。珍しいネタ、素直な芸は好感が持てる。スリムな体形は師匠・歌武蔵と対照的。

ストレート松浦『ジャグリング』
いつ見ても鮮やか、この人数では勿体ない。

馬石『元犬』
この人って何か不思議に面白いんだよね。軽い滑稽噺から長講の人情噺まで、幅広い芸の持ち主だ。

小満ん『尿瓶』
店に冷やかしだけで来る客を符丁で「小便」というが、語源は「蛙の小便、いけしゃあしゃあ」から来たとのこと。参考になった。もっとも「いけしゃあしゃあ」という言葉は最近あまり使われていないので、若い人にはピンと来ないかも。花を生ける手つきといった細かな所作が見所。

小菊『粋曲』
音曲の芸人は、先ず腕が立つ、喉が良い、それに色気が必要だ。小菊の後がまになるような人はなかなか現れない。

柳枝『五目講釈』
もう何年も真打をやってるような風体だ。色々な講談の名場面をつないで演じ、達者な所を見せていた。

一之輔『桃太郎』
「いいですね、この非生産的な空気」、その通り。何を演らしても上手いもんだ。さすが10年に一人の逸材。

ニックス『漫才』
女流漫才師というのは、ネタが結婚に偏ってしまう傾きがある。

正朝『普段の袴』
このネタ、鈴本で一之輔がよく掛けているが、あのリズムに慣れてしまうと、正朝の高座はまどろっこしく感じる。

ぺぺ桜井『ギター漫談』
久々で、元気な姿を見られて良かった。

圓歌『やかん(改)』
古典を換骨奪胎、全て創作ギャグで置き換え。この日一番受けていた。

菊之丞『悋気の火の玉』
5月に喉を痛めたと言っていたが、そのせいか精彩を欠いていた。

二楽『紙切り』
お題は「花見」「芸者」。

歌奴『ねずみ』
声が大きく口調が明確なのがこの人の特長だが、単調になってしまう憾みがある。ねずみ屋の主人が身の上話をする場面では、もっと緩急をつけて欲しかった。

鈴本は感染防止対策がしっかりしているが、反面あまり同じことをくり返し注意されると白けてしまう。その辺の按配が難しい。

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コメント

こんにちは。最近,余り寄席定席の番組を確認していませんでしたが,これはなかなかの内容ですね。web siteを見ると,一之輔さんのような人気者は土日にお休みのようですので,平日が却って狙い目でしょうか。

余談ですが,菊之丞さんの奥様は現在名古屋局に勤務のようで,子供が「おかみさんの役は誰がやっているんだろう?」と余計な心配をしていました。

なもさん
顔づけが良かったのに客の入りが悪く、客席で責任を感じるほどでした。

談四楼は師匠のその面を継承したんですね。(下の記事へのお返事です)

新柳枝の「五目講釈」。達者だったようですね。
「火焔太鼓」「やかん」もですが、時代考証がでたらめになる噺が可笑しくて大好きです。
聞けば三三の場合、四十七士に話題のヒトが多数混ざるとか・・・
薬屋の倅、道理で講釈がみんな調合、でサゲだんでしょうか?

福さん
これを演ると神田伯山が嫌がると言ってました。「道理で講釈がみんな調合」でサゲていました。

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