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2021/06/04

新型コロナ向けワクチンの最新情報

『WIRED』2021.06.03付に、「ポストコロナの世界が見えてきた米国、インドの回復者を襲う「黒い菌」の脅威:新型コロナウイルスと世界のいま(2021年5月)」という記事が掲載されていて、ワクチンに関する最新情報がいくつか紹介されているので、以下に要点をまとめてみた。
①米国では成人の半数以上へのワクチン接種が完了した。ファイザー製ワクチンの対象年齢が12歳以上に引き下げられたことから青少年への接種も進み、新規感染者数は連日2.5万人程度にとどまっている。ところが、ワクチン未接種者の間においては2021年1月の第3波並みの勢いで感染が進んでいることも明らかになっており、1月から4月13日までの統計では重症患者や死者のほとんどがいまだにワクチンを接種していない人々だという。
この結果から、ワクチンがコロナ感染防止に有効であると同時に、接種していない人の感染状況は以前と変わらないことを示している。
②米国でワクチンの接種完了とみなされるのは、ファイザー製かモデルナ製のワクチンを2回、あるいはジョンソン・エンド・ジョンソン製のワクチンを1回受けてから2週間経った時点のことだ。21年1月1日から4月30日の間に実施された米国の調査では、1億100万人のワクチン接種完了者のなかでCOVID-19に罹患した人は、わずか0.01%の10,262件だったという。
この10,262人のうち2,725人が無症状、995人が入院(うち289人は無症状で別の理由で入院)、160人が死亡(うち28人が無症状で別の理由で死亡)した。
ワクチン接種で感染を完全に防止することはできないが、接種後に感染するリスクは、およそ1万人に1人の確率だった。
③インドの各州では、COVID-19から回復した患者の間で致命的な真菌への感染例が急増している。「ムコール症」と呼ばれるこの真菌症は、土壌や有機物に含まれる真菌の胞子を人が吸い込むことによって引き起こされるもので、早期に治療しなければ脳にまで致命的なダメージを与えうるという。抗真菌薬の処方のほか、眼球の摘出や頭蓋骨、顎の一部を切除する大手術をする場合もある。
真菌感染については、私自身が昨年2ヶ月以上入院した。血液を通して肺、腎臓、眼と、次々炎症を引き起こした恐ろしい病気だ。コロナに感染すると、回復した後もこのようなリスクを負うことになる。
④モデルナは、12歳から17歳までの被験者を対象としたmRNAワクチンの治験の結果、96%の有効性があったとの中間結果を発表した。米国で実施された臨床試験では3,235人の若者が参加し、そのうち3分の2がワクチン群、3分の1がプラセボ(偽薬)群だった。現在までに重大な安全性の問題は確認されていないという。
副反応は「軽度または中等度」であり、注射部位の痛みが最も多かった。2回目の接種では、「頭痛、倦怠感、筋肉痛、寒気」などの副反応が見られ、成人のワクチン接種者と同様の症状が見られたという。
12歳から17歳までのワクチン接種については、今のところ18歳以上と同様の結果が得られている。
⑤英国は2020年末、ワクチンの供給が限られるなか、2回目の接種を3〜4週間から最大12週間も遅らせる選択をした。1回の接種による部分的な保護によって入院や死亡に至る患者を少しでも減らすための壮大な公衆衛生上の実験だったが、これが功を奏したようだ。ファイザーとビオンテックが共同開発したmRNAワクチンの2回目の接種を遅らせることで、80歳以上の高齢者の2回目の接種後の抗体反応を3倍以上に高められるという研究結果が、このほど発表された。
1回目と2回目の接種の間隔を空けたほうが、効果があるという治験結果になっている。
⑥異なる新型コロナウイルスワクチンを組み合わせると強い免疫反応が得られ、変異株に対する有効性が増す。そんな研究結果が、スペインで実施された研究の速報値から明らかになった。
アストラゼネカ製のワクチンのごくまれな副反応として血小板減少に伴う血栓症が報告されるなか、欧州の一部の国々ではすでにアストラゼネカ製のワクチンの1回目の接種を終えている人々に対し、2回目では別のワクチン(多くの場合はファイザー製のもの)の接種を奨励している。このような場合に、より強力で強固な免疫反応を引き起こせることが明らかになったのだ。
一方の英国では、アストラゼネカとファイザーが開発したワクチンを混合して接種した場合、成人はより強い副反応を報告する可能性が高いという研究結果が発表されている。50歳以上のヴォランティア830人が参加したこの研究では、1回目と2回目で異なるワクチンを接種した場合、寒気、頭痛、筋肉痛がより頻繁に報告された。
1回目と2回目で異なるワクチンを接種した方が、効果が大きいという結果の一方、副作用も強くなるようだ。
⑦感染力の強いデルタ株に対し、ファイザー製とアストラゼネカ製のワクチンの有効性が報告された。この研究では2回の接種の必要性が強調されており、1回だけの接種では防御力が大幅に低下するとしている。
年齢や人種の異なる1,054人のデータ分析によると、2回目の接種から2週間後の時点で、ファイザーのワクチンはデルタ株の変異株に対して88%の有効性、アストラゼネカの場合は60%の有効性が確認されたという。しかし、どちらのワクチンも1回の投与ではほとんど効果がなかった。1回目の接種から3週間後には、ファイザーもアストラゼネカもデルタ株に対しては約33%の効果しか得られなかったという。
変異株のウイルスに対して、ファイザー製とアストラゼネカ製のワクチンの有効性が報告された。但し、1回だけの接種では殆ど効果がなかった。

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