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2021/07/08

国立演芸場7月上席(2021/7/7)

「国立演芸場7月上席」7日目
前座・柳家ふくびき『やかん』
<  番組  >
柳家蝠よし『ろくろ首』
瀧川鯉橋『青菜』
ぴろき『ウクレレ漫談』
柳家蝠丸『妻の舞妓』
~仲入り~
古今亭今輔『群馬伝説』
宮田陽・昇『漫才』
古今亭寿輔『ラーメン屋』

国立演芸場7月上席は芸協の興行で、顔付けは渋めながら好きな噺家を揃えているので出向く。先日の鈴本よりは入りは多めだが、それでも30名弱。寿輔がいま一番安心で安全な場所は国立演芸場だと言っていた。確かにここならコロナ感染の心配はない。

蝠よし『ろくろ首』
スミマセン、心地よく眠ってしまった。

鯉橋『青菜』
いつもキッチリと古典を演じる。この日は季節感溢れるネタだった。酒の「柳蔭」を奥方が運んでくるのと、植木屋がコップでなくガラスの猪口で飲む所が通常と異なる。上手くまとめていたが、前半の屋敷での場面はもう少しゆったりと演じて欲しかった。マクラを含めて15分程度で演じるには無理があったようだ。

ぴろき『ウクレレ漫談』
いいですね、客席のダレた雰囲気にピッタリだ。

蝠丸『妻の舞妓』
今日は芸協噺で、昭和の香りのする珍しいネタをと。柳家金語楼こと有崎勉作品らしい。近ごろ亭主が女房に関心を持たず、外で飲み歩いていると相談を受けた仲人が、女房に舞妓の格好をしてもてなすことを勧める。他愛ないストーリーだが、蝠丸の話のリズムによく合っていて、面白く聴かせていた。

今輔『群馬伝説』
毎度お馴染みのネタ。「上毛カルタ」を小道具に、群馬を自虐的に紹介するというもの。年配者が多かったせいか、反応は今ひとつ。

陽・昇『漫才』
現役の漫才で、このコンビが一番面白い。東京漫才のスタイルを守りながら、どこか知的な感じがするのだ。
師匠は、先日亡くなった江戸の売り声を披露する漫談家の宮田章司(元は漫才師)で、その師匠は宮田洋容。宮田洋容・布地由起江は昭和20-30年代に活躍した漫才コンビで、ミュージカル風な演出を採り入れるなど独特の芸風だった。

寿輔『ラーメン屋』
小さな声、これは今日の28人分の声で、聞こえなかったらあと50人連れて来てと。そうすればもっと大きな声を出すと。3列目の客をいじりながら、相変わらず惚けたマクラを振って本題へ。
高座に掛けるのは2年ぶりと言っていたが、私は2度目。5代目古今亭今輔の作で、あの臭さが苦手でこのネタは好きになれなかった。寿輔の高座はその臭さがかなり薄められていて、好ましかった。

後半の3席は、いずれも芸協ならではの演目で、色物を含め芸協色の濃いプログラムだった。

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コメント

つる子は命名されたとき、群馬の形の鶴にひっかけて、と思ったそうです。
それを告げて感謝すると、師匠は「え?」と不思議そうな顔をしたとか。
これも落語の一景。
さて、「ラーメン屋」ですが、たしかに人情の過剰が?ですね。
演者の語りに委ねられると思います。

福さん
群馬が鶴の形をしているのは、今輔もネタにしていました。

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