白鵬のマナー違反に対して、そろそろ手を打つべきだ
大相撲名古屋場所は、白鵬ー照ノ富士による9年ぶりの全勝対決を白鵬が制し、最後の最後に盛り上がりをみせた。
7月19日に行われた横綱審議会では、照ノ富士の横綱昇進が全会一致で承認され、来場所からは久々に東西両横綱の番付が見られる。
その一方で、横審では白鵬の土俵上での振る舞いについては、苦言が呈された。
矢野弘典委員長は、照ノ富士戦での肘打ちのようなかち上げや張り手、ガッツポーズなどを例に挙げ、「見苦しく、どう見ても美しくない。勝つためには手段を選ばないという思いを抱いた人が多かったのではないか。長い歴史と伝統に培われてきた大相撲が廃れていく」と厳しい言葉で批判。「協会で指導してほしい」と要望した。
山内昌之委員は、「13、15日目はもうあり得ない。ほとんど最低のレベルの相撲じゃないですか。横綱としては特に。私は名古屋場所、千秋楽を正面で見ていたのですが、終わった後のガッツポーズとか雄たけびとか鬼の表情とか。あれはなんだい。全然問題外でしょ。なにも語ることはないですよ。横審の全員が厳しい意見でしたよ。理事長からも厳しく、14、15の相撲について呼び出して注意するそうです」と語った。
横審の意見を受けて、理事長から白鵬に厳重注意するだろうが、従来通りで本人は意に介さないだろう。何故なら、白鵬からすればルールを破っているわけじゃないと思っているからだ。見苦しいだの美しくないだのという主観的な言い方では通用しないのだ。
根本的な解決法として、次の提案をしたい。
①規則で張り手は認めているが、拳で相手を張ることは禁じられており反則負けとなる。これを準用して、肘打ちと、相手の顔面目がけてのかち上げを禁じ手として、反則負けとする。
②土俵上でガッツポーズや雄たけびをあげた際には、その場で(観客の前で)審判が注意する。
以上は、全ての力士に対し共通で適用する。
白鵬独自の問題としては、サポーターを巻いた手でかち上げをするのは、止めさせた方がいい。
白鵬のマナーについては、大相撲を国技(神事)と見るか、スポーツとしての格闘技と見るかによって、評価が分かれる。相撲協会があくまで伝統にこだわるなら、力士たちに根本的な考え方を教育することだ。
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