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2021/08/10

新型コロナウイルスの発生原因が解明されつつある

今回の新型コロナウイルス(covid-19)の発生場所が中国武漢であることは確実だが、これからどの国でも発生源となる可能性がある。ウイルスが、どの様にして発生し、どの様にして伝播したのかを解明することは、今後の新たなウイルス感染を防ぐ上でも大きな課題だ。
この問題は米中対決のなかで政治問題になりがちだが、後述するように結論によってはアメリカも多少の返り血を浴びることになるので、冷静に科学的な立場での検証が求められる。
この件に関して、2021年8月6日付『現代ビジネス』の長谷川幸洋氏による記事が参考になるので、以下概要を紹介する。

8月1日、米下院外交委員会の共和党スタッフが「新型コロナウイルスは、中国の武漢ウイルス研究所から誤って流出した」と断定する報告書を発表した。政府機関による正式な報告書ではないし、裁判でいうところの物証はなく(物証は中国が持っているだろうから)状況証拠の積み重ねでの結論という弱点を持ちながらも、読んでいて「そういうことだったのか」と合点がいくものだ。
①問題の武漢ウイルス研究所は、新型コロナの感染が広がる前、廃棄物処理システムやお粗末な空調設備の改造に取り組んでいたにも拘わらず、研究所の責任者の1人である石正麗は、本来なら「BSL-4」という高度な実験室で行うべきウイルスの遺伝子操作実験を、「BSL‐2」や「BSL-3」のような簡易な実験室で取り組んでいた。BSL-2は歯医者の診察室レベルだという。
②事件が起きたのは「2019年9月12日の午前2時から午前3時にかけて」と推定される。なぜなら武漢ウイルス研究所のデータベースが突然、この時間にオフライン化されたのである。このデータベースを参照すれば、どんな病原体がいつ、どこで収集され、ウイルスがうまく分離されたかどうかが分かる。新型コロナにつながるウイルスがあれば、その起源を突き止める決定的な証拠になるのだ。それが現在に至るまで、外部から接続できないでいる。この事実は、中国自身のデータベース管理情報によって確認されている。
③ボストン大学やハーバード大学の研究者たちによる調査によれば、衛星画像を基に19年9月と10月、武漢にある6つの病院のうち、5つの病院の駐車場が他の平均的な日に比べて、非常に混雑していたことを突き止めた。
④さらに研究者は、中国の検索エンジンである『バイドゥ』で、「咳」と「下痢」が武漢でどれほど検索されていたかを調べた。その2語は、19年9月と10月にピークに達していた。「新型コロナと同じ症状の病気が武漢で広がっていた」状況を示唆していっる。
⑤19年10月18日から武漢で第7回『軍事スポーツ世界大会(MWGs)』が行われ、世界109カ国から9308人の選手が集まり、27種類の329競技を競った。中国政府は23万6000人のボランティアを募り、90のホテルを用意した。
参加したカナダの選手は「街はロックダウン状態だった。私は到着後、12日間、熱と悪寒、吐き気、不眠に襲われ、帰国する機内では、60人のカナダ選手が機内後方に隔離された。私たちは咳や下痢などの症状が出ていた」とカナダ紙に証言している。競技会場も、6つの病院も、さらには大会参加後に体調不良を訴えた選手がいた場所も、すべて武漢ウイルス研究所の周辺に位置していた。参加国のうち、イタリアとブラジル、スウェーデン、フランスの4カ国について、具体例を示しながら「2019年11月から12月にかけて、国内での感染発生を確認した」と記している。帰国した選手から感染が国内に広がったのだ。
報告書は、この大会が「新型コロナを世界に広げた原因」とみている。
⑥報告書は「石氏らは、米国の資金とピーター・ダスザック氏(注・『エコヘルス・アライアンス』代表)の支援を得て、パンデミックが始まる前の2018年から19年にかけて、コロナウイルスを遺伝子的に操作し、ヒトの抗体システムに試す実験を盛んに行っていた」と記している。米国納税者の資金が中国の生物兵器研究に使われていたのである。石氏は21年6月のニューヨーク・タイムズとのインタビューでは「私の研究所では、ウイルスの機能を高める『機能獲得』研究をしたことがない」と語っていたが、「真っ赤な嘘」である。

以上のことから、新型コロナは、石氏らが雲南省の洞窟で採取したコウモリの糞などから抽出したウイルスを人工的に操作して、生み出した。その研究には米国の納税資金が使われていた。ウイルスは、2019年9月初めごろ、誤って流出し、それが軍人オリンピックを経て、世界的なパンデミックを引き起こしたのである、と報告書は結論づけている。
私たちが注目すべきは、新型コロナウイルスが一気に世界に拡散したのは、国際競技大会であった点である。この度の東京五輪がコロナ対策をした上での開催となったとは言え、こうした危険性をはらんでいることを忘れてはならない。五輪開催の成否は、あと1ヵ月以上経たないと結論は出ない。
ジョー・バイデン大統領が米情報機関に指示した「武漢ウイルス研究所からの流出説」を含めた調査報告の提出期限は、8月24日に迫っている。大統領がどんな報告を受け取るのか、私たちも注視しよう。

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