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2021/08/19

国立演芸場8月中席(2021/8/18)

国立演芸場8月中席・8日目
前座・神田松麻呂『宮本武蔵より』
<  番組  >
春風亭昇也『牛ほめ』
三遊亭王楽『宮戸川』
母心『漫才』
立川談春『野ざらし』
 ~仲入り~
桂文治『お血脈』
江戸家まねき猫『ものまね』
三遊亭円楽『藪入り』

国立演芸場8月中席は、芸協に圓楽一門+談春という顔付け。お盆には寄席が似合う。かつては浅草演芸ホールのお盆興業の昼席は、志ん朝が主任で、最後に賑々しく住吉踊りを見るのが慣わしだった。はねると地下鉄で上野広小路に移動し、さん喬と権太楼が交互にトリを取る鈴本の夜席に。当時は指定席なんか無くて、17時10分頃に着いても最前列で観られた。いい時代だった。

前座が講談というのは、なんかしっくり来ないね。

昇也『牛ほめ』
ここでようやく客席がほぐれる。前座噺だが、昇也は愛嬌があっていい。「お猿にらっきょう」「落語家に愛嬌」だ。

王楽『宮戸川』
東京都を流れる隅田川、かつては浅草周辺を宮戸川、吾妻橋より下流を大川と呼び、これが佃付近になると大川端となる。タイトルの宮戸川、噺の後半になると登場するが、通常は前半で切るので出てこない。王楽はテンポ良く演じたが、この人、男前過ぎるのが欠点かな。

母心『漫才』
この日は歌舞伎の所作を離れて、漫才とマジックの融合や、鳩づくしを。ネタは練られていたが、客のあしらい方には工夫が要るだろう。

談春『野ざらし』
釣り竿片手に「さいさい節」を唄いながら踊りまくる姿に、客席は大受けだった。3代目柳好や8代目柳枝の様な「粋」には欠けていたけど。

文治『お血脈』
文治は、地噺に独自のクスグリをふんだんに放り込んだ高座で楽しませた。得意の『源平』もそうだが、地噺がこの人のアクの強さと親和性がいいんだろう。

まねき猫『ものまね』
この日は『枕草紙』に乗せてという趣向だったが、肝心の物真似はマンネリ。

円楽『藪入り』
記憶違いでなければオリジナルの3代目金馬は1月だったと思うが、円楽は7月の設定で演じた。サゲも「猫を被っていた」と独自のもの。親子の心情を描いた作品だが、どうも私は苦手で好きになれない。円楽の高座は何度か観てきたが、この人は「陰の人」だね。そこが先代とは違う。

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寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

古い洋食屋にはミックスグリルという一品があります。
私はこれが好物で、ハンバーグもエビフライも目玉焼きも・・・
こら、誰がミックスグリルの製造法を訊いてんだ!『寝床』

落語協会、芸術協会、立川流、圓楽党、そして講談。
盛りだくさんでしたね。
客のお目当ては矢張り談春でしょうか。
独演会が多くて、なかなかこういう感じでは観られない。
「野ざらし」に粋が入るのは今の落語界でも2、3人でしょうね。

福さん
談春が10日間の寄席興行に出演するのは珍しいでしょう。混合チームでしたが一体感がありました。

当方、昨年、この芝居に出向きました。日替わりでしたが、談春が出ていました。談春本人もこの顔付けに入ってうれしそう(まんざらでもない)様子が高座から伝わってきました。

ぱたぱたさん
談春本人も、寄席の芸人になった気分だという意味の事を言ってました。立川流の人が寄席に積極的に出る良いことだと思います。

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