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2021/09/27

「大横綱」になれなかった白鵬

大相撲で長く第一人者として活躍した第69代横綱白鵬(36=本名白鵬翔、モンゴル出身、宮城野部屋)が現役引退の意向を固めたこと報じられている。今後は宮城野部屋付きの親方として後進を指導する意思を持っているとのこと。近く引退届を日本相撲協会に提出するなど、具体的な手続きに入る見通し。
白鵬は右膝のけがや新型コロナウイルス感染で昨年7月場所から6場所連続休場。進退を懸けた今年7月の名古屋場所では15戦全勝で復活優勝を遂げた。しかし関係者によると、右膝の回復が遅れ、進退について熟慮していたという。
白鵬は、2001年春場所初土俵。右四つでの寄りや投げなど多彩な攻めを武器にスピード出世を果たした。新大関の06年夏場所で初優勝。07年夏場所後に昭和以降3番目に若い22歳2カ月で横綱に昇進し、15年にわたって史上最長の84場所在位。10年には同2位の63連勝をマークした。
そして何より、史上最多の優勝45回を誇り、通算1187勝、幕内1093勝など数々の史上1位記録を樹立した記録は立派というしかない。
だが、大相撲ファンとして白鵬を「大横綱」と呼ぶのは躊躇せざるを得ない。この人ほど毀誉褒貶の多かった人は他におるまい。優れた点は先に挙げたような数々の記録で、今後これらを破るのは容易ではない。
その反面、
・立ち合いでレスリングのエルボーの様な、相手の顔面目掛けての肘打ちを多用したこと
・勝負の決まった後のダメ押し
・懸賞金を受け取った後のガッツポーズ
・優勝インタビューの最後に観客とともに行った三本締め
・土俵入りや仕切りの際の雑な柏手(かしわで)の打ち方
など、角界のリーダーとして相応しからぬ行動が度々問題視され、横審からも苦言を呈されていた。
こうした行動を事実上放置してきた相撲協会にも大いに問題があった。もっときちんと指導していたら、歴史に残る「大横綱」として名が刻まれたことだろう。
そこが残念だ。

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2021/09/25

M子とKの相互利用関係

M子とKの結婚式が近づいているようだ。この二人の婚姻は相互利用関係にあると見ている。
母子家庭に育ったKを一流に育て上げようとしたKの母親の苦労は、並大抵ではなかったろう。今Kの母親の婚約者との金銭トラブルが報じられているが、恐らくは過去にもこうした困難をいくつも乗り越えてきたであろうことは、想像に難くない。Kは幼い頃からこうした母親の姿を見て、自分たちの様な境遇の者がどうしたら幸せになるか、学んできたと思う。それが皇族の息女と結婚することだった。現に、
・米国への留学
・一流法律事務所への就職
・米国の就労ビザの取得
・住居や警備
などで、特別の待遇を得ている。正にKの狙い通りで、幸せの80%は手に入れたも同然だ。
一方のM子は、とにかく皇族でいることが嫌なのだ。庶民から見れば羨ましいと思えるだろうが、所詮は「籠の鳥」で羽ばたくことさえ許されない。女性の皇族は結婚と同時に皇籍を離脱できるのだから、とにかく早く結婚してしまいたい。それも、何かというと元皇族としてのあるべき姿を求められる様な環境ではなく、後腐れのない別天地であることが望ましい。それにはKとの結婚は理想的なのだ。
かくして二人の思惑が一致して結婚と相成る。
それぞれの幸せを手に入れた二人が、今後どうなるかは誰も分からないし心配する必要もない。二人が選んだ道だもの。
二人の結婚について、ネットでは袋叩きの状態で、特にKに対する批判の声が強い。「あの野郎、上手いことやりやがって!」という嫉妬が多分に含まれているのでは。

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2021/09/23

漫才「ホームラン」の勘太郎が死去

Kantarou
漫才「ホームラン」の勘太郎(本名・岡本善陽=おかもと・よしはる)が18日午前零時に死去した。 65歳だった。
勘太郎は小野ヤスシに弟子入りし、1982年に三波伸介の弟子であった相方・たにしとコンビを結成。2006年から落語協会に所属し、寄席を中心に活動していた。
相方の「ホームラン」たにしは、「勘太郎は最高にいい奴で、感謝の気持ちでいっぱいです。いつも心で生きています。」とコメントしている。
また大好きな芸人が一人、世を去ってしまった。ここ2,3年、寄席で顔を見なくなって心配していたが、体調が悪かったのだろう。
結婚式の神父の役で、「あなたは神を信じますか? 私は信じません」のギャグはいつ見ても可笑しかった。
合掌

 

 

 

 

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2021/09/21

ネットを荒らす「ネット民」

私が最初にブログを開設したのは2004年で、ブログ元年と呼ばれていました。定年退職してから間もない時期で、退屈まぎれに始めたのです。ある弁護士でもある国会議員が、弁護士の資格を悪用した犯罪(その後、裁判で有罪が確定した)について批判する記事を書きました。処が、その記事に対して日々コメントが寄せられ、内容は、その議員が拉致被害者を支援して、そういう人を批判するのはけしからんというものでした。当方は、それと犯罪とは別であり、批判は妥当なものだと反論したのですが、非難のコメントは数が増すばかり。それも「お前はバカか」とか「あなたは最低の人間です」といった人格攻撃が激しくなりました。ネットの世界は双方向だと思っていましたが、最初から意見交換する意思など全くないのです。見たことも会ったこともない人から毎日人格攻撃を受けて嫌気がさし、結局ブログを閉じることにしたのです。その後、他のブログを見ていると、何かの記事をきっかに非難を浴びているのを幾つも見つけ、私同様にブログを閉じた人もいました。
そこで気付いたのですが、彼ら「ネット民」は、自分の気に入らないサイトを炎上させ、ネットから排除するのが目的なのだと。放置しておけば、ネットは「ネット民」だけが跋扈する世界になってしまいかねない。そう思い直して、改めて開設したのが今のブログです。と言っても、別に使命感に燃えている分けではなく、世の中の役に立たない事をおもうまま書いてきた次第です。
当ブログでも、過去に何度か炎上しかけたのですが、サイトのブロック機能を利用してブロックしたり、あまり悪質なものは相手のIPアドレスを晒すといった強硬手段をとりました。目には目をです。そのせいか、ここ数年は悪質なコメントが寄せられることは無くなりました。
「ネット民(住民、住人)」とは、「実用日本語表現辞典」によれば、「一日のうちかなりの時間をネットに費やしている人物、あるいは単なるネットユーザー、またはネットユーザーの中でも特にインターネットを『社会』としてみなしているような人物を意味する語」とされています。日本国内のネット利用者は、およそ5千万人と推定されていますが、「ネット民」とされるのはごく一部です。私の感覚では、「頻繁に様々な掲示板に意見を書きこむ人」で、「主に相手に対し罵詈雑言を浴びせる人」が該当するのではと思っています。ネットの「炎上」とは上手く言ったもので、おそらく放火犯と同じ様な心理状態ではないでしょうか。消火活動は困難です。

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2021/09/19

「能ある『高』派 爪を隠す」

「東洋経済ONLINE」4月15日付に、次の様な書かれている。
私は、ここのところの高市氏に対するネット民たちの熱狂ぶりに、ただならぬ空気を感じてきました。
ヤフーニュースのコメント欄は、彼女を「救世主」とばかりに崇め奉るコメントであふれかえり、ネットユーザーに聞いた「次の総裁は誰がふさわしいか」というアンケートでは、高市氏がトップに立っています。

「日刊ゲンダイDEGITAL」9月18日付には、次の様な記事がある。
英タイムズが高市氏を特集した記事のタイトルは「右翼の強硬派が日本初の女性首相になりたがっている」。「かつてヘビメタバンドのドラマーだった」と経歴を詳しく紹介し、高市氏がヒトラーの選挙戦略に賛意を示したり、ナチズムを信奉する極右団体の男性と写真を撮ったりした過去を書き連ねている。

「ナチズムを信奉する極右団体の男性と写真を撮った」というのは、2011年に、ナチス・ドイツを信奉するネオナチ系の日本の市民団体「国家社会主義日本労働者党」の代表である山田一成と高市が、日本国旗の前でツーショット写真を撮影していたことが、海外のマスメディアで報道された件だ。
この件について高市は、記者会見で「所属団体や思想信条がわかっていたら、会わなかった」と主張した。しかし、面識のない一般の人が国会議員といきなり面会することは不可能だろう。紹介者、あるいは秘書の取次がなければ会えない。面会者の素性を全く知らかったとは思えないし、「類は友を呼ぶ」だったと推測する。
「ヒトラーの選挙戦略に賛意を示した」というのは、高市が1994年の書籍『ヒトラー選挙戦略』に推薦文を寄せていたという件だ。高市は、同書への推薦人として「著者の指導通り勝利への道は『強い意志』だ。国家と故郷への愛と夢を胸に、青年よ、挑戦しようよ!」と書いていたとされる。本書はその後発禁となり、高市の事務所は「推薦文については記憶が無く、コメントできない。本人も著者を知らない」と回答した。
それ以外にも高市は、2013年に東日本大震災の影響で停止していた原子力発電所について、再び稼働させるべきと主張し、「福島第一原子力発電所事故で死亡者が出ている状況ではない。」などと述べた。この発言について与野党から批判の声があがり、高市は「福島の皆さんが辛い思いをされ、怒りを持ったとしたら、申し訳ないことだった。お詫び申し上げる」と謝罪し、「私が申し上げたエネルギー政策の全ての部分を撤回する」と述べた。
歯切れのいいトークと笑顔で、高市は熱狂的な支持を集めているようだが、「能ある鷹は爪を隠す」の理(ことわり)あり。

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2021/09/16

八代英輝弁護士の悪質さ

以下は、「Jcastニュース」2021年9月16日付の記事より引用。
大手食品メーカーのキユーピーが、スポンサーを務めるTBS系の情報番組「ひるおび!」のCM放送を見合わせた。2021年9月14・15日の放送への対応で、キユーピー広報によれば、今後についても検討中だという。
番組をめぐっては、コメンテーターをしている八代英輝弁護士が13日の放送で共産党への発言を謝罪したばかりだった。
八代弁護士は、衆院選での野党共闘を特集した9月10日の放送で、「共産党はまだ『暴力的な革命』っていうものを、党の要綱として廃止してませんから。よくそういうところと組もうって話になるな、というのは僕には個人的には感じますね」とコメントした。
これに対し、共産党の志位和夫委員長はツイッターで同日、「共産党は暴力的な革命を廃止していない」といった虚偽の発言があったとして、同党がTBSに抗議し、謝罪と訂正を求めたと明かした。スポーツ紙などの報道によると、TBS側も、「共産党の綱領には記載がなく、発言は誤りでした」と取材にコメントしたとし、13日の放送で対応するとも説明した。
この件について、13日の放送では、番組アナが「日本共産党の綱領にこのようなことは書かれてありませんでした。訂正してお詫びいたします」と八代弁護士の発言について謝罪した。
続いて、八代弁護士が発言し、政府が20年6月に共産党は暴力革命の方針と認識しており破防法に基づく調査対象だとする答弁書を閣議決定したことを元に、「私の認識は閣議決定された政府見解に基づいたものでした」と釈明した。
そのうえで、「一方でですね、日本共産党はそれを度々否定していることも併せて申し上げるべきでした。申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。続けて、「テレビで発言する者として、今後はより正確にバランスに配慮し言葉に責任を持っていきたいと思います」と改めて頭を下げた。
この放送後、志位委員長はツイッターで、八代弁護士の発言について、「虚偽発言への撤回・謝罪になっていない」と批判し、党からもTBSに改めて謝罪と訂正を求めたと報告した。
(中略)
キユーピーの広報部は15日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように答えた。
「いろんなご意見をいただいており、社内で検討した結果、14日のCMは見合わせました。代わりにACのCMが流れています」
15日のCMも提供しなかったことを明らかにしたが、見合わせた理由については答えられないとした。「今後については、どうするか検討中です。広告代理店を通じて進めていきます」と話している。

八代弁護士の発言のポイントは、共産党が暴力革命を党の綱領としている、という点だ。これは明らかに虚偽である。ひるおびの番組アナが「日本共産党の綱領にこのようなことは書かれてありませんでした。訂正してお詫びいたします」と謝罪したのは当然のことだ。これに対して八代は、「私の認識は閣議決定された政府見解に基づいたものでした」と釈明している。しかし、閣議決定では「政府が20年6月に共産党は暴力革命の方針と認識しており」としているが、暴力革命を党の綱領としているとは書いてない。従って八代の発言は弁明にもなっていない。さらに、「日本共産党はそれを度々否定していることも併せて申し上げるべきでした」「今後はより正確にバランスに配慮し言葉に責任を持っていきたいと思います」としているが、これでは虚偽を認めたことにはならない。謝罪より、むしろ開き直りに聴こえる。
国際弁護士の八代英輝が、共産党の綱領を知らずにこうした発言をしたとは思えない。この放送前に、立憲民主党と共産党などが市民連合と政策協定を結んでいて、それを牽制するために承知の上で虚偽の発言をしたものと推察する。内容はともかく、「共産党は怖いというイメージ」をTVを通じて流せればいいわけで、彼の目的は十分に達成したことになる。
八代の今回の発言は、言論テロともいうべき悪質なものだ。

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2021/09/14

コロナ患者の自宅療養と「ハッピー・ハイポキシア」

6月、愛知県で追突事故後に男性が死亡。運ばれた病院で新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。治療にあたった医師は、この男性が「自覚のない低酸素状態」で運転していた可能性があると指摘しています。
交通事故の後に死亡した男性。実は新型コロナの重症者だったことが分かりました。
愛知県東海市の県道。6月30日午前7時ごろ、信号待ちの乗用車に軽自動車がゆっくりと接近。すると、そのままコツンと追突します。
追突された車の男性が軽自動車を見ると、運転席で男性が突っ伏していました。
男性は50代。救急隊が駆け付けると、すでに心肺停止の状態。
搬送された病院で死亡が確認されました。死因を調べるためにCT検査をすると、治療にあたった医師も驚く症状が…。
治療にあたった医師:「正常な肺の部分は一切残っていない、ひどい肺炎があって、コロナ肺炎による低酸素血症が死因」
男性は亡くなった後の検査で新型コロナの陽性と判明。
肺炎が重症化し、低酸素の状態にもかかわらず、自ら運転していたことになります。
治療にあたった医師:「もう本当に死ぬ直前の酸素が足りない状況でも車が運転できてしまう。まさにハッピー・ハイポキシアという状態」
「ハッピー・ハイポキシア」とは「自覚症状が乏しい低酸素症」のことだといいます。
(中略)
埼玉医科大学総合医療センター・岡秀昭教授:「自覚症状としての息苦しさを一切、訴えない人をよく目にする。あまり重症そうではないという見た目で惑わされてはいけない」
埼玉医科大学総合医療センターのコロナ病棟では「自覚のない低酸素症」と思われる重症患者が救急搬送されてくることも多いといいます。
(中略)
今回、愛知県で治療にあたった医師は、「コロナによる在宅孤独死がたまたま運転する車の中で起こったと。こんな悲しい現実があることを世間の人たちにも知ってほしい」と語っています。
(以上、「テレ朝news」2021/9/6 より)

上記の記事のドライバーは、仕事に出るため自分で軽自動車を運転して家を出て、その運転中に「容態急変」し、信号待ちしている間に心肺停止。この様に症状が激変するのが、新型コロナ感染者の特徴だ。
いま、新型コロナ感染者のうち、重症化リスクの無い人には「自宅療養」が基本とされているが、これは「伝染病には隔離」という原則に反するものだ。感染経路の多くが「家庭内感染」という調査結果が出ているが、当たり前なのだ。
自宅療養だと、外出を完全に禁止することは困難だ。外に出た患者からの感染リスクもある。
加えて、コロナ患者特有の「ハッピー・ハイポキシア」により、本人が自覚せぬまま急速に容態が悪化し、自宅で必要な手当てを受けられぬまま亡くなるケースも増えている。7月だけで31人の人が自宅で亡くなっている。
前回の記事で、政府の「自宅療養」を基本という方針に意を唱えたのは、自民党内で塩崎泰久議員だけだったと紹介した。
して見ると、いま総裁選に立候補している人たちは、みな政府方針を受け容れていたことになる。
政府にとって最も重要な責務は、国民の生命と安全を守ることだ。総裁選では各候補が安全保障について敵基地先制攻撃など威勢のいい政策を語っているが、コロナ患者の自宅療養のような「いま、そこにある危機」をどうやって回避するかについて、あまり議論されていない様だ。これでは国民の負託に応えられない。

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2021/09/10

「後の喧嘩先でする」

「後の喧嘩先でする」とは、「あとで喧嘩をすることがないように、先に喧嘩しておけという」ということから、「あとからもめ事が起こらないように、事前によく話し合いをしておくべきだ」という意味で使われています。語源や出典は不明のようです。落語の中でも出てきます。セリフになると「後の喧嘩を先にしておく」という言い廻しになります。
『持参金』というネタでは、男の所へ番頭が突然やってきて、「先日貸した5円を今日中に返してくれ」と言い残して帰ってしまう。男が困っていると、そこに隠居が現れ、縁談を持ってきたと言う。隠居は、とかく仲人口といって良い事ばかり伝えるが、「後の喧嘩を先にしておく」と言う事で、女は寸胴で器量が悪く、炊事洗濯は半人まえだが飯は3人まえ食べるし、大酒飲み。おまけに腹の中には8か月の子がいると言う。男は断るが、女の持参金が5円ときいて気が変わり、今日中に連れて来てと頼む。
確かに、これだけ都合の悪いことを予め告げておけば、あとあと隠居と揉めることはないから、賢いやり方です。
これは政治の世界でも言える事で、いま自民党の総裁選挙が行われているし、これから予定されている衆院選でもそうですが、候補者たちが様々な公約を打ち出します。その際に、公約を実現する際に起きる副作用も予め示しておけば、後になって話が違うと言って批判されることもないし、選挙民も正確な選択が出来ることになります。
ワクチン接種についても、ワクチンの効果だけでなく、接種に伴い起こりうる副反応を予め告知しておいて、接種を受けるかどうか個々人が決めることにしていますが、これも「後の喧嘩先でする」例と言えます。
ちょっと話は脱線しますが、アスベスト(石綿)が健康状態に悪影響を及ぼすことは以前から分かっていました。半面、かつてアスベストは工業から家庭製品に至るまで幅広く使われていました。建材や自動車のブレーキにも使われていて、アスベストを使用しないことで人の生命や安全に影響する可能性がありました。その上で、国がアスベストを使い続けることによる健康被害の予測と、使用を禁止した場合の人の生命や安全への影響について情報を公開しておけば、もっと国民の理解が得られたと思います。また、健康被害を受けた方への救済もより迅速に出来たでしょう。
「後の喧嘩先でする」を無視した失敗例です。

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2021/09/07

「色は年増にとどめさす」

「色は年増にとどめさす」、落語の中にも出てくるフレーズですね。語源はよく分かりません。長久保甚句の中に、「帯は筑前 博多に限る 色は年増に とどめさす」という歌詞がありますが、こうした俗謡の中に取り込まれていることから、以前から花街では通用していたんでしょう。ここで「色」については、女性の「色香」という説もありますが、「色事」とした方が自然です。「年増」の定義は時代によっても変わりますが、落語の中で年増は「二十七、八、三十凸凹(にじゅうしっぱちさんじゅうでこぼこ)」とされていますから、20代後半から30歳前後といった所でしょう。「色事の相手は年増に限る」という意味になるので、これは男の側から出た言葉です。
この事に関して、『東スポWeb』で医学博士の志賀貢氏が興味深い記事を書いています。アメリカの社会学者モージス博士が、男女の性に関して、数十のチェック項目を用意して、重点的に統計調査をし、アメリカ人の男女の精力に関するデータをまとめたものを紹介したものです。

縦軸に精力の強さ、横軸に年齢を指標として、統計データを並べてみると、アメリカ男性の精力は25歳頃がピークと分かる。それ以降は、山の頂上から転げ落ちるようにして、年とともに急激に精力は落ち、40代、50代になると山の裾野のように低い曲線を描いて、それ以後は精力は弱いままかろうじて持続する。
一方、女性の方は、女性の精力が上昇するのは25歳過ぎから。そして、30~33歳頃にピークを迎え、その後は男性と同じように年齢とともに減少し始める。ただし、男性のように急激な、山から転げ落ちるような減り方はせず、40代、50代、60代とわずかずつ減少して、そのまま70代、80代になっても衰えない。

上記は、アメリカ人を対象にしたデータですが、日本人も同様の傾向を示すとすれば、女性のピークは30代の前半ということになり、「色は年増にとどめさす」は、的を得たものと言えましょう。
但し、当方は色事とはとんと縁の無い人生を送ってきましたので、真偽の程は確かめておりません。

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2021/09/06

「コロナ対策国会」を開け

7月16日、野党4党は憲法53条に基づく臨時国会召集要求を提出したが未だに自民党は開催に応じようとしない。この間、東京オリパラの開催中でありず、国会議員たちもヒマだったろうに、与党は国会を避けていた。9月に入ると自民党の総裁選があり、このままでは3ヶ月近く政治空白が続くことになる。コロナ感染対策は行政にとって重要課題であるのは勿論のこと、立法府においても重要課題だ。
日本国憲法では、「内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いずれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない」と規定されている。内閣が召集を決定しなければ憲法違反となる。その言い訳として、政府は期限が明示されていないことを挙げているが、条文の精神からすれば速やかに開催すると解釈するのが妥当だろう。その代わりとして閉会中審査が行われたが、決議できないのだから国会の役割は何も果たしていない。
2017年に安倍内閣が臨時国会を先延ばしにし、国会開催と同時に解散した前例がある。これに倣って今回も自民党としては、新総裁の選出ー首班指名ー国会解散・総選挙、というスケジュールを考えているだろうが、これでは自民党による政治ショーの直後に総選挙が行われることになり、フェアーではないし、国会がその役割を果たさぬまま終わってしまう。
特に安倍政権から以降、憲法に立脚した政治=立憲制を否定する動きが目につくが、これでは「自由民主党」の名が泣く。

月刊誌「選択」9月号の巻頭インタビューで、塩崎恭久元官房長官が質問に答えている。
①「大規模感染症流行時の国家ガバナンス改革」を提言し、自民党内では通ったが、政府には無視された。
②政府が「原則自宅療養」という方針を打ち出したのに、自民党内で反対の声をあげたのは自分だけだった。
③感染症について、政治も行政も学会も、有事への準備を疎かにしてきた。
④新型コロナに関する論文が数が少ないを見ても、日本の劣化は明らかだ。
⑤PCR検査について、「いつでも、どこでも、何度でも、無料」が世界の趨勢になっているのに、日本では未だに実現していない。
⑥原因は、政治が科学を大事にしないことが一因だ。専門家の意見を聞いても、オリンピック開催の様に「結論ありき」で進めている。
⑦宿泊療養か野戦病院という最低ラインを死守しないと、国民の命は守れない。
⑧政治の失敗をこれ以上繰り返せば、日本はボロボロになる。
こういう人が総裁になって欲しいと思ったら、今期で政界を引退してしまうんだね。

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2021/09/04

「過信」と「楽観」が命取りとなった菅首相の退陣

先月行われた横浜市長選で当選確実となった山中竹春氏の陣営の開票センターで、山中氏を支援した横浜港ハーバーリゾート協会の藤木幸夫会長(ハマのドン)は「菅も今日あたりやめるんじゃないの? やめないとしょうがないだろう」と話した。その予言は当たった。
菅義偉首相は8月3日の党臨時役員会で、総裁選に立候補しないことを表明した。新型コロナウイルス対応への世論の不満などから内閣支持率が下落する中、党内で「菅離れ」の動きが広がり、総裁再選は困難と判断した。安倍晋三前首相の辞任を受け、昨年9月16日に発足した菅政権はわずか1年余りで幕を閉じる。菅は役員会で、不出馬の理由について「新型コロナの対応に専念したい」と説明し、予定していた内閣改造・党役員人事は撤回する方針を示した。これで安倍ー菅と、政権投げ出しが二代続いたことになる。「新型コロナの対応に専念したい」からと政権を投げ出すのも変な理屈だ。首相の時にできなかったことが、一議員になってから出来る筈がない。
理由は、政策や政治姿勢が国民の支持を得られなかったことと、自民党内からも「菅おろし」の声が拡がったことだ。そのきっかけとなったのが、先の横浜市長選だ。菅はかねてから「影の市長」と呼ばれ、横浜市には圧倒的な影響力を持っていた。今回の市長選では、大臣を辞して立候補した小此木八郎を支援し、自民党役員会では小此木への全党支援を要請し、自ら後援者に電話や手紙を。選挙戦では官房副長官や首相秘書官を地元に張り付けて万全の体制をとった。楽勝の筈だったのが、フタを開ければ午後8時に相手候補に当確が出る完敗だ。小此木が菅に電話したが出ず、ショートメールで「ありがとうございました」と送ると、「ご苦労様」と返信があったと言う。
敗戦の原因が菅にあったのは明らかだ。市民が菅に「NO!」を突き付けたのだ。ここで一気に菅再選の潮目が変わった。
しかし、菅は自分の置かれている立場に気が付かない。8月25日の記者会見では、コロナ感染について「明かりがはっきりと見え始めている」と発言し、国民感情を逆なでする結果となった。ここで党内の不満が爆発した。「総裁選」という名の「菅おろし」が始まる。執行部としては何とか無投票での総裁選を狙い、衆院選を先に実施する案も検討したが、党内からの反発が大きく断念し、結局総裁選を実施することになった。菅は「総裁選も二人より三人でやった方が良い。無投票はあまり良くない」などと自信のほどを語っていたと言う。周囲が全く見えなかったのだ。気が付けば「裸の王様」となり、退陣するより他はなかった。
コロナ感染拡大の真っ最中に「GOTO」キャンペーンを行ったり、五輪開催は感染に影響しないと断言したりと、菅の姿勢は常に「楽観」と「過信」に溢れていた。それが今回の結果を招いた。

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2021/09/02

「M子とKの結婚」まあ、いいんじゃないですか

Kと皇族のM子が、年内に結婚する方向で調整している。結婚式をはじめ、結婚に関する諸行事は行わない方針で、M子は日本で婚姻届を提出して皇籍離脱した後に米国へ移り、Kと同国を拠点に生活するという。「納采の儀」や「朝見の儀」などの儀式は行わず、「一時金」も受け取らない方向の様だ。
2018年から米ニューヨーク州で生活しているKは、今年7月に同州の司法試験を受験。12月までに合否が発表されるが、同州の法律事務所で就職する予定で、安定して生活できる見通しが立ったことから二人で生活を始められると判断した模様。
この結婚に対して世間では賛否が渦巻いているようだが、こちとらとしては、親族でもないし知り合いでもない二人の結婚。相思相愛で結ばれるんだから、まあいいんじゃないの。先行きを心配する声もあるようだが、それは二人の問題だから、彼らが解決するしかない。
反対論の多くは、いわゆる「釣り合わぬは不縁の基」を根拠にしているようだ。M子の結婚相手としては、①家柄が良く ②品格があり ③高学歴(安定した収入)の条件が必要であり、Kとその家族(特に母親)が相応しくないと言うものだ。しかし、この主張には欠陥がある。それは、皇族の側に一方的に選ぶ権利があり、相手方の意思を無視している点だ。相手にも選ぶ権利がある。皇族と婚姻関係を結ぶことを有難がる時代は過去のものだ。今の若い人にとっては、皇族と結婚することにそれほどメリットは感じないだろう。それどころか、①家柄が良く ②品格があり ③高学歴(安定した収入)の条件が揃っている人は、敢えて皇族と結婚する必要性がないだろう。
未婚の皇族の方々がいるが、その結婚相手としてこれからは、外国人や再婚の人もいるかも知れないし、あるいは同性婚を選ぶケースさえ出てくる可能性がある。
時代も人の意識もどんどん変わってきている。その中で皇室制度を維持していくにはどうしたら良いか。そう考える上で、今回のM子とKの結婚はテストケースになる。

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2021/09/01

柳家三三の「無駄と遠回りと」

月刊誌『図書』9月号に、柳家三三の「無駄と遠回りと、行きあたりばったりと」というエッセーが掲載されている。内容のいくつか紹介と、感想を述べてみたい。
三三と落語との出会いは、小学1年生の頃に両親がみていたTVで「文違い」を聴いたのがきっかけだったと。「文違い」は新宿の遊郭を舞台に、女郎と客の騙し合いを描いたもので、落語の中でも凝ったストーリーになっている。およそ子ども向きとはいえないネタだが、三三は噺の世界に引き込まれ、事の成り行きを物陰から息をひそめて見ているような不思議な高揚感があったと言う。落語好きな人には同じ様な経験をした方がいると思う。私も三三と同じ年頃に寄席に連れていかれたが、落語、漫才、講談など全てが面白かった。だから芸人はジャリ(子ども)だと言ってバカにしてはいけない。廓噺だろうと、色っぽい都々逸だろうと、一流なら子どもでもその良さが分かるのだ。
「落語ってやつは演者の人柄が出る。素直な奴の噺は素直だし、ずるい奴の噺はどこかずるくなる。だから落語の技術以上に人間を磨かなくちゃいけない」とは5代目柳家小さんの教えで、一門はその薫陶を受けて心に留めるものが多いと言う。今の落語界をけん引する噺家に、小さん門下の人が多いのはそのせいだろうか。
落語家として入門してから前座までの仕事は、師匠の自宅に通っては掃除、洗濯、電話番、カバン持ちといった雑用がほとんど。合間をぬって着物のたたみ方、太鼓の叩き方、さらにその合間をぬって落語の稽古。加えて寄席での楽屋働きがあり、楽屋の支度から番組進行の調整、太鼓叩きから出演料を渡すといった仕事がある。何より大事なのは、出演する人たちが楽屋入りしてから出番が終えて帰るまでの手伝い。落語家も十人十色で、それぞれ好みが違う。時には、「どこの弟子だ、何を教わってきやがったんだ」と怒鳴られることもあり、その理不尽さに耐えられない人もいる。面白いのが、こうした理不尽が一体なんの役に立つのか、誰も教えてくれない。
高座に上がって落語を演じることは、暗記したセリフをペラペラしゃべることではない。客の反応という外部の要素によって演じ方は左右される。客が自分の噺にどれくらい興味を持っているか、どの程度理解してくれているかを耳や肌で感じ取り、しゃべる速度や言葉の言い回しを常に微調整しながら演じるという、まさに「ご機嫌を伺う」という稼業だ。この相手の様子を察しながら働くという、これが前座の修行時代に経験する師匠やその家族に受け入れてもらえるように、楽屋の師匠がたが気分良く高座に上がれるように最善の手伝いするといった行為が、何年も経って自分自身に還ってきた、これが無駄と遠回りなのだと。落語のプロとアマの違いっていうのは、この辺りが決定的なんだね。以前に古今亭菊之丞が、アマチュアでもプロより上手い人はいるが、時間(5分、15分、30分と指定されても)で演じることが出来るのがプロの証と言っていたが、その通りだろう。
三三は、前座時代に覚えた噺は6席か7席で、師匠の用事や楽屋の仕事に追われて、「落語なんて、覚えてる場合じゃねえよ」といった具合。ネタ下ろしは、一夜漬けどころかその日漬けも何度もあったという。そうした計画性の無さが、今日まで、そしてこれからといった話は、また機会があったら続きを申し上げるそうで、楽しみに待っていましょう。

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