「M子とKの結婚」まあ、いいんじゃないですか
Kと皇族のM子が、年内に結婚する方向で調整している。結婚式をはじめ、結婚に関する諸行事は行わない方針で、M子は日本で婚姻届を提出して皇籍離脱した後に米国へ移り、Kと同国を拠点に生活するという。「納采の儀」や「朝見の儀」などの儀式は行わず、「一時金」も受け取らない方向の様だ。
2018年から米ニューヨーク州で生活しているKは、今年7月に同州の司法試験を受験。12月までに合否が発表されるが、同州の法律事務所で就職する予定で、安定して生活できる見通しが立ったことから二人で生活を始められると判断した模様。
この結婚に対して世間では賛否が渦巻いているようだが、こちとらとしては、親族でもないし知り合いでもない二人の結婚。相思相愛で結ばれるんだから、まあいいんじゃないの。先行きを心配する声もあるようだが、それは二人の問題だから、彼らが解決するしかない。
反対論の多くは、いわゆる「釣り合わぬは不縁の基」を根拠にしているようだ。M子の結婚相手としては、①家柄が良く ②品格があり ③高学歴(安定した収入)の条件が必要であり、Kとその家族(特に母親)が相応しくないと言うものだ。しかし、この主張には欠陥がある。それは、皇族の側に一方的に選ぶ権利があり、相手方の意思を無視している点だ。相手にも選ぶ権利がある。皇族と婚姻関係を結ぶことを有難がる時代は過去のものだ。今の若い人にとっては、皇族と結婚することにそれほどメリットは感じないだろう。それどころか、①家柄が良く ②品格があり ③高学歴(安定した収入)の条件が揃っている人は、敢えて皇族と結婚する必要性がないだろう。
未婚の皇族の方々がいるが、その結婚相手としてこれからは、外国人や再婚の人もいるかも知れないし、あるいは同性婚を選ぶケースさえ出てくる可能性がある。
時代も人の意識もどんどん変わってきている。その中で皇室制度を維持していくにはどうしたら良いか。そう考える上で、今回のM子とKの結婚はテストケースになる。
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