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2022/02/27

私の好きな「あの歌・あの歌手」この1曲【邦盤】

今回は邦盤の好きな歌・好きな歌手をとりあげてみました。選曲は、我ながら雑然としたものになってしまいましたが、青春時代に聴いていた曲が多いようです。
さて、あなたの好きな歌、好きな歌手は?

アントニオ古賀「その名はフジヤマ」
いしだあゆみ「あなたならどうする」
井上陽水「いっそセレナーデ」
島倉千代子「からたち日記」:島倉にしか歌いこなせない
ザ・ピーナッツ「恋のバカンス」:海外でも人気が高い
ダークダックス「花のメルヘン」
もんた&ブラザーズ「ダンシング・オールナイト」
トニー谷「さいざんすマンボ」:知る限り最高のボードビリアン
岸恵子「ハワイの夜」:和製ハワイアンの傑作
美空ひばり「ひばりの佐渡情話」 :ひばりにしか歌いこなせない
田端義夫「ふるさとの燈台」 
松島詩子「マロニエの木陰」:昭和12年にこんな素敵な歌が
ロス・インディオス&シルヴィア「別れても好きな人」:シルヴィアのフェロモン
テレサテン「愛人」
伊藤久男「山のけむり」:八ヶ岳で炭焼きをした時この歌が浮かんできた
藤山一郎「影を慕いて」
水原弘「黄昏のビギン」
岡晴夫「青春のパラダイス」:暗い戦後を明るく照らした”岡パラ”
岡本敦郎「リラの花咲く頃」:ロマンチックな抒情歌
三橋美智也「あゝ故郷」:歌中に啄木の短歌”やわらかに 柳青める 北上の 岸辺眼に見ゆ 泣けと如くに”が吟じられているが、旧北上川を散策していたら岸辺に柳がそよいでいて、啄木もこの景色を見ていたんだと感慨深いものがあった
音丸「船頭可愛や」:日本調歌謡の代表作
加山雄三「旅人よ」
灰田勝彦「鈴懸の径」:元祖キャンパスソング
岸洋子「希望」
ペギー葉山「学生時代」
近江俊郎「南の薔薇」
織井茂子「君の名は」
五木ひろし「夜空」
五輪真弓「恋人よ」
江利チエミ「さのさ」:柳家三亀松仕込みの本寸法
荒木一郎「いとしのマックス」
高峰三枝子「懐しのブルース」 :元祖歌う映画スター
菅原洋一「今日でお別れ」
坂本九「サヨナラ東京」:九ちゃんの隠れた名曲
ダニー飯田とパラダイスキング「カプチーナ」:増田多夢の歌唱がいい
山口百恵「秋桜」:この曲を聴くたびに涙腺がゆるんでくる
小畑実「星影の小径」
コロムビアローズ(初代)「渡り鳥いつ帰る」
小林旭「惜別の唄」
石原裕次郎「鷲と鷹」
ピンキーとキラーズ「星空のロマンス」
大橋純子「シルエット・ロマンス」
中森明菜「セカンド・ラブ」
石川さゆり「天城越え」
日野てる子「夏の日の想い出」
二葉あき子「巴里の夜」:和製シャンソンの傑作
奈良光枝・近江俊郎「悲しき竹笛」:奈良は元祖美人歌手
はしだのりひこ「風」 
北原謙二「星をさがそう」
松山恵子「未練の波止場」:あのクサさが堪らない
霧島昇「夢去りぬ」:和製タンゴの傑作
岸洋子「夜明けのうた」
来生たかお「夢の途中」
林伊佐緒「麗人草の歌」:元祖シンガーソングライター
ビリーバンバン「さよならをするために」
森進一「襟裳岬」
竹山逸郎・藤原亮子「誰か夢なき」
三浦洸一「踊子」:歌詞が小説のダイジェストになっている

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2022/02/25

ロシアや中国と、私たちとの決定的な違い

かつてソ連の体制や政策について、共産主義という社会体制と結びついて批判が行われていた。ソ連の共産主義が崩壊したとき、これからはロシアという国は大きく変わるだろうという期待感を多くの人が持った。しかし、その後のロシアを見ていれば分かる通り、本質的なことは何も変化していない。今回のウクライナへの軍事侵略に対して多数の国から批判が寄せられているが、プーチンはなんだかんだと理屈をこねて正当化している。その根底には、ロシア国民の支持がある。先年、ロシアがクリミア半島に浸出した際には、プーチンの支持率が跳ね上がった。今回もプーチンは同様の結果を期待しているだろう。
隣国の中国について、日本国内には習近平が失脚すれば、中国の共産主義体制が崩壊すれば、民主的な国に生まれ変わるだろという観測があるが、それは幻想にすぎない。ロシア同様、本質的な変化は起きないと推測する。
それでは、彼の国と、私たちとの決定的な違いは何かといえば、次の2点に集約される。
・主権在民
・法治国家
この点が日本では確立していて、ロシア・中国には無い。独裁体制が続いているのも、国際法を無視した行動を取るのも、言論の自由が無いのも、根本原因はここにある。
明治維新を境にして、日本は欧州を手本とした国家体制を目指してきた。アジア太平洋戦後は、アメリカをモデルとした国造りを進めてきた。
しかし、こうした歴史を持つのは、むしろ特殊といって良い。
私たちにとっては当たり前だと思うことが、世界全体から見れば少数派だ。そこは自覚しておかねばならないだろう。
国内においても、安倍晋三ら右翼政治家が日本精神うんぬんを持ち出して、戦後の民主主義体制や、それを裏づけている現憲法を否定する動きがあり、この点は警戒する必要がある。

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2022/02/24

The Logic of Robbery" Putin

On February 21, Russian President Vladimir Putin issued an order recognizing the independence of the "Donetsk People's Republic" and the "Lugansk People's Republic," both of which are effectively controlled by pro-Russian groups in eastern Ukraine, and dispatching Russian military units to eastern Ukraine in the name of peacekeeping.
So he declared part of another country's territory to be Russia's territory.
Putin also said in his speech that "Ukraine has not only wasted everything we gave them (during the former Soviet era), but has also ruined the legacy they inherited from the Russian Empire, especially that of Yekaterina II, who annexed Ukraine.
He even brought up the history of the country to justify his claim, which can truly be called "robber's logic.
In my opinion, Putin's actions this time can be attributed to the following points.
(1) The relative weakness of the United States. The U.S. is unlikely to act (or is unable to act) on a matter of this magnitude.
(2) The Ukrainian government, which has pro-Russian factions within its borders, has failed to take a firm stance against Russia.
(3) Disorder in the NATO countries, especially in Germany. Germany's rapid decarbonization of its energy policy has forced it to rely on natural gas imports from Russia. The country has fallen into the logical contradiction of switching to renewable energy, which in turn is destroying nature.
During the Soviet era, Russians settled in the countries that were members of the Soviet Union, and if Putin's "logic" is followed this time, it will mean that Russian territory can be created within other countries at any time.
The key to the future lies in the ability of the Western nations to take concerted action to stop Putin's ambitions.

(Translated with www.DeepL.com/Translator )

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2022/02/23

「強盗の論理」プーチン

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2月21日、親ロシア派が実効支配するウクライナ東部の親ロシア派が名乗る「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立との承認と、平和維持の名目でウクライナ東部にロシア軍部隊を派遣する命令を出した。
他国の領土の一部をロシアの領土と宣言したわけだ。
プーチンはまた、「ウクライナは我々が(旧ソ連時代に)彼らに与えた全てのものを無駄にしただけではなく、彼らがロシア帝国から受け継いだ遺産、なかでもウクライナを併合したエカテリーナ2世がもたらしたものまで台無しにした」と演説の中で述べている。
歴史まで持ちだして自らの主張を正当化する、正に「強盗の論理」といえる。
私見だが、今回のプーチンの行動の背景には、次の点があると思う。
①米国の、相対的な力の後退。この程度のことでは米国は動かない(動けない)と見ている。
②国内に親ロシア派をかかえるウクライナ政府が、ロシアに対して毅然とした態度を取れなかった。
③NATO諸国の中の足並みの乱れ、特にドイツの動向。ドイツは国内の急激な脱炭素というエネルギー政策により、ロシアからの天然ガス輸入に頼らざるを得ない状況にある。自然エネルギーへの転換が、かえって自然を破壊するという論理矛盾に陥っている。
かつてのソ連時代に、ソ連邦に加盟していた諸国にはロシア人が定住しており、今回の「プーチンの論理」が通れば、いつでも他国の中にロシア領土が作れることになる。
プーチンの野望を止めるために、欧米諸国が一致した行動に出られるが、今後のカギを握っている。

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2022/02/21

【赤木さん裁判】裁判で真実が明らかになるとは限らない

森友学園問題で公文書の書き換えを命じられ、自死した財務省近畿財務局の元職員赤木俊夫さんの妻雅子さんが起こした裁判が、実質的な審理に入らないまま終結した。昨年12月15日に、被告の国が雅子さん側の言い分を認め、請求された約1億700万円全額を支払うと表明したためだ。
遺族としては、賠償金が目的ではなく、夫が死に至った真相を知りたいとの思いから提訴したものでだった。国の「認諾」により、関係者の証人尋問などは行われずに終わった。
雅子さんの悔しい気持ちはよく分かるが、裁判を通して真実が明らかになるとは限らない。
これは民事、刑事裁判で共通だが、原告・被告双方が証拠や証言をもとに主張をぶつけあい、裁判官が判決をくだすが、真実が明らかにならなかった事例も少なくない。

今世紀に入ってから日本で起きた主な凶悪事件は、次の通り。
①2001年におきた「大阪教育大付属池田小学高事件」、宅間守が学校に侵入し、児童8人を殺害、児童と教職員15人を負傷させたもの。死刑判決をう受けて被告は控訴したが、その後取り下げたため、一審で死刑が確定した。
②2008年に起きた「秋葉原無差別殺傷事件」、加藤智大が外神田交差点に車で突っ込み、さらに車からおりて刃物で倒れていた人を刺すなどして、7人を殺害、10人に重軽傷を負わせた。裁判は最高裁まで争われ、2015年に死刑が確定した。
③2016年に起きた「相模原障害者施設殺傷事件」、植松聖が「津久井やまゆり園」に侵入し、刃物で入所者19人を刺殺し、入所者・職員計26人に重軽傷を負わせた。2020年に一審で死刑判決を言い渡され、控訴を取り下げたことで死刑が確定した。
④2018年に起きた「京都アニメーション放火事件」、容疑者・青葉真司がアニメ制作会社「京都アニメーション」の第1スタジオに侵入し、ガソリンを撒いて放火したことで建物は全焼、社員36人が死亡し33人が重軽傷を負った。容疑者も重傷を負ったため回復を待ち、2020年に起訴されたが初公判の時期も未定。
⑤2021年に起きた「大阪市北新地ビル放火事件」、男がビル4階の「働く人の西梅田こころとからだのクリニック」に侵入して放火、26名が死亡し2名が負傷した。容疑者は谷本盛雄と断定されたが、死亡したため書類送検となった。
①と③については1審で死刑が確定してしてしまった。②については最高裁まで争い死刑が確定したが、被告は判決に納得せず再審請求を行っている。
いずれの事件も真相が明らかになっておらず、メディアも事件の背景を「心の闇」とか「孤独感、孤立感」といった抽象的な解釈で済ませている感がある。
この様に、もともと裁判制度は真実を明らかにすることを目的としたものではない。
今回の赤木さん裁判の結果も、制度の限界を示したものだ。

 

【訂正とお詫び】当初の投稿に一部誤りがあり、訂正しました。

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2022/02/19

私の好きな「あの歌・あの歌手」この1曲【洋盤】

好きな歌・好きな歌手をとりあげてみました。順不同で、懐しい曲が多いのは人間が古いせいです。
アンドレア・ボチェッリ「キサス」
アンディ・ウイリアムズ「いそしぎ」
バーブラ・ストライサンド「ウーマンインラブ」:最も好きな曲
ビートルズ「アンドアイラブハ-」:やはり初期の曲がいい
カーペンターズ「クロズトゥユー」
セザリア・エヴォラ「ベサメムーチョ」:カーボベルデ出身で、素晴らしい声
チェイス・ウエブスター「涙のムーディリバー」
ドメニコ・モドゥーニョ「ヴォラーレ」:ご機嫌な歌
ドリス・ディ「センチメンタルジャーニー」:戦後、物心ついてから聴いた初めてのジャズ
イーグルス「ホテルカルフォルニア」:ライブで聴いて感激した
エドムンド・リベロ「エルチョクロ」
エラ・フィッツジェラルド「ミスティ」
エミリオ・ペリコーリ「アルディラ」
エヴァ・キャシディ「枯葉」:歌声に癒されます
ハリー・べラフォンテ「恋のベネズエラ」
ホセ・カレーラス「マリアマリ」
ファン・ディエゴ・フローレス「アマポーラ」
ジュリー・アンドリュース「エーデルワイス」
ジュリー・ロンドン「クライミーアリバー」
マット・モンロー「慕情」
モーリス・シュバリエ「アイラブパリ」:小粋な歌唱が魅力
ナット・キング・コール「トゥヤング」:青春の甘酸っぱい思い出
パティ・ページ「チェンジングパートナーズ」
ペリー・コモ「バラの刺青」
ピーター・ポール&マリー「500マイル」
フランク・シナトラ「夜のストレンジャー」
ビージーズ「若葉の頃」
プラターズ「トワイライトタイム」:夕暮れ時にはこのメロディが頭に浮かぶ
サイモン&ガーファンクル「サウンドオブサイレンス」
トニー・ベネット「想い出のサンフランシスコ」
ライチャス・ブラザーズ「アンチェインドメロディ」
ルイ・アームストロング「ハロードーリー」
イブ・モンタン「パリにて」
ビング・クロスビー「シボネー」
ケルティック・ウーマン「グリーンスリーブス」:天使の歌声
ジーナ・ロロブリジーダ「ラスパニョーラ」:映画『美女の中の美女』の歌唱が印象的
マリリン・モンロー「帰らざる河」:この人の場合、歌唱力はどうでもいい
エルヴィス・プレスリー「今夜は一人かい」
ビリー・ジョエル「素顔のままで」

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2022/02/16

ウクライナ危機の根本にあるもの

Ukraine_map

先ず、ウクライナの地図を見てください。東側はロシアで、ちょうどロシアの喉元にあたる位置にあります。特に黒海に面するクリミア半島は、ロシアが欧州に出てゆく重要な出口となっていて、ここが使えなくなればロシア海軍が欧州に出動する際には、バルチック艦隊を北からグルリと回すしかないので、緊急の対応が難しくなります。
さらに、ウクライナはEUとNATOへの加盟を目指していて、もし加盟が実現すればウクライナに米国のミサイルが配置されるようになり、これがロシアの安全保障にとって大いなる脅威になります。
だから、ロシアとしてはウクライナのNATO加盟だけは絶対に阻止したい。先ずは、クリミア半島を含むウクライナ東部のロシアが実効支配している地域を守りたい。そのために、ウクライナに軍事圧力をかけているのが現状でしょう。
ソ連が崩壊した時に、ソ連の属していた各国は財政立て直しのために国有資産を叩き売りしたのですが、その期に乗じて大儲けした人もいました。ウクライナも例外ではなく、オリガルとよばれる資産家が生まれました。彼らは政商で、一方でロシアのプーチンと結びつく一方、ウクライナの政界を牛耳ってきました。そのため、ウクライナの歴代政権はロシアとの関係が強かったのです。国内にこうした親露派を抱えていることも、ウクライナの状況を複雑にしています。
私がウクライナを訪問したのは2017年で、既に東部はロシアの支配下に入っていました。
ウクライナの最高の観光地オデッサで、20代の現地ガイドに質問しました。
「ソ連についてどう思う?」、
答えは「ソ連時代の方が良かった。今もソ連に憧れている」
「なぜ?」、
答えは「みんなが平等だったから」
「クリミアがロシアに編入されてしまったが、どう思う?」、
答えは「クリミアの人たちが羨ましい」
国民の中にはこうした声もあるのが現実で、ウクライナ危機がどう収まっていくのか、目が離せません。

 

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2022/02/14

紙コップは「紙」ではない

最近、プラスチックを減らす取り組みの中で、紙に置き換えたという表現に出会うことがある。本当かな?と思ってしまう。紙に置き換えるくらいなら最初から紙を使ってるんじゃないの。
紙(パルプ)は水を通しやすいのと、水に濡れると極端に強度が落ちてしまうという弱点がある。だから紙で紙コップはできないのだ。紙が包装紙として使えないのはそのためだ。
その欠点を補うためには、紙と薄いプラスチック(より一般的には有機ポリマー)フィルムを貼り合わせたり(ラミネート)、塗布したり、含侵させたりして複合体をつくる。だから見た目は紙だが、紙ではない。
プラスチックを紙との複合体に置き換えた場合、プラスチックの量は減らすことが出来るが、リサイクルが難しくなるという問題が発生する。
いま、海洋汚染として問題になっているのは狭い意味のプラスチック(熱可塑性樹脂)だけでなく、合成繊維や合成ゴム、塗料など幅広いポリマー製品が含まれる。例えば、自動車のボディは鉄製品なので表面を保護するために塗装しているが、これもポリマーの塗料だ。内装はほとんどポリマーで、軽くて強い特性が活かされている。ブレーキなどの部品もポリマーが使われていて、タイヤは合成ゴムから出来ている。電車の車両や航空機も同様だ。
建築材料にもポリマーは沢山使われていて、ガス管や水道管、接着剤、塗料、断熱材、壁紙など、みなポリマーだ。
電気を通しにくいという性質から、電器製品も多くのポリマーが使われている。
入院して感じたのは、病院で使う医療器具はそのほとんどがポリマー製品だ。ポリマーを無くしたら、医療は成り立たない。
プラスチックを減らすというと、すぐにレジ袋がやり玉にあがるが、全体からみれば微々たる量だ。替りに買い物袋(トートバッグ)が使われているが、見るとほとんどがポリマー製品だ。あれじゃ、何もならない。
海洋汚染=プラスチックの様に見られているが、それはプラスチックが水に溶けず、軽い(水の比重より小さい)から目立つにすぎない。海洋には膨大な量の物質が投棄されていて、気体や液体は海水に混ざってしまい、水溶性のものは海水に溶けてしまい、重い固体は海底に沈んでしまうので目立たないだけだ。それらの有害性については、あまり議論されていない気がする。
海洋汚染について、より科学的な分析が必要だろう。

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2022/02/12

NHKの字幕捏造について

NHKは2月10日、東京・渋谷の同局で、BS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」における字幕問題について会見を行い、調査結果を報告した。これまで確認が取れず「不確か」としてきた字幕の内容を、「誤りだったと判断した」と説明した。
同局は12月放送の同番組において、ある男性が五輪反対デモに金をもらい動員されたと裏付けのないまま字幕を付けて放送していた。
問題化した1月以降に行った男性への聞き取りではデモに参加した事実確認がとれず、これまで字幕を「不確かな内容」としてきた。
調査チーム責任者の松坂千尋専務理事は、2月上旬に改めて男性にヒアリングをした結果、男性の記憶があいまいだったとし「調査チームとしては五輪反対デモに参加したと確証は得られなかったので、字幕の表現は誤りだったと結論づけた」と述べた。
同時に、番組を担当した大阪放送局のディレクター、チーフ・プロデューサー、専任部や上司ら6人の懲戒処分も発表した。
(以上は「日刊スポーツ」の記事を引用)

番組を制作した大阪放送局によると、男性の発言は、実際には「過去に(五輪以外の)デモに参加したことがあり、金銭を受け取ったことがある」との内容だった。
もともと、NHKは、五輪礼賛の空気が局全体を覆っていて、反対運動には冷ややかだったといわれる。このため、反対運動の理不尽さを訴え、五輪支持を広げる世論操作に走ったと推測する向きもあるようだ。
影山貴彦同志社女子大教授は、1月14日付毎日新聞に「NHKの側に何か意図的なものがあったと疑わざるを得ない。視聴者が、五輪反対デモはお金をもらえるからやっている、いかがわしいものだと感じる恐れがある」
中立であるべきメディアが、世論を二分したオリンピック開催の賛否について、視聴者を賛成の方向に誘導しようと受け止められても仕方がない」とコメントを寄せている。
(以上は「PRESIDENT Online」の記事より引用)

ここまでくると、これは「誤り」ではなく「捏造」だ。NHKの、五輪反対デモなんていうのは、金を貰ったヤツがやっているという、勝手な思い込みが招いたものだろう。
過去にも「金を貰ってデモ」という虚偽の放送を行い、被害を受けた原告が裁判に訴え勝訴した事件があった。「DHCテレビジョン」が制作した沖縄基地問題を特集した番組だ。「反対運動の参加者に、のりこえねっとが日当を支払っている」「反対派が救急車を止めた」など、事実に基づかない内容が複数あり、反対派を「テロリスト」「犯罪」と表現し、「黒幕」として辛淑玉さんを名指しし、「在日韓国・朝鮮人の差別に関して戦ってきた中ではカリスマ。お金がガンガンガンガン集まってくる」などの発言もあった。
昨年9月の一審判決で、DHCテレビジョンに対し、損害賠償など約550万円と謝罪文の掲載を命じた。
今回の捏造は、公共放送であるNHKが行ったもので、社会的責任はより重大である。

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2022/02/10

「小咄」三題

―立川談志
パイパンの女性が、毛生え薬をつけ始めた。
「ねえ、どう、生えてきた?」
「それが未だなの、でも効果はあるみたいよ」
「どうして分かるの?」
「だって、彼の口ひげが濃くなってきたもん」

―桂米朝
新婚の夫婦がふたりで寝ていたら、奥さんが気がゆるんだか、オナラをしてしまった。隣の亭主をみたらよく寝ているが、気付かれていたらどうしようと、
「ちょっと、あんた、いま地震があったのに気付かんかった?」
「えー、知らなんだな、それはお前の屁の前か、後か?」

―露の新治
電車の中で、中年の婦人がオナラをしてしまった。幸い、周りは気付いていないようで、それなら隣の男のせいにしようと、
「おっちゃん、お腹の具合が悪いと違う?」
「すると、あれか、俺の腹の具合が悪いと、お前のけつから屁が出るんか」

閑話休題
いま冬季オリンピックが開催されていて、時々中継をみて楽しんでいる。やはり日本の選手やチームが出場していると力が入る。
だが、なかには度の外れた応援があるようで、日本選手が失格したり失敗したりすると、非難を浴びせる者がいるらしい。相手選手を誹謗中傷する者までいるとあっては、正気の沙汰じゃない。
4年に1度の一発勝負だから、運不運はつきものだ。選手のその日のコンディションもあるし、スキーなら天候特に風に影響されるし、スケートなら滑走時の氷の状態によっても左右される。だから本命が思わぬ不振に陥ったり、逆に前評判の低かった人が活躍することがある。そこがオリンピックの怖さでもあり魅力でもある。
もっと余裕を持ってみていられないもんだろうか。

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2022/02/09

「立憲・共産の協力」そんなに嫌なら、やめりゃいい

立憲民主党と日本共産党との関係がギクシャクしている。先の衆院選で両党は選挙協力の協定を結び相互支援を行ったが、両党ともに議席を減らす結果となった。今春の参院選に共産党は協力に前向きだが、立憲民主の方は距離を置きたがっていて、共産党と組むことによりコアの支持層が離れた面があることと、バックにいる「連合」が特に芳野会長になってから共産党との協力を忌避しているのが原因だ。
両党との選挙協力といっても、大半の選挙区は共産党が候補者を降ろした形になっており、また立憲の候補には共産党は応援していたが、共産党の候補には立憲は及び腰だった。
その結果、選挙区では立憲民主が勝利できた例があるが、共産党はゼロに終わっている。唯一、沖縄の選挙区で当選者が出たが、これは以前からあった「オール沖縄」の体制の下での結果であり、今回の選挙協力とは別ものだ。また、共産党は比例区で票を減らしたが、これは選挙区に候補を立てなかったのが響いたのだろう。
結果としては、共産党にとっていい事は一つも無かったわけで、先方が嫌がっているんだったら、協力なんてやめりゃいい。
共産党の後退の原因について、志位委員長は「弁証法」を持ち出しているが、本質はそこではない。最大の原因は、党勢の減退だ。機関紙の発行部数は最盛期の3分の1になり、加えて党員の高齢化により活動が鈍ってきている。党員の多くは1960、70年代の労働運動や学生運動を通じて参加して人たちだから、70代、80代だ。それに対して青年層ではふるわず、極端な逆三角形となっている。この問題を解決しなければ、未來はない。
ここは原点に立ち返って、全選挙区に候補者を立て、政策を訴えて支持を拡げる努力をすることだ。
各メディアの世論調査でも、共産党の支持率は3%台で推移している。その程度の勢力で、政権うんぬんはおこがましいとも言える。

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2022/02/07

愛国は儲かる、里見修『言論統制というビジネス』

里見修『言論統制というビジネス』(新潮選書-2021年8月25日初版)
かつて私たちは、戦前の軍部暴走と弾圧で、新聞などメディアは言論統制されてやむを得ず「筆を曲げ」、その誤った情報に国民は騙されていたと聞かされていた。
しかし、実態をみればそれは間違っていて、新聞各紙は戦争を煽って部数を伸ばし、ごく一部を除き国民の大半はこれを熱狂的に迎えていた。時には、国民の熱狂が軍部の方針を曲げる時さえあった。
もちろん、権力による検閲などの言論統制は戦前行われていたが、アジア太平洋戦争の開始と同時にさらに強まっていたのは事実だ。それに応じて、新聞各社は自主統制と称して、自らが積極的に当局に迎合していった。
各紙はこぞって軍への奉仕のため読者から献金を募り、例えば朝日は兵器を献納し、毎日と讀賣は資金を献納した。変わったところでは「軍歌献納」があり、朝日は「父よあなたは強かった」、毎日は「進軍の歌」「露営の歌」など、讀賣は「空の勇士を讃える歌」をそれぞれ献納している。これに倣って全国の地方各紙も競って献納運動を展開した。
戦争のプロパガンダには映像が大きな役割を果たすと考えた新聞各社は、時事映画を製作、上映して日本軍の活躍を報じた。大手は自社で飛行機を持ち、特派員を派遣した。この一部の情報は軍に提供されていた。しかし、戦局が不利になってくると、軍部としては各社バラバラの取材は好ましくないとして、大手新聞4社が共同して「日本ニュース映画社」を設立する。映画館ではこのニュース映画を必ず上映することが義務づけられ、また国民の間でも好評だった。戦後もしばらく、劇映画の前に必ずニュース映画が上映されていたのは、この名残りだ。
1938年には「国家総動員法」が制定され、これに対応した言論統制機関として「内閣情報局」が設立されるが、この総裁として朝日の副社長である緒方竹虎と下村宏が、毎日の久富達夫が次長に、讀賣社長の正力松太郎が参与にそれぞれ就任している。
さらに、同盟通信の古野伊之助は、乱立していた各地方紙を大合併させ、1県1紙の体制を作った。
これらによって新聞各紙は部数を飛躍的に伸ばし(特に讀賣が顕著だった)、経営が安定した。文字通りの「焼け太り」だ。
敗戦後に、新聞社の幹部の一部は責任をとわれ戦犯として訴追されたが、いずれも短期で釈放されている。戦後の占領期には、戦前より厳しいといわれたGHQの検閲を受け入れ、今に至る。
戦前から温存された体制に「記者クラブ」があり、口を空けて待っていれば自動的に政府から情報が提供される。これにより、政府と新聞との「持ちつ持たれつ」の関係が維持されている。
私たちは、新聞を含むメディアの自主規制が今でも続いていることを頭に置く必要があるだろう。

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2022/02/05

ボクも鈴さんに恋をしてしまった、吉田修一『ミス・サンシャイン』

吉田修一『ミス・サンシャイン』(文藝春秋‐2022年1月10日初版)
普段、小説といえばミステリー、それも海外ミステリーしか読まないが、この本を手にとったのは広告を見て、女優の京マチ子をモデルにしたものだと思ったからだ。
デビューのころは「肉体派、ヴァンプ(妖婦、魔性の女)女優」とよばれ、主演した映画が次々と国際映画賞を獲得すると「グランプリ女優」、ハリウッドにも進出して「国際派女優」と呼ばれた、戦後の日本映画を代表するスターだ。映画が斜陽化してからはTVドラマや舞台女優として活躍した。
小説では、かつての大女優で今は高齢で引退している「鈴さん」として描かれているが、女優としての経歴は京マチ子とほぼ重なる。
主人公の青年「一心」があるきっかけで、鈴さんの家にある資料の整理を頼まれる。一心は、スクリーンの中の鈴さんは知っていたが、80代と年を重ねても凛とした美しさを保つ等身大の鈴さんに魅了される。資料を整理する中で、鈴さんが一心と同じ長崎の出身であり、被爆者であることを知る。鈴さんが長崎で姉妹同様に仲良くしていた佳乃子という少女がいて、彼女の方がずっと美人だったこと、女優としても彼女の方に先に声がかけられていたこと、原爆症の白血病で若くして亡くなり夢が断たれたこと、そして鈴さんはずっと佳乃子の歩むべき道を歩いてきたと思っていることなどを知る。幼い頃に最愛の妹を病気で亡くした一心に、鈴さんの思いが重なる。一心が失恋した苦しさを打ち明けると、鈴さんはそれを優しく受けとめてくれ、やがて50歳も年が離れている鈴さんに恋心を抱くようになるが、それは成就できないことは最初から分かっている。ただ、鈴さんが佳乃子の事を公には一切語らなかったことに疑問を持つが、鈴さんからの手紙で幻となったアカデミー賞の授賞式スピーチで、自身が被爆者であることと、原爆症で亡くなった佳乃子への思いを吐露しようと準備していたことを知る。
「彼女は亡くなり、私は生きた」と。
敗戦と占領を経て、日本人は心を失ったかに見えたが、鈴さんは決して失っていなかった。
華やかなスターの姿の陰で哀しんでいた鈴さんの、その彼女への純粋な一心の恋慕の情が、静かに伝わる作品だ。

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2022/02/04

原発や化石燃料の従事者

福島の原発事故があった後、原発のの全面停止を主張する記事を書いたところ、当ブログにたびたびコメントを寄せていた方から、「もう二度と記事は読まない」と宣告されてしまった。その方は女性で、どうやら夫が原発関係の仕事をされているようで、当方の主張が反感をかった模様だ。ある産業を無くそうとそれば、設備は廃棄すれば済むかも知れないが、そこに従事している人間は、そうはいかぬ。これで当方の主張を曲げるわけではないが、そうした事に思い至らなかった点は認めざるをえない。
いま、地球温暖化を進めるうえで、石炭や石油などの化石燃料を無くしていこうという方向に政策が進んでいる。
その一方で、石炭や石油の産業には多くの従事者がおり、「お前の仕事はこれから必要なくなる」と言われたら、どういう気持ちになるだろうか。将来を考えて暗澹たる気分になるだろう。
他の産業に転換させればと言っても、そう容易でないことは、1960年代の日本の経験からしても断言できる。当時の日本はエネルギー政策の転換により、燃料を石炭から石油に切り替えが急速に行われた。その結果、多くの炭鉱が閉山に追い込まれ、多数の炭鉱労働者が失業することになった。これをめぐって全国で労働争議が起きて、特に三井三池炭鉱では、総労働対総資本の決戦と言われた、一大争議になった。炭鉱労働者の場合、親子代々といった人も多く、明日から別の仕事をとは簡単にいかなかったのだ。
これから世界的な規模でこうした動きが発生する可能性があり、対応を迫られることになる。
時代の変化とともに、産業構造が変わってゆくことは避けられないが、切り捨てられる産業の従事者をどう手当てしてゆくかも、政治の課題だ。
私たちも、そうした事に思い致すことを忘れてはなるまい。

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2022/02/03

「金もらってデモ」があり得ない理由

NHKが、東京五輪についての報道で、「金をもらって五輪反対デモに参加した」という声があることを紹介し、問題になっている。最近のNHKの報道姿勢の一端がうかがえる。
「金もらってデモ」があり得るかどうかだが、かなり以前の(つまり若い頃の)私自身の経験からいえば、答はあり得ない。
デモといっても大きく二種類あり、政府系デモ(官製デモ)と反政府系デモに分かれるが、ここでは反政府系デモに対象を限定する。
先ず、デモの主催者には資金がない、貧しいのだ。集会やデモをするにも、会場費や宣伝カー、音響設備など費用がかかる。金を配るどころか、デモの参加者からカンパを募るのが実態だ。
集会とデモ行進で、3時間程度を要するので、夏季や冬季は身体にこたえる。雨に降られると、傘がさせない時もある。
デモ行進の最中に、交差点で直角に曲がる所があると、数人の公安職員と思しき人物が、参加者を片っ端から撮影している。何かの時に利用するつもりだろう。
デモの周囲を固める機動隊から、汚いヤジを飛ばされることもあった。端を歩いている参加者の腕を引っ張って、振りほどこうとして警官の体に腕が当たれば、公務執行妨害で現行犯逮捕だ。だから警官と面対するときは、両腕は身体の後ろに回しておくことを心がけた。
学生運動が最盛期だったころ、お茶の水駅付近で学生と警察が衝突した時に、たまたまその場を通りかかった女子社員が現行犯逮捕された事があった。事情聴取で誤認逮捕であることが分かり釈放されたのだが、警察から会社に連絡が入り問題にされてしまった。こういう汚い手も使うのだ。
デモ参加者はこれだけ多くのリスクを抱えるわけで、「金もらってデモ」なんて、ハナから絵空事だ。

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2022/02/02

不可思議な東京都の「重症者データ」

コロナ感染者数の発表で、東京都の「重症者数」が異常に少ないことに、いつも疑問に思っていた。
国による重症者の基準が、患者が「ECMO(エクモ、患者が)を使っているか」、「ICU(集中治療室)で治療しているか」とされている。
それに対して東京都の基準は、「人口呼吸器か、ECMOを使っている」となっていて、ICUで治療していても重症者としてはみなされない。
この結果、2月1日での東京都の重症者数は29人だが国の基準なら546人に達しており、大きな差異が生まれている。
重症者数は、「まん延防止」や「緊急事態」発出の重要な判断基準となるもので、東京都だけが勝手に基準を決めていいものだろうか。
また、特定の自治体だけが独自の基準を設ければ、全国の統計データが狂ってしまう。
こういう状態を、なぜ専門家たちは放置しているのだろうか、大いに疑問だ。

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2022/02/01

「笑点」の出演者たち

ここんとこ、桂宮治ヨイショ記事が盛んにネットや週刊誌に流されている。「笑点」に新規加入にともない、少しでも知名度を上げようと、日本テレビが営業努力している様子がうかがえる。
番組を降板した林家三平については、あんなに落語が下手なのを起用した方が間違いだったという声もある。
では、他の出演者たちは皆上手いかといえば、決してそうとうは言えない。私は出演者、以前のメンバーだった歌丸や先代圓楽を含めて、全員のナマの高座を複数回見ているが、飛びぬけて上手い人はいない。
例えば、亡くなった林家こん平だが、下手だった。かなり以前に浅草演芸ホールのお盆興行で、トリが志ん朝ということもあり、立ち見が出る満員だった。こん平が仲入りで上がり、人気者の登場とあって会場が湧いた。通常は持ち時間が10分程度だが、仲入りだったので約20分演じた。最初の2,3分は拍手と笑い声があがったが、進行するにつれて静まりかえり、客席はどんどん冷えていく。面白くないのだ。その空気は演者にも伝わったようで、表情が次第にこわばる。客はさらに引いてゆき、辛くなってきた。前座を除けば、あれほど酷い高座は経験したことがない。
世間の方の中には、笑点を誤解している向きがある。あれは演芸番組ではなく、バラエティ番組だ。
出演者も別に落語が上手な人が選ばれているのではなく、バラエティに向いている人が選ばれている。バラエティに適しているかも才能であって、レギュラーの人たちはそうした才能の持ち主なのだ。長寿番組として人気を保てているのは、そのお陰だろう。
三平はバラエティに向いてなかったということで、落語の上手下手とはあまり関係ない。
なお、父親の初代三平について「名人だった」という記述に出会うことがあるが、決して名人ではない。ただ、とにかく明るくて愛嬌に溢れていた。そこが二人の息子との決定的な違いだ。

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