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2022/02/01

「笑点」の出演者たち

ここんとこ、桂宮治ヨイショ記事が盛んにネットや週刊誌に流されている。「笑点」に新規加入にともない、少しでも知名度を上げようと、日本テレビが営業努力している様子がうかがえる。
番組を降板した林家三平については、あんなに落語が下手なのを起用した方が間違いだったという声もある。
では、他の出演者たちは皆上手いかといえば、決してそうとうは言えない。私は出演者、以前のメンバーだった歌丸や先代圓楽を含めて、全員のナマの高座を複数回見ているが、飛びぬけて上手い人はいない。
例えば、亡くなった林家こん平だが、下手だった。かなり以前に浅草演芸ホールのお盆興行で、トリが志ん朝ということもあり、立ち見が出る満員だった。こん平が仲入りで上がり、人気者の登場とあって会場が湧いた。通常は持ち時間が10分程度だが、仲入りだったので約20分演じた。最初の2,3分は拍手と笑い声があがったが、進行するにつれて静まりかえり、客席はどんどん冷えていく。面白くないのだ。その空気は演者にも伝わったようで、表情が次第にこわばる。客はさらに引いてゆき、辛くなってきた。前座を除けば、あれほど酷い高座は経験したことがない。
世間の方の中には、笑点を誤解している向きがある。あれは演芸番組ではなく、バラエティ番組だ。
出演者も別に落語が上手な人が選ばれているのではなく、バラエティに向いている人が選ばれている。バラエティに適しているかも才能であって、レギュラーの人たちはそうした才能の持ち主なのだ。長寿番組として人気を保てているのは、そのお陰だろう。
三平はバラエティに向いてなかったということで、落語の上手下手とはあまり関係ない。
なお、父親の初代三平について「名人だった」という記述に出会うことがあるが、決して名人ではない。ただ、とにかく明るくて愛嬌に溢れていた。そこが二人の息子との決定的な違いだ。

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寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

以前も書きましたが、志ん朝が地方公演で励まされたとか。
「あなたも『笑点』に出られるようにうまくなりなさい」

司会「さて、このときの志ん朝さんの答えを一つ、皆さんで考えて下さい!」
歌丸「はい、こんなんでいいすか?」

笑点ってこんな感じでしたね。


福さん
落語が好きだというと、私も「笑点の出演者の中で誰が一番上手いか?」と訊かれ、答に窮したことがあります。

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