「小咄」三題
―立川談志
パイパンの女性が、毛生え薬をつけ始めた。
「ねえ、どう、生えてきた?」
「それが未だなの、でも効果はあるみたいよ」
「どうして分かるの?」
「だって、彼の口ひげが濃くなってきたもん」
―桂米朝
新婚の夫婦がふたりで寝ていたら、奥さんが気がゆるんだか、オナラをしてしまった。隣の亭主をみたらよく寝ているが、気付かれていたらどうしようと、
「ちょっと、あんた、いま地震があったのに気付かんかった?」
「えー、知らなんだな、それはお前の屁の前か、後か?」
―露の新治
電車の中で、中年の婦人がオナラをしてしまった。幸い、周りは気付いていないようで、それなら隣の男のせいにしようと、
「おっちゃん、お腹の具合が悪いと違う?」
「すると、あれか、俺の腹の具合が悪いと、お前のけつから屁が出るんか」
閑話休題
いま冬季オリンピックが開催されていて、時々中継をみて楽しんでいる。やはり日本の選手やチームが出場していると力が入る。
だが、なかには度の外れた応援があるようで、日本選手が失格したり失敗したりすると、非難を浴びせる者がいるらしい。相手選手を誹謗中傷する者までいるとあっては、正気の沙汰じゃない。
4年に1度の一発勝負だから、運不運はつきものだ。選手のその日のコンディションもあるし、スキーなら天候特に風に影響されるし、スケートなら滑走時の氷の状態によっても左右される。だから本命が思わぬ不振に陥ったり、逆に前評判の低かった人が活躍することがある。そこがオリンピックの怖さでもあり魅力でもある。
もっと余裕を持ってみていられないもんだろうか。
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