時代の変化についてゆけない爺さんたち
ここでは「爺さん」を70代後半から80代以上の人を対象とする。
爺さんたちが会社に入った当時は、定年が50歳だった。入社したばかりの人にとっては、50歳はすごい年寄りに見えた。
終身雇用が一般的で、給料は年功序列だったから、真面目にコツコツ働いていれば馘首になることもなく、給料は自動的に上がっていった。
特別に忙しい時期を除けば、定時に退社できた。
植木等じゃないけれど、「タイムレコーダーガチャンと押せば、ちょっくらちょいとパーにはなりゃしない」という時代だった。
慰安旅行となると、女子社員への今で言うセクハラが公然と行われていた。なにせ「悪い時はどうぞぶってね、あなた好みの女になりたい」なんて歌が、ヒットしていた時代だから。今なら犯罪だもんね。
30代になる頃に、合理化の波が押し寄せてきた。人員を出来るだけ切り詰め、余った人は「希望退職」という名の「強制退職」させられた。
いきなり別の会社に行かされる「出向、転籍」制度が導入された。給与体系も年齢給から能力給に変わった。
国際競争に勝ち抜くためとして業界再編が進み、企業合併があちこちで行われ、弾き出された社員は退職に追い込まれた。
50歳前後に職場にコンピューターが導入され、馴れない手つきでキーボードを叩く日々が始まる。社内資料は全てデジタル化された。
50代半ばになると、携帯電話が持たされた。出張や外出先にも容赦なく電話やメールがくる。
やれやれと思っていたら、ようやく定年だ。
爺さんたちの中には、時代の変化についてゆけない人もいるから、そこは大目に見てあげて欲しい。
当ブログでも時に失礼な事を書いているでしょうが、どうか温かい目で見てください。
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