ゼレンスキーさん、大丈夫ですか?
ドイツのフランクワルター・シュタインマイヤー大統領は4月12日、他の欧州連合(EU)加盟国首脳と共にウクライナ訪問を提案したものの、ウクライナ側から拒否されたことを明らかにした。元外相のシュタインマイヤー氏は、過去にロシア寄りの姿勢だったが、現在はロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対する親善的な姿勢は間違いだったと認めていた。
ウクライナはドイツから様々な支援をうけている。その相手国の国家元首の訪問を拒否するのは礼儀に欠けていると言わざるをえない。ゼレンスキー大統領は3月18日にドイツ議会で演説した際にも、ドイツの対応に不満を述べていた。
ドイツ国民がどう反応したかは分からないが、決していい気分ではなかろう。
各国にはそれぞれ個別の事情があり、支援の仕方も一様にはいかない。そこはゼレンスキー大統領も理解する必要がある。
もう一つ指摘しておきたいのは、多くの国がロシアの非道な行為を怒り、ウクライナに同情し心を寄せているが、ゼレンスキー政権を手放しで支持しているわけではない。そこは勘違いしてはいけない。
この戦争がどう終結するかは予測できないが、はっきりしていることは終戦後にはウクライナを復興させるという大きな使命が残るということだ。それには、引き続き各国からの援助が必要だ。
政治家としてはそこまでも見通しておかないと、鼎の軽重を問われることになる。
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