ウクライナに対するNHKの報道姿勢
休みの日に娘が家に来て、「仕事に疲れた家でTVをつけると、またウクライナのニュースでしょ。どっと疲れが出ちゃうのよね。だからニュースは見ないことにしている」と言っていた。
気持ちは分かる。
確かにウクライナの人々には同情するし、ロシアへの怒りもわいてくる。
しかし、NHKニュースの様に毎日、朝昼夜とトップニュースで、どこの村でこんな事が起きたと、微に入り細を穿つ報道を映像を交えて報道するのは行き過ぎな気がする。昼のニュースだと、いったんローカルニュースに移ったあとに、もう一度ウクライナの同じニュースを繰り返している。
公共放送にはバランスが必要だ。海外での戦争や内戦は頻繁に起きているが、過去にこれほど熱心に報道した例はないだろう。
アメリカのアフガンやイラク侵攻の時はどうだったろう?同じロシアのアフガンやチェチェン、ジョージアへの侵攻やシリア内戦への介入の時は?アメリカや欧州各国のリビアやセルビアへの爆撃は?
それらでは、民間人への被害はなかったのか?残虐行為はなかったのか?
果たして実態をNHKは正確に伝えていたのか?
そして今なお続くミャンマー軍事政権による弾圧や虐殺に対して、NHKはどれほどの熱意で報道しているか?
過剰ともいえるウクライナ報道には、政府の意向など何か他意でもあるのかと、ついつい訝ってしまいたくなる。
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