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2022/05/25

拉致問題、日本政府の「やってる感」

5月23日、北朝鮮による拉致被害者家族が、来日中の米国バイデン大統領と面会した。面談は、終始なごやかな雰囲気で行われ、バイデンは「あなた方の気持ちはよく分かる」と述べたという。
ただ、この光景は既視感がある。日本政府は代々の米国大統領に拉致問題への協力をよびかけてきた。ブッシュは「指導者が拉致を奨励することは心がない」、オバマは「政治家ではなく人の親として許せない」などと述べ、トランプは米朝首脳会談で金正恩に再三、拉致問題を提起していた。
その他、G7などの首脳会議でも、拉致問題への協力をよびかけ、各首脳からの支持を得ている。
しかし、具体的な進展は見られなかった。
何だか、日本政府の「やってる感」のために利用しているような気がしてならない。
拉致問題は、日本の主権にかかわるものであり、日本政府が主体的に解決すべき課題だ。
他国にとっては、しょせん他人事(ひとごと)だ。
北朝鮮による拉致は、日本以外の国も被害を受けている。でも、私たちは他国の被害者がどうなっているかなんて関心を持っていないでしょう。そこはお互いさまなのだ。
第一次安倍政権以降、いずれの政権も拉致問題解決を最重要課題として掲げてきた。
でも、具体的にどんな取り組みをして、どんな結果になっているかが国民には全く伝わってこない。
もしかして、何もしてこなかったのではと疑ってしまう。
他国に協力をお願いするにしても、先ず日本としてこういう政策を進めるので、この部分をバックアップして欲しいという要請でないと、意味がない。
家族会にとって必要なのは、リップサービスではなく、具体的な成果だ。

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コメント

私もご意見に同感です。約20年前の小泉訪朝でようやく“扉が開かれた”感がありましたが、北朝鮮側が一時帰国として5名の拉致被害者を解放した際に、北鮮側に戻すことなく日本に留まらせたことから、、その後、今日まで長い間拉致問題は止まっているように感じました。日本側拉致担当者とすれば、政治家・官僚とも一向に進展しない問題に業を煮やすよりも、果たして解決に至るのかは、本音のところでは厭倦感を味わいながら取り組んでいるのかと思われます。
早期の帰還を望みながら生涯を終えた一部の拉致家族の方には気の毒ですが、仮に被害者が存命されていても、北鮮国内で数十年を経て洗脳されて人格も一変してしまっている人もいるでしょうし、あるいは亡くなられている方もいるかと思います。
それにしても許し難いのは、小泉訪朝以前に「拉致事件」の存在を知りながら、一切と本腰を入れて取り上げなかったメディアや、与野党の政治家…特に北鮮側に内部情報を流していたと云われる旧社会党・社民党一派で、DT元委員長は政治家として晩節を汚したのみならず、党勢を衰退させて今日の体たらくを招く結果となったのは自業自得かと思われます。
一部外務小担当者の中には、内心で「拉致」はこのまま風化したまま終息することを願っている輩もいるような…。

投稿: 与太 | 2022/05/26 19:55

与太さん
政府の北朝鮮に対する「非核化」と「拉致問題解決」の二兎を追うのは無理があるんだと思います。出来ないことは出来ないとはっきり言ってあげた方が、親切だと思います。

投稿: home-9 | 2022/05/26 21:32

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