日本共産党の特異性
ロシア外務省は5月4日、国会議員、閣僚、研究者、メディア関係者など計63人の日本人について、ロシアへの入国を無制限で禁止すると発表した。
そのリストの中に日本共産党の志位和夫委員長の名前があったことで、一部に驚きの声があるようだ。
ソ連共産党時代に、各国の共産党に対してソ連の路線を押し付ける動きが強まり、これに反発した日本共産党は1960年代からソ連に対する批判を強め、それ以来むしろ犬猿の仲となっていた。ソ連は社会主義とは縁もゆかりもない覇権主義と専制主義の体制の国というのが、日本共産党の見方となった。
1991年のソ連崩壊時には、「もろ手をあげ歓迎」という声明を出したほどだ。
これと対照的だったのは欧州各国の共産党で、ソ連から財政援助を受けていたこともあり、一時は壊滅状態に陥った党もあった。
中国共産党との関係もほぼ同様で、文化大革命から天安門事件に至る段階で日本共産党が厳しく批判をした影響で、日中両党の関係は険悪になっている。中国に対しても、社会主義国とはみなしていない。
共産党という名前はついているが、世界レベルから見れば日本共産党は特異な存在なのだ。
だったら党名に拘らなくてもいいじゃない、というのもアリかな。
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