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2022/05/28

澤孝子の死去

浪曲師の澤孝子が、5月21日に死去した。
私は、澤の舞台は10年以上前に一度だけしか観てないが、国立演芸場の最前列で聴いた時はあまりの迫力に思わず椅子から滑り落ちそうになった。それほど強く印象に残っている。
浪曲というと演台に派手なテーブルかけが設えていて、立ったまま演じる事が多いのだが、澤は珍しく高座の座布団に座り語る「座り高座」で演じた。
今回調べてみたら、師匠が二代目廣澤菊春だった。菊春は寄席に出ていた浪曲師で、やはり「座り高座」で演じていた。話は脱線するが、菊春は落語浪曲という新しい分野をひらいた人で、小学生だった私も楽しめる面白い語りで人気があった。
澤の舞台は、声・節・啖呵とも申し分なく、すっかり魅了されてしまった。
古典芸能の中では浪曲は昔から女流で活躍した人が多いが、澤孝子のように日本浪曲協会会長を務めた人は稀だと思う。
ご冥福を祈る。

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寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

澤孝子師は以前に開催されていた『JAL名人会』や、申し込んで当選した『都民寄席』で何回か観たことがありました。当時は仰られたように浪曲協会々長だった頃で、浅草奥山の『木馬亭』にも常時出演されていたと思います。同時期に雷門に近い日本浪曲協会の広間で、(大看板でありながら)毎週定期的に開催されていた若手勉強会にも顔を出され、熱心に後進の育成に余念がなかった姿も拝見しています。
失礼ながら戦後栄華を誇った浪曲の世界も斜陽だった時期で、唯一のスターであった国本武春師に続く逸材を育てることに、関東の浪曲界全体が躍起となっていて、少しでも客層を広げ、其界のトップとして浪曲の伝統を絶やさないことに尽力しておられているように見受けられました。それだけ業界全体が危機感をもっていたのかと思います。私のような“素人”にも気さくに語りかけてくれたのにも感銘を受けました。現在、協会の副会長を務められている方で、澤先生の“専属”曲師のS藤K美江師は、歌手のH川Kよしサンも指導されていたそうで、かなりの美形です。K美江師が観られることも楽しみの一つで、浪曲に興味を持ちました。もっとも『天保水滸伝』と『清水次郎長伝』くらいしか知りませんでしたが…。【合掌】

与太さん
私といえば、浪花亭綾太郎の『壺坂霊験記』と、相模太郎の『灰神楽の三太郎』を、生で観たことが自慢になる程度です。

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