安倍元首相は統一教会の集票の「胴元」だったということか
気が付けば、旧統一教会が国会議員を通して国政の隅々にまで深く入り込み、さらに地方議員を通して地方自治体まで影響を及ぼしていたことが明らかになった。
旧統一教会の手口は極めて巧妙で、会員を使って議員たちの選挙運動を手伝わせる。議員としては、無償の人手と票が同時に手に入るのでこんな有難いことはない。
それも個別にやっていれば効果は薄れるので、自民党のなかの有力者を定めて、その人物が最も効果的な配分を決める。そうすれば限られた勢力で最大効果が得られる。
今までの報道を見る限りでは、いわゆる「胴元」の役割を負っていたのが安倍元総理だったようだ。
一方、安倍の側はこれにより自らの権限を強化し、派閥内での力を強固なものに出来た。
その見返りは、彼らの集会にメッセージを送ったり「桜を見る会」に招待したりして、首相が後援していることを印象づけることにより、「ハク」を付けさせた。
それにより、旧統一教会はお墨付きを得て自由に布教活動(集金活動)出来た。
かくして、安倍と旧統一教会とは、win/winの関係を築いた。
安倍元首相の不慮の死を機に、政治と旧統一教会との関係が一挙に噴出し、過去に関係した議員たちが一斉に「知らぬ存ぜぬ」とシラを切り、今後は関係を断つと宣言したりと大わらわなのも、いかに安倍の影響力が強かったかを示している。
泉下で、安倍は子分たちの右往左往する姿を、どういう気持ちで見ているだろうか。
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私の学生時代は、もう半世紀も以前になりますが、学内でソレらしき教団信徒から“勧誘”を受けたことがあります。ひとりで学生食堂内でお茶していたら、いつもはそれほど馴染みではない級友が近寄ってきて、最初は世間話から始まり、彼の帰省時に“有益な”話を聞かされたことを告げられ、次に隣りのテーブルに座っていた全く見ず知らずの学生が会話に加わって、某会合への参加を案内される…というパターンでした。今般、TVニュース番組で紹介された“リクルート”の形式と似通っていると感じました。別のクラスメートも同じように会合に呼ばれたそうですが、なかには会場で美形の女性に声をかけられて断れなくなったケースもあったようです。男性の“助兵衛心”を煽る巧みな手法だと思いますが、私の場合は残念ながら(??)勉学に…否、バイトに忙しくて会合にも美女にも無縁でした。
宗教団体の大組織は、S学会の例を見るまでもなく、他の団体でも多かれ少なかれ政界との関わりはあるものだと思います。
故・安倍元総理の祖父の岸信介氏は、冷戦初期からの時代背景もあって「反共」以外にもK国との利権も絡んで、B氏の運動には多くの部分で共鳴していたという事情もあったと思われます。ただ今回の“悲劇”に至るところまでは見通せなかった不幸があるのかと…。
莫大な財産を失って一家離散に至るまで献金を強いられるようなことは尋常ではないと、一般の人は思うでしょうが、異常な事態を当然視してしまったことを、Y上容疑者の母親のコメントから感じ取り、私は“無信心な”罰当たりで幸いだったと思いました。長文スミマセン!!
投稿: 与太 | 2022/08/06 17:24
与太さん
私は知り合いに誘われて一度S学会の会合に参加したことがありますが、内容は終始選挙活動の話しでした。あれは宗教なのかと疑問に思いました。
投稿: home-9 | 2022/08/06 18:40
宗教と政治の問題はとても難しい。どの宗教を信じても個人の自由。本当の意味での政教分離はできるのでしょうか。
投稿: 香菜子博士 | 2022/10/08 10:48
香菜子博士さん
戦前の国家神道の反省の上に立って、憲法で政教分離が定められました。宗教団体の政治活動は認められています。信教は自由ですが、日本の宗教法人に対する認定が緩すぎるという批判もありますし、不法行為を繰り返す宗教団体への規制もありません。この辺に問題があると思います。
投稿: home-9 | 2022/10/08 11:33