統一教会による「学術界汚染」
月刊誌『選択』9月号に統一教会による「学術界汚染」という記事が掲載されている。
旧統一教会が政治のすみずみにまで侵食していたのが明らかになりつつあるが、それが学術界にまで及んでいるというのだ。
中心になるのが「世界日報」で、2017年7月~2022年6月に登場した現職国会議員は13人、日本維新の会の馬場伸幸代表が3回、自民党の中谷元、細野豪志、国民民主党の玉木雄一郎代表が各2回などとなっている。
世界日報のHPには、創立者として文鮮明・韓鶴子夫妻が紹介されているそうで、統一教会と関係する団体とは知らなかったという言い訳は通りそうもない。
同紙デジタル版に登場していたのは、西野純也・慶応義塾大学教授。
世界日報の読者が設立した「世日クラブ」で講演していたのは、八木秀次・麗澤大教授と中村仁信・大阪大名誉教授。
関連団体として「平和政策研究所」があるが、林正寿・早稲田大名誉教授が代表理事をつとめ、伊藤亜人・東大名誉教授、小倉紀蔵・京都大学院教授、木宮正史・東大大学院教授、木村幹・神戸大大学院教授らが寄稿している。
統一教会がその豊富な資金力をバックに研究者らに接近しているのは、私見だが次の理由が考えられる。
①教会の信用力とイメージアップ
②学識経験者として政府が主催する各種審議会のメンバーになって貰えば、教会の意向が反映される可能性がある
学者の中には教会と関係する団体とは知らなかったという方もいるだろうが、今後は十分な注意が必要だろう。
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