師匠の暴力暴言を弟子が告発
当ブログで以前に書いた記事「落語家の廃業」に、昨日からアクセスが急増している。原因を調べたら、「FRIDAY」WEB版に「落語界の名跡『三遊亭圓歌』の”壮絶暴言&暴力”を弟子が実名告発」というタイトルの記事が掲載されていた。
内容は、師匠である三遊亭圓歌が弟子の天歌に対して長期にわたり暴力や暴言を繰り返してきて、耐え切れなくなった天歌が師匠に「破門」を懇願しても受け容れて貰えないというものだ。
天歌によれば、何かあれば、暴言、暴力の後、「破門だ」と言われ、「坊主にすれば許す」ということが何度も繰り返されたという。
それも理不尽なことが多く、弟子からすれば何でそんなに怒られるかが分からない。
事例としては、以下の通り。
①公衆の面前の街頭でいきなり殴り倒され、通行人が警察に通報する騒ぎになった。天歌は、これは世間では犯罪になるんだと始めて知った。
②暴言も、「今後俺の視界に入るな」「同じ市に住むな。引っ越ししろ」と強要。
③暴力で支配して、弟子が辞めそうになったら『破門』を盾に弟子を黙らせる。そういうことをずっと繰り返してきた。
落語協会に訴えても、師匠と弟子の関係について口を挟むのは難しいという見解だ。
現在は、天歌は訴訟に踏み切っている。
三遊亭天歌の経歴は次の通り。
2009(平成21)年12月 三遊亭歌之介(現・圓歌)に入門
2010(平成22)年7月 前座となる 前座名 三遊亭ございます
2014(平成26)年11月1日 二ッ目昇進 「三遊亭天歌」と改名
なお、兄弟弟子に「三遊亭ありがとう」がいたが、前座の時に廃業している。
落語家の師弟関係については、漏れ聞くところによれば問題がある場合もあるようだが、ここまで拗れたのは珍しいと思う。
かつて相撲の世界では、兄弟子という字は「無理偏にげんこつ」と書くと言われていたが、落語界にも似た様な状況が残っているということか。
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ございます時代に「子褒め」を聴きましたが、
とても落ち着いた(地味な?)感じでした。
会場を爆笑させる歌之介の芸に惚れて入門したとか。
歌之介(圓歌)は漫談を独特の話術で数珠つなぎに披露、
客席に一体感のようなムードを醸し出す芸風。
いずれにしても、落語界に一石を投じる出来事ですね。
投稿: 福 | 2022/10/18 20:37
福さん
師匠の言い分も聞いてみないと分かりませんが、事実なら落語界にとって残念な出来事です。
投稿: home-9 | 2022/10/18 22:24