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2022/11/23

島倉千代子「からたち日記」

先日あるNHKの歌謡番組で、坂本冬美が島倉千代子の「からたち日記」をカバーして歌ったが、あれこんなツマラナイ曲だったっけと思った。これだけツマラナク歌った、先輩歌手のへのリスペクトの欠片もない坂本冬美の歌唱には、妙に感心したのだが。
「からたち日記」は1958年の発売で、この曲を歌う時に島倉が一筋の涙を流すのが評判になったが、未だTVが一般に普及する前で、これを自慢げに話すクラスメイトが羨ましかった。
島倉の歌唱の最大の特徴は歌への感情移入だ。「泣き節」とも称されるが、単なる泣き節だと歌が臭くなってしまう。そうならないのは島倉の品の良さだ。
「口づけすらの思い出を」残してくれないまま去って行った愛しい人への一途な思いが聴き手に伝わってくる。
これは、「逢いたいなァあの人に」「哀愁のからまつ林」「夕月」などの曲の歌唱にも共通している。
この特徴を最も端的に表しているのが、東海林太郎の曲をカバーした「すみだ川」だろう。オリジナルとは別ものと思われるほどだ。
芸者に身をやつしたために逢えなくなった人を求めて、毎日すみだの畔をさまよい歩く一途な娘心の姿が心に沁みる。やっと逢えた二人に、こちらも「良かったねぇ」と共感してしまう。
これだけ聴き手の心を動かす歌手は、島倉以外には思い浮かばない。

話しは変わるが、NHKの歌謡番組に音程すらまともに取れない歌手が出てくるが、あれは何とかならないものか。素人のど自慢じゃあるまいし。
NHKは受信料を徴収しているのだから、出演させる歌手には品質保証する義務があるべきだろう。
それと司会者が、歌手が歌い終わるたびに「有難うございました」と礼を言うのは間違っている。司会者も歌手も同じ出演者なんだから、視聴者を前にして仲間内で礼を言うのは変だろう。

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音楽」カテゴリの記事

コメント

また、痛快なコラムが甦って目出度く喜ばしいかぎりです。こちらも元気になります。感謝!ですね。

モズさん
有難うございます。こういうご意見を頂くと励みになります。

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