来年は誰が大関を奪取するか
大相撲九州場所は3者の決定戦のうえ、平幕の阿炎が12勝3敗で優勝した。平幕力士が3場所続けて優勝したのは史上初。また大関正代の陥落に伴い、来場所は番付が一横綱一大関となるが、これは125年ぶりだ。
上位に飛びぬけた存在がいないことで、良くいえば「群雄割拠」、悪くいえば「どんぐりの背比べ」が現状だ。
先ずは、来年以降に誰が大関に昇進できるかが大きな焦点になる。
今のところ一番手は、東関脇の若隆景で今場所こそ8勝に終わったが、年間最多勝を取ったのは大きい。大関には安定性が求められるので、年間を通して勝ち越す力量がある点は大きな優位性だ。はず押しという型を持っているが、もう一回り体重を増やしたいとこ。
次は西関脇で11勝をあげた豊昇龍で、来場所に二桁勝利があげられるなら三役で33勝以上という大関昇進の条件がクリアする可能性が出てくる。ただ、特定の型を持っていないのが欠点で、今場所も勢いで勝つ相撲が目立った。
若手で期待されるのは、西前頭筆頭で9勝をあげた琴ノ若だ。父親譲りの大きな体と柔軟性を兼ね備えており、未だ相撲は粗いが素材は一級品。
東前頭筆頭で12勝をあげた高安の大関復帰がなるかも注目だ。今年は3場所にわたって優勝争いに絡んでいて、実力は誰もが認めるところ。来年こそ待望の優勝と大関復帰を期待したい。
このところ急速に力をつけてきた霧馬山、翠富士、若元春や、これからの伸びしろが期待される王鵬が楽しみな存在だ。
来年は熾烈な大関争いで、大相撲を盛り上げて欲しい。
【追記】
もう一人、来場所の十両復帰が決まった朝乃山を忘れていた。来年の今頃には三役に戻っていることだろう。
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