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2023/01/18

全ての戦争は「防衛」から始まる

全ての戦争は「防衛」から始まる。
先のアジア太平洋戦争も、元は日本の防衛という大義名分から始まった。
今のロシアによるウクライナ侵攻はどうだろうか。ロシアは「防衛」のためとしている。歴史を振り返れば、こうした主張は根拠がないと一笑にふすことは出来ない。
世界各国が行ったいわゆる「干渉戦争」で、日本もシベリア出兵やノモンハン事件を引き起こし、ロシアに脅威を与えた過去がある。
そして最大の脅威は、第二次大戦時のナチスドイツによる侵略だった。
戦後は、アメリカを中心とした西側とソ連を中心とした東側の、両陣営による冷戦が数十年にわたり続いた。
ソ連を封じ込めるための西側の軍事同盟「NATO」が結成され、対抗してソ連を中心とした東側の軍事同盟「ワルシャワ条約機構」が結成された。
20世紀末になってソ連は崩壊し、ワルシャワ条約機構も解体した。
その時点でNATOも役割を終えていれば問題はなかっただろうが、反対に好機とみて東側の国を次々とNATOに加盟させ拡大を図ってきた。
東西ドイツの合併にあたり、ドイツより東側へのNATO拡大は行わないという約束は守られず、気が付けばかつての同盟国でさえNATOに飲み込まれていた。さらに隣国のウクライナまでがNATO加盟を主張し出した。
もし、ウクライナに米国製のミサイルが配備されたらと考えると、ロシアにとっては安全保障上の危機となる。
誰もロシアを攻撃なんてしないさ私たちは思いがちだが、ロシアからすればそう楽観的ではいられない。
ウクライナのNATO加盟だけは何としても阻止したいとロシアが考えたのも、それなりの理由があったということになる。
「防衛」問題の難しさは、客観的に危機にあるかどうかというより、当該国が危機として感じているかが優先される。
「防衛」が戦争に発展するのも、そこが原因だ。
今の日本も、この点は肝に銘じておくべきだ。

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