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2023/04/15

左翼の退潮とポピュリズムの台頭

4月9日に行われた統一地方選前半の結果は、維新の会の台頭と共産党の退潮が顕著となった。
この傾向はここ数年続いており、今後も同様の状況が続くと思われる。
日本共産党の選挙結果では、県議選で95から75議席に後退し、議員ゼロの府県議会が1から5に増えた。
特に牙城と言われていた京都で、府議が12から9議席に、市議は18から14議席と大幅に後退したのが特徴的だ。
欧州各国でも左翼の退潮と、対照的に極右ポピュリズム政党の躍進が目立つが、日本もその流れになってきたようだ。
米国のトランプ旋風もその一環としてみて良いだろう。

共産党の退潮の原因としては、次の理由があげられる。
①ソ連の崩壊や中国の強権的な政治により、社会主義や共産主義への幻滅が、拡がった。
②それに代わる、日本における新たな社会主義や共産主義像が明確に描けていない。
③若い層が少なくなっている一方、党員の多くが1960~1970年代に入党した人たちで、高齢化により組織力が弱体化している。
もう一つ注目したいのは、私の住む地域で行われた共産党地方議員団による住民のアンケート調査結果だ。
全住民を対象にしたアンケートだが、実際に返信した人は共産党支持者が多数を占めていたものと思われる。
①設問は全部で11問になっていて、殆どの回答は共産党の主張に近い.
②ただ憲法9条の改正だけは、賛成が38.5%で反対が34.3%と、共産党の主張とは真逆の結果になっている。
共産党支持者でも安全保障政策は、不安を抱えている層があるということだ。
共産党は外交努力により平和を保つという政策で、これは正しい。
問題は、外交は相手のあることなので、相手が話し合いに応ずる意志が全く無い国だったらどうするのか。
そこまで一歩踏み込まないと、国民の大多数は納得しないだろう。
極右ポピュリズムは、いずれ強権政治に結びつく可能性が高い。
日本共産党にはまだまだ頑張って欲しい。

2023/04/14

Uberは不便

Uber(ウーバー)に会員登録し何度か使ってみたが、いくつか不便さを感じて今は使用を控えている。
・タクシーの配車
①かなりの頻度で配車が出来ないというケースがあり、他の無線タクシーを呼ぶことが多い。
②配車手配ができて、到着まで後1分となったところで急に画面が変わり、「配車を手配している」という表示に切り替わるという事例が2件続いた。その理由について何ら説明がなく不親切だ。
・料理のデリバリー
①メニューが店舗とデリバリーでは異なるケースがあり、デリバリーメニューはかなり割高に感じる。特に寿司店でその傾向が強いようで、デリバリー専門店の方がメニューが豊富で値段も安い。
②配送料の他に加工費が上乗せられるケースがあるが、この理由が不明だ。
いずれにせよ利用者が納得いくような説明が必要だろう。

2023/04/12

「アベの威を借るキツネ」の高転び

一時期は初の女性総理候補の声まであがっていた高市早苗の評価が急落している。
先の国会で総務省の行政文書を「捏造だ」「違っていたら議員辞職しても結構だ」「私を信用できないなら質問しないで」と派手なタンカを切っていた。あまりに常軌を逸した言動は、与党内からも孤立を深めている。
仮に文書が捏造だとしたら、当時の総務大臣だった高市の責任は免れず、自己撞着に陥っている。
先日行われた奈良知事選で、高市はかつての部下を知事候補として強引に押し付けようとして自民党県連の反発を受け、保守分裂選挙になってしまった結果、維新の会に漁夫の利を得さしてしまった。これから県連会長として責任を問われることになろう。
高市は安倍元首相の寵愛を受けて2021年の自民党総裁選挙で2位となたが、あの時が絶頂だった。
菅政権では政調会長という要職に就いたが、強引な手法や主張が党幹部との軋轢を生み、岸田政権になってからは閣僚として起用されたが閑職にとどまっている。
大物気取りで大胆な行動に出たものの、しょせんは安倍の後ろ盾があってのこと。そこが外れれば実力のなさが露呈されてきた。

高市の罪の重さは別のところにある。
第二次安倍政権から、安倍はメディア対策、とりわけTV放送への圧力を強めていた。その先兵の役割果たしたのが高市総務相(当時)だった。
従来の解釈を変えてまでして単一番組の偏向を理由に、TV局への電波の割り当てを停止すると発言した。この脅しにTV局は震え上がり、自主規制により政府の言いなりになっていった。
報道番組の司会やコメンテーターに政府が気に入らない人物とされてきた者が次々と降板させられたり、番組そのものが廃止となるケースが出てきた。
それは現在もなお続いている。
日本はいちおう自由で民主主義国家とされているが、実際には報道の自由は様々な制約を受けている。
高市の罪は深い。

2023/04/07

情けない男たちへ

世の中には情けない男たちがいて、同性から見ても嫌悪感しか持てない。
いわゆるストーカー行為だが、加害者が女性というケースもあるが圧倒的に男性が多い。
嫌われている、避けられているのに未練がましく付きまとう。こういう時にはさっさと身を引くのが男だろう。また次を探せばいい。
電車などの痴漢行為、女性の尻や胸を触ってどこが楽しいんだろう。朝の時間帯に多いのは、忙しい時などで女性が訴えにくいのを狙ってものだ。
下着姿を盗撮する行為も理解に苦しむ。
いずれも行為そのものより、女性に対する征服欲を満足させているのだろう。
不倫もたびたび問題となっている。不倫は必ず清算すべき事態を迎える。その際に、相手方が経済的にも精神的にもある程度納得ゆくものであることが前提だ。その自信のない男は不倫する資格がない。
それを無視して不倫を終わらせるものだから、後でメールや通話記録がメディアに公開されたり、裁判に訴えられたりする羽目に陥りのだ。
以前、手切れ金を惜しんで総理の座を失ったのがいたが、不倫の代償は高くつく。

2023/04/06

ウクライナ戦争と「反撃能力」

つい数か月前までは、ロシアのウクライナ侵略は失敗に終わり、プーチン大統領の失脚も時間の問題とされてきたが、最近はウクライナ側の劣勢とロシア軍の攻勢が伝えられるようになってきた。
どうやら私たちは西側による希望的観測に基づく報道に振り回されていたようだ。
その大きな要因は、ウクライナ軍の兵士の消耗が予想以上だということだ。
ウクライナ軍は現在、戦死者が約25万人、行方不明者が約7万人、戦傷者が約30万~40万人と見積もられており、合計約62万~72万人の損害が出ている。これは、開戦時の総兵力105万人の約6割を超えており、ウクライナ軍の組織的な人的戦力はほぼ壊滅しているに等しいと見られている。
ロシア軍の損耗も激しいようだが、予備役だけで200万人と分母の大きさが桁違いだ。
一方、米国を先頭にしたNATOによる援助は武器や弾薬に限られており、傭兵や義勇軍は一部にとどまっている。兵士の派遣はロシアとの全面戦争を招くということで避けたいというのが本音だ。
いくら優れた兵器を送っても、それを使いこなせる兵士がいなくては役に立たない。
このまま行けば、残念ながらウクライナ側の敗北に終わる可能性すらある。

ウクライナ戦争について、ロシアによる侵略とされてきたし当ブログでもその表現を使ってきた。
これは客観的な見方であり第三者的な見方といっても良い。
今はどの国もロシアに攻め込むなどと考えてはいないだろう。
しかし、当のロシア側から見たらどうなんだろう。
ロシアにとって安全保障上の観点に立てば、包囲網は狭まってきている。
東西ドイツ合併の際には、ドイツより東側ではNATO拡大をしないと約束していたのに破られてしまい、周辺国が次々とNATOに加盟した。
NATOは元々ロシア封じ込めのための軍事同盟であり、ロシアにとって安全保障上の観点に立てば、包囲網は確実に狭まってきている。
ロシアが危機感を持つのは当然とも思える。
その危機感をプーチンが煽ってウクライナ戦争を仕掛けた。国民の多数もそれを支持している。
防衛とか安全保障が怖いのは、客観的に見てどうなのかが問題ではなく、当事国の危機感が軍事行動を起こしてしまうことだ。
日本は先に防衛大綱を専守防衛から「反撃能力」に重点を置くことに舵を切った。
「反撃能力の保有」とは、相手国が「攻撃に着手」した段階で、他国の基地や司令部中枢を攻撃する能力を保持しようとするものだ。
さらに「攻撃に着手」とはいかなる事態を指すのかは具体的に定義されていない。
つまり日本が先制攻撃を仕掛ける可能性は排除されない。
反撃能力の危険性をより深く認識すべきだろう。

2023/04/01

図書館を「無料貸本屋」にしていいのか

私は図書館というのを利用したことがなかった。理由は二つある。
①図書館に行って調べなくてはならい必要性がなかった。
②期限を区切って本を読むことができない。時には購入してから1年近く経ってから読み始めることもある。
それが数年前に出先でたまたま、時間ほど潰すことになり、近くにあった市立図書館に入ってみた。
驚いたのはいわゆるベストセラー本など流行りの書籍が10冊単位ていどまとめて並んでいたことだ。これでは普通の書店と変わらない。
私のイメージしていた図書館というのは、私たちが手が届かないような専門書とか、高価な書籍が収蔵されているものとばかり思っていたのだ。
こうした一般的な書籍が無料で貸し出しされると、1冊の本が多数の人の手に渡ることになる。
①DVDやCDなどと異なり、書籍は定価で購入されている。発行部数が抑えられることにより、出版社から書店に至る利益を圧迫し、強いては日本の出版業を衰退させる。
②印税を生活の糧としている作家が収入減となり、暮らしを圧迫する。
図書館の利用者にとっては便利かも知れないが、公費を使って出版文化を衰退させているとしたら、これは放置しておけない。

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