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2023/06/25

IZUMIとオレの物語(下)

IZUMIとのことは余り内緒にできないので、妻に話すことにした。
妻は「その子と逢ってみたい」と言う。IZUMIに話したら「私も奥さんに逢いたい」、となった。
そのころIZUMIは前にいた店が閉店となり、銀座の別のスナックで働いていたが、その店に夫婦で出かけ、店がはねてから3人で合うことにした。
妻はめずらしく和服姿で、事情を知っているスナックのママから、「奥さんは勝負服ね」とからかわれた。
銀座の深夜営業していた店に超ミニ姿のIZUMIがで来て、お互い挨拶を交わした後で会食。
なぜか妻とIZUMIは和気藹々で、オレそっちのけで二人で盛り上がり、「今度は二人で会いましょう」なんて言いあっていた。
妻はIZUMIのことを可愛がって、旅行に行ったとき「IZUMIちゃんにお土産、どれがいいかしら」なんて探していたほどだ。
でも、この一件があってからIZUMIはオレから引き始めた。
やがてIZUMIが、前の男と分かれ別の男と同棲を始めたと言ってきた。
相手は酒屋のボンボンで遊び人という。写真をみたらいかにもそれらしい男が写っており、この相手なら上手くいくかも知れないなと思った。
しばらくして、IZUMIへの電話もメールも通じなくなり、ここいらが潮時だったんだなと悟った。
およそ2年間だったが、けっこう密な付き合いだったかな。
それから1年以上経って、IZUMIから突然電話がかかってきた。
何か用件がありそうな口ぶりだったが、こっちもいい加減に冷めていたので、「また都合の良い時に電話して」と言って切ってしまった。
3か月ほどでオレは定年を迎え、携帯も会社のものから個人に切り替えたが住所録の移転が上手くいかず、IZUMIへの連絡先も消えてしまった。
これで、お互いの連絡手段がなくなり、IZUMIとオレの物語は終了。
これは以前のことだが、IZUMIにSMに興味があると聞き、かつてSM雑誌の編集長をしていた男を知っていたので紹介してやった。
そうしたら、二人で会ってSMプレイをしたと男から報告があった。
「IZUMIって変なヤツだね」と言うから、その通りだと答えたら、「あんたも変だよ」と言われてしまった。
まあ、そうかも知れないね。
IZUMIは元気で幸せにしてるかなと、ふと思うことがある。
(完)

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