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2023/06/07

「入管法改正」難民を受け容れる覚悟はあるか

現在国会では「入管法改正」いついて審議が行われているが、議論が隔靴掻痒の感がある。つまり本質論に踏み込んでいないのだ。
従来の日本政府の方針は「難民を受け容れない」というものだった。だから難民認定を渋り、彼らをなかば犯罪者扱いにしてきた。暴力を振るい嫌がらせをして「来るな!」サインを送っていた。国民の多くはこれを気にもとめず、結果としては黙認してきた。審議はここから出発すべきだった。
理由としては、難民の多くが中東やアフリカの人たちで、極東の島国である日本は蚊帳の外の位置にあったこと。旅行者以外の外国人を移入させることに抵抗感が国民にもあったことなどがあげられる。
しかし近年ではアジア諸国でも難民が発生しており、とりわけ今後は
①中国の台湾への軍事侵攻
②北朝鮮の金王朝の崩壊による(例えば斬首作戦)混乱
といった事態になれば、日本としてかなりの数の難民を受け容れることになるだろう。
それでなくとも、人道上の観点からも先進国として相応しい役割が求められているのだ。
その一方、難民受け容れ時に政権を揺るがすような大きな問題に発展する可能性もある。難民の人々の住居の確保から始まり、生活を維持してゆくための援助が必要だ。
これらを巡って国民の間に不満が高まり、欧米では世論の分断や極右勢力の台頭を招いている。
そうした覚悟を含めて、これからの難民政策の転換について国会では基本的な掘り下げた議論が必要だ。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

その通り! 胸のすくような、まっとうな、コラムを再び拝読させていただけて喜ばしいかぎりです。
長く続けて欲しいと願うばかりです。

こさんじんさん
今年の1月から4月にかけて毎月のように入退院を繰り返し、気力も体力も失っておりました。これからもボチボチと。

今の政府(国民も)には、労働力として必要というほかに積極的に移民を受け入れる覚悟とか気持ちがないでしょう。
政府がその気になって国民を啓蒙しなくては、とうてい移民の受け入れなんて出来るわけがない。
気持ちだけでなくそれなりの財政負担も必要、野党もその問題には踏み込む勇気がないから、立憲は人道的な問題として立法手続きなどで政府攻撃をするにすぎないし、維新や国民のようなある意味では「正直な」対応になるのでしょう。
馬場が「立憲を叩き潰す」といってのけるのは、それが移民を嫌がる国民の深層心理に訴えると知っているからでしょう。

佐平次さん
入管法改正は正にそこが焦点なんです。今後のアジア情勢を考えたとき、従来通りの「難民排除政策」で逃げ切れない立場に日本は置かれると思います。政府の対応は甘いとしか言いようがありません。

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