科学無視のおバカさん
先にIAEAは、東電が現在計画しているALPS処理水の海洋放出が人及び環境に与える放射線の影響は無視できるものと結論付けた。
政府は、これを以って処理水の海洋放出にお墨付きを得たように解釈しているようだが、IAEAは解析結果を公表しただけで、放出政策の是非については何も言っていない。
IAEAの結論について様々な意見があるのは当然だが、「そんなに安全というなら処理水を飲んでみろ」という声があるのには驚く。
それも飲み屋でのホラ話ならともかく、中国政府の外交責任者や韓国の野党指導者らの発言とあっては呆れるしかない。
この人たちは排水基準と飲料水基準とは全く別のものだという知識さえ有していないのだ。
こうしたおバカな発言は、かえって反対派の足を引っ張ることになるのも分からないだろうね。
問題は、東電への信頼度に疑念があることだ。
今後、運転の中でトラブルやアクシデントが起きて、処理水の放射線濃度が基準を超えるような事態になった場合、東電は速やかに処理水放出を止め、結果を自治体や住民の告知するかどうか、怪しいものだ。
今回の処理水放出に関しては、住民や漁業関係者への説明も政府任せで、東電の当事者意識を疑ってしまう。
一番の不安はそこだと思うのだが。
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