敢えて鈴木宗男を擁護する
鈴木宗男・参議院議員が、ロシアに行ってルデンコ外務次官らと会談をした事にに対して、国内から厳しい批判が起きている。国会議員としてあるまじき行為で、許し難いということだ。所属している維新の会からも何らかの処分を受ける様だ。
日本とロシアとの間では、領土問題や漁業交渉、天然ガスの共同開発などの諸課題を抱えており、ウクライナ戦争がいずれ終結する折りには、こうした外交交渉を再開せねばならない。また、今もロシアで仕事をしている日本人も少なくない。そうした在ロシア邦人の安全確保も大事だ。
その為にはロシアとのパイプは繋いでおく必要があり、鈴木宗男の様な政治家がいるということがいずれ役立つこともある筈だ。
ウクライナ戦争が始まった当初は、ロシアは戦争に敗北して経済も破綻し、プーチン大統領も失脚するとという観測が盛んに流されていたが、どうやらその予測は外れている。
私たちはロシアの正確な情報を把握する必要がある。
鈴木議員の行動は間違っていない。
これで思い出すのは、小泉政権下で北朝鮮が拉致した家族数名が帰国した時のこと。
外務省の担当者が水面下で北朝鮮との交渉を行なった成果でもあった。
処が、交渉内容の一部が漏れ、外務省の担当者が悪者にされてしまった。こういう外交交渉では、相手に多少はオイシイ事を言うものだろうし、交渉は取引である以上やむを得ないことだ。
その結果、担当者への批判の声が上がり、拉致家族会の人や支援団体からも非難を浴び、果ては自宅に爆発物が仕掛けられる事態になり、担当者が退職に追い込まれた。
外交交渉はゼロか100かというのは有り得ない。双方が「痛み分け」となるのが一般的だ。だから長い目で見て評価する必要がある。
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