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2023/11/25

ジャニーズ事務所ってどんな犯罪を行ったのだろうか

旧ジャニーズ事務所への批判は、今や袋叩きの様相を呈している。所属タレントの多くはTV出演を締め出され、新会社となったSMILE-UPの経営者も決まらないなどの混乱が続いている。
では、企業としての旧ジャニーズ事務所は一体どの様な組織的犯罪を行ってきたのだろうか。これほど社会的糾弾を浴びるような組織であったのだろうか、ちょっと考えてみたい。
まとめれば、
①経営者の一人だったジャニー喜多川個人による数々の性加害(性犯罪)が長年にわたって繰り返され、事実上放置されてきた。
②旧ジャニーズ事務所の経営陣はこれを放置し、隠蔽を図った。
ということになろう。
①に関しては疑問の余地がない(但し本人はかなり以前に死亡している)。
②については、事務所はジャニー喜多川の性加害の事実を知りながら放置してきたのは事実だろう。
しかし、隠蔽についてはどうなんだろうか。
2000年代初頭に行われた週刊文書との裁判で、「ジャニー喜多川による少年への性虐待の事実はあった」という証言の真実性が認定され、2004年には判決が確定されている。
従って2004年以後は隠蔽の仕様がないと考えるべきだ。
本来はこの段階で事務所はジャニー喜多川への処分を行い、関係者への謝罪を行うべきだった。
しかし大手メディアの大半はこれを問題とせず、事務所への批判も起こしていない。権威は保たれたままだった。
例えば、2019年7月にジャニー喜多川が死去すると、当時の安倍晋三首相は9月の「お別れ会」に、業績を称賛し人徳を讃える弔電を送っている。
裁判を受けて被害者の中には被害届を出しに行った人もいたが、警察が受理しなかったという。
つまり、政治もメディアも警察も(国民の多くも?)皆グルになってジャニー喜多川を祭り上げていたわけで、こうした雰囲気の中で旧ジャニーズ事務所が毅然とした態度を取らなかったとしても、あながち責められない気がするのだ。
結局この問題は、2023年のイギリス国営放送BBCによる特集番組で大きくクローズアップされ、以後一気に大きな問題化されて今日に至っている。いわば外圧によって風穴が開けられた格好だ。
全ての責任を旧ジャニーズ事務所へ押し付けるのはフェアーではなかろう。
所属タレントには罪はない。
それより、新会社が被害者と向き合い、補償を進めていくかどうかを見守ることが大事だろう。

2023/11/22

他人の不幸を願う人々

プロスケーターの羽生結弦が離婚を発表した。彼の結婚には何の関心も感慨もなかったが、行き過ぎたメディアの報道やいわれのない誹謗中傷、ストーカー行為などで、二人やその家族たちを守ることが出来なくなったという離婚理由には気の毒に思う。
世界的なフィギュアスケーターで、容姿も写真集を出すほどのハンサム。そのお相手が良家のお嬢さんでバイオリニストとしてTVにも出演していた芸能人。
そんな幸せそうなカップルが許せないんだね、きっと。
何かアラを見つけては不幸になって欲しいと願う。そんな人間がネット社会になって増殖しているようだ。
オレがこんな境遇なのに、あいつらばかりいい思いをして許せねえってわけだ。
この場合、相手が本当に幸せかどうかは問題じゃない。幸せに見えるだけで嫉妬心を燃やすんだからタチが悪い。
皇族の娘の結婚相手が米国の資格をとって、先方で優雅な生活を送っているらしいのが気に食わない。何かケチをつけたくなる。
日本人が米国の弁護士の資格を取るのはどれだけ大変か、その努力は無視されるし見ようともしない。
高い収入を得てニューヨークに住んでいることが許せないのだ。
交通事故で最愛の妻と娘を失うという極めて不幸な事態に陥った人が、賠償金を得た。そんな事で悲しみが消えるわけではない。これからも辛い人生を歩んで行かねばならない。
処が、賠償金の金額だけに眼がいってしまい、嫌がらせや脅迫を繰り返す人間が出てくる。血も涙もない連中とはこのことだ。
他人の幸せを妬み、不幸になることを願う、人間の感情にとって最も醜い部分だ。だから日常生活の中では表に出すのが憚れる。
そこで匿名であることを利用してネットで憂さを晴らしている、実に情けない連中なのだ。
ただ、明らかな脅迫でない限りは、法律では取り締まれない厄介な問題でもある。

羽生結弦の離婚声明について、外野からの意見であることは承知の上、
いくつかの疑問もある。
①結婚についてある程度のリアクションがあることは予想されていただろう。それが実際にはどれほど並外れていたのかがよく分からない。
②当初、結婚相手を明かさないという方針であったようだが、芸能として一定の実績を持った人であったことを考慮するなら、隠し通すことは不可能だっただろう。この見通しはどうだったのだろうか。
③相手の女性の意志はどうなのだろうか。結婚から離婚に至るまで、相手の方の声が聞こえてこず、それはやや正常とは言えない様な気がするのだが。

2023/11/19

The Nazification of the State of Israel

In Germany under the Nazi regime, for every one German victim, 15 people from the other country were murdered.
Now, Israel is killing Palestinians in the Gaza Strip every day, and since the Israeli casualties are 1,200, the Nazi example might be to kill 18,000 Palestinians.
Israel's persecution of Palestinians is not limited to the Gaza Strip. Israel has also settled Palestinian areas in the West Bank without permission, and in some cases, armed Palestinians have been driven away.
At this point, one is inclined to suspect that Israel is ultimately trying to exterminate the Palestinian people.
Israel, with the support of the U.S. and its superior military power, seems to be enjoying the springtime of its own country, but "two good things do not go together. It is predicted that the anti-Israeli tide will strengthen around the world. This could be unfortunate for the Israeli people in the long run.

ナチス化するイスラエル国家

ナチス政権下のドイツでは、ドイツ人の1人に犠牲に対して相手国の人を15人殺害した。
いま、イスラエルは連日ガザ地区でパレスチナ人を殺害しているが、イスラエルの犠牲者が1200人だから、ナチスの例からすると18000人のパレスチナ人を殺害することになるかも知れない。
イスラエルによるパレスチナ人への迫害はガザ地区に留まらない。ヨルダン川西岸のパレスチナ地域にもイスラエルは勝手に入植し、なかには武装してパレスチナ人を追い払う事件も起きている。
ここまでくると、究極的にはパレスチナ民族の抹殺を図っているのではと疑いたくなる。
米国の支援を受け、武力に勝るイスラエルは我が世の春を謳歌しているようだが、「良い事は二つない」。世界で反イスラエル=反ユダヤの風潮が強まることが予測される。これは長期的に見れば、イスラエル国民にとって不幸なことになりかねない。

2023/11/18

迷惑系YouTuberと杉田水脈

民間逮捕を標榜していたYouTuberが名誉で逮捕された。何の落ち度がない人に対して犯罪者呼ばわりし、勝手に動画を撮影し公開したものだ。
逮捕後の取り調べでは、犯行の動機は動画再生数が増えれば収入が得られるのと有名になりたかったと言ってるようだ。
こうした他人に迷惑をかける動画を撮影し公開する人間は迷惑系YouTuberと呼ばれ、世間からは顰蹙をかっているが、一部に根強い愛好者がいて商売になっているらしい。
世間の99%を敵に回しても、1%の熱烈なフアンを獲得すれば、人口比でいえば100万になるので、ビジネスとして成り立つことになる。
「今だけ金だけ自分だけ」という世相に乗っかったビジネスだ。

杉田水脈議員の差別発言がしばしば問題となっている。発言の内容が政府方針とはことなっているし、事実とも違っていると指摘されても、やめようとしない。
杉田自身は差別はしてないし、支援者を批判しているだけだと主張しているようだが、差別を助長する結果となっており詭弁は明らかだ。
問題はこうしたヘイトを支持する人たちが存在していることで、そうした人たちの熱烈な支持を得られれば、それだけで彼女は比例区で当選できる。
元々、杉田を自民党の国会議員にしたのも、安倍元首相の強い推しがああったからで、自民党の一部の主張を代弁しているとも言える。
だから、杉田水脈のヘイト発言はこれからも続くことになる。彼女にとっては「飯のタネ」なのだ。
こちらは「今だけ票だけ自分だけ」ということになるだろう。

2023/11/16

これってパワハラかい?

以下はプレミア上場企業で実際にあった話。AIではありません、AIの使い方を知らないんだから。
ある営業所の課長が新人の部下を飲みに誘い、自分の経験に基づく営業のやり方や、新人の仕事の悩みを聞いてあげた。その内容がとても良かった
ので新人は大喜びしていて、同僚にもそのことを伝えた。
処がその件で課長は本社の管理から呼ばれ注意を受けた。
①上司が部下を飲みに誘うこと自体がパワハラだ。なぜなら部下は断ることが出来ないからだ。
②新人の仕事の悩みを聞く専任の社員がいて、それも勤務時間内と決まっている。
課長としてみれば良かれと思ってやったことなので釈然としない気持ちだったという。
社員同士のコミュニケーションには私的な場が欠かせない。勤務時間中の会話では本音がだせないし、細かな機微は勤務中の会話では伝えられないことが多い。
上司と部下という関係だけではなく、同僚や他部署の人とのコミュニケーションも大切で、それには飲み会などの私的な会合が欠かせない。大事な情報は得てしてそうした私的な会合で得ることが多かった。
いま、働き方改革が却って社員を追い詰めているという批判があるようだが、この企業のやり方は社員同士のコミュニケーションを委縮させるのではなかろうか。

別の営業所の出来ごとで、所員たちが電話を受けているなかで、一人の社員だけが電話を取らない。見かねた所長が、一人だけ電話に出ないのは困るので、電話に出るようその社員に指示したところ、「そういう言い方はパワハラです」と言われてしまった。その企業ではパワハラを受けた場合、専門部署に届け出ることがルール化されている。所長としてみればそれは避けたいということで、注意することもままならぬ。
特に若い人の中で電話を掛けたり受けたりすることが出来ないという人が増えているようだ。ある調査によれば半数以上に達しているという結果も出ている。
しかし、電話を掛けたり受けたりが出来ないなら、社会人として失格と言わざるを得ない。字が書けません、計算が出来ませんという人と変わらないからだ。
そうした従業員が注意を受けるのは当たり前のことだ。
何だか日本の企業はこの先どうなって行くんだろうと心配になるね。

2023/11/12

そろそろ終活かな

もんたよしのり、に続いて大橋純子の訃報、
二人とも私より遥かに年下なのに。
親、兄、叔父、叔母、みな鬼籍に入ってしまった。
知人友人も亡くなったり、ホームに入った人も出てきた。
終活、今まで何も準備してこなかったが、
そろそろ備えが要るのかな。
遺言もどうしようか、
考えちゃうね。

2023/11/10

この程度はいいんじゃないの

先日、自民党の桜田義孝衆議院議員が議員のパーティーで、党内で開かれている勉強会について触れ「女性の議員というのはわりと発言しない人が多い。猪口議員は男の人より発言が多い」と発言した。
桜田が言ってるのは
①自民党内の勉強会で女性議員の発言が少ない
②女性の猪口議員は男の人より発言が多い
ということだ。
もしこれが事実と異なるのであれば発言は撤回せねばならないが、事実であれば何ら問題はない。この発言がメディアでも取り上げられたが、それほどの問題だろうか。
会議の席で概して女性の発言が少ないのは、良く見られる光景だ。
もし、女性が発言し難いようであれば、そこは問題にしなくてはならない。

また福岡県中間市の福田健次市長が、北九州市のホテルで開かれた会合で来賓としてあいさつした際に、「あいさつとスカートは短い方がいい」と発言していたことが問題視された。
「あいさつとスカートは短い方がいい」は数十年前からの挨拶の中の定番ジョークで、固い雰囲気を和らげるのに使われていた。
あまり上品とは言えないが、今更どこに問題があるのかよく分からない。
こんな事言いだしたら、これからウッカリ冗談も言えなくなる。
ギスギスした世の中になるのはゴメンだね。

2023/11/09

Israel is insane.

What is happening in Gaza right now is an Israeli massacre of Palestinians in the name of retaliation. Israel has announced how many Hamas leaders it has killed, but the number of civilians it has killed seems to be hundreds of times that number, and the death toll on the Palestinian side has exceeded 10,000. The Israeli policy is "when in doubt, kill.
I suspect that Israel's ultimate goal is ethnic cleansing of the Palestinian people.
The most recent example of this is a statement by an Israeli cabinet minister that "dropping a nuclear bomb on Gaza is an option. Prime Minister Netanyahu immediately denied it, but it is frightening that such a politician exists.
The minister's statement has other significant implications. Israel has nuclear weapons, but has neither confirmed nor denied this in the past. With this statement, however, Israel is officially admitting that it possesses nuclear weapons.
It is said that Israel has possessed nuclear weapons for several decades, but this has not been seen as a problem because of the support and approval of the United States.
However, the U.S. argument that it does not approve of nuclear development by Iran and North Korea but approves of Israel's possession of nuclear weapons is unlikely to be accepted internationally.
There is a Japanese proverb that says, "Lend a shelter and the house is taken," and Israel is indeed a country that "borrowed a shelter and took over the house. This is the starting point of the Palestinian problem, but neither Israel nor the U.S., which is behind it, has any awareness of this.

*Translated with www.DeepL.com/Translator (free version)

イスラエルは狂ってる

今ガザで起きているのは、報復という名のイスラエルによるパレスチナ人への虐殺だ。イスラエルはハマスの幹部を何人殺害したと発表しているが、その数百倍とも思える一般市民殺害し、パレスチナ側の死者は1万人を超えた。「疑わしきは殺す」である。
イスラエルの最終目標は、パレスチナ人への民族浄化ではと疑ってしまう。
その最たるものは、イスラエルの閣僚による「ガザに核爆弾を落とすのも選択肢の一つだ」という発言だ。ネタニヤフ首相は即座に否定したが、こういう政治家がいるというのは恐ろしいことだ。
この閣僚の発言には他に大きな意味がある。イスラエルは核兵器を保有していたが、従来はこれを肯定も否定もしてこなかった。しかし今回の発言によって核兵器の保有を公式に認めたことになる。
イスラエルの核兵器保有は数十年前からと言われているが、これが問題視されてこなかったのは米国の後押し、容認があったからだ。
しかし、イランや北朝鮮による核開発は認めないが、イスラエルの核保有は認めるという米国の主張は、国際的に通用するとは思えない。
日本の諺に「庇を貸して母屋を取られる」があるが、まさしくイスラエルは「庇を借りて母屋を乗っ取とった」国だ。パレスチナ問題の出発点はここにあるが、イスラエルも背後の米国もその自覚は皆無だ。

2023/11/08

「売掛金禁止条例」なんて無理さ

ホストクラブで客の女性に高額のツケで払わせ、返済できないと見ると売春などでを強要して貸金を回収する手口が問題となっている。
こうした事から一部に「売掛金(ツケ払い)禁止条例」の制定を求める声が上がっているが、あまりに現状を無視しているとしか思えない。
私の知る限りでは、例えば銀座の店を利用する客の多くはツケ払いだったように思う。また、通常の飲み屋でも常連客はツケにしている所が少なくない。
もし、こんな条例が制定されたら、悲鳴を上げる店が出て来る。
いや高額だから問題だという声もあるようだが、もう20年以上前にある銀座のママに訊いたところ、月に100万円のツケの客なんてザラだと言っていた。なかには払わない客もいて、そういう時はヤクザに半額で債権譲渡するのだそうだ。1000万円のツケなら500万円でやくざに買って貰う。ヤクザは客から1000万円を回収して500万円の儲け。店側も半額を回収できたので、双方メデタシメデタシとなる。今は暴対法があるのでその手は使えないから、店は困っているだろう。
ツケには2種類あって、客と店の間と客と従業員(ホスト、ホステス)の間というケースがある。いずれにしろ短期間の立て替え払いとなるので、法的規制は難しかろう。
甘い誘惑には高い代償が付き物だということを肝に銘じ、利用する側が自覚するしか手が無いだろう。

2023/11/07

正しい社会って何だろう?

桐野夏生『日没』は恐ろしい小説だ。近未来のデストピアともいうべき状況を描いたもので、読者から正しくないと批判の声が寄せられた作家が、国家によって矯正施設に送られ、正しい小説を書けるよう思想改造が行われるというもの。
施設の長が言うのには、ヘイトが法律で禁止されているのだから、間違った考え方を主張するような作品を書く作家に反省を求め、正しい作品を書くよう導くのは当然だと。それはまた読者が望んでいることでもあると。
一見するとロシアや中国で行われている検閲や思想改造に似ているが、あちらは専ら国家の利益に反するかどうかが問題とされているのに対し、『日没』は一般読者の声に基づいている点に基本的な違いがある。つまり民主主義に基づいているわけだ。
まあ日本でこんな事が起きるなんて有り得ないと思う反面、昨今の特にネットの言論での「正しい主張」の蔓延には辟易とすることがある。
先日、ある大学教授の授業中の発言が問題となり、大学に抗議が寄せられたことがあった。学生の一人が問題にしたものだ。教員が授業中にちょっとした話題を挟むことはよくあることで、その教授は「今後は機微に触れる話はできない」と語っていた。
何だか、みんなで寄って集って不自由な社会を作り上げているような気がするのだが。

2023/11/05

祝!日本一 阪神タイガース

阪神タイガースは2023年日本シリーズ第7戦に勝利し、1985年以来38年ぶりの日本一に輝いた。
勝因はやはり岡田監督の采配にある。守備を固定して守りを固め、攻撃にあっては四球を重視して繋ぐ野球に徹した。これが奏功し、傑出した花形選手のいない中で勝利を積み上げてきた。
打撃面では近本外野手の活躍が印象に残り、中継ぎ投手陣の健闘とともに、巧みなリードでホームベースを死守した坂本捕手の力も大きかった。
ここまで来れば、是非とも未だ経験したことがないリーグ連覇を目指して欲しい。若い伸び盛りに選手が多いので、実現可能だろう。
この1年間、野球を堪能した。そして何より生きているうちにタイガースの日本一を再び見られて本当に良かった。

2023/11/02

祝!真打昇進 立川小春志、三遊亭わん丈

立川こはる改メ立川小春志(こしゅんじ)が今年の5月に真打昇進した。
脱落者が多い師匠談春の元で修業を重ねての成果だ。まるで猛獣使いだねなどと陰口を言っていたっけ。
未だ前座時代に階段ですれ違った時、珍しく和服を着た少年がいるなと思ったら彼女だった。小柄で痩身という外観だったが、高座に上がると歯切れの良い颯爽とした姿を見せる。
私は女流否定派だが、この小春志と蝶花楼桃花だけは別格だ。二人とも前座から見ているが素質は充分だった。
小春志真打ち昇進披露興行は10月28日〜11月1日、東京・有楽町朝日ホールで各日昼夜公演が行われた様だが豪華な披露興行だ。

11月1日付で落語協会から、令和6年3月下席より林家つる子と三遊亭わん丈の真打昇進が公示された。
三遊亭わん丈はミュージシャンから噺家にという変わり種。師匠の故三遊亭圓丈は新作専門だったが、わん丈は古典に力を入れていた(現在は天どん門下)。
二ツ目のわん丈独演会に何度か足を運んだが、これは一之輔の時以来で、それだけわん丈の高座には魅力があった。独特のリズム感も持ち味で、落語界に新風を吹き込んで貰いたい。

2023/11/01

落語『鼠穴』のキズと権太楼による改変

【オリジナルのあらすじ】
亡くなった父の遺した田畑を二等分した百姓の兄弟。金に換えた兄はそれを元手に江戸へ出て成功し大店を持つようになる一方、弟は遊びで全てを使い果たした挙句、江戸の兄のもとを頼って来る。兄はそんな弟に元手を貸すが中身はたったの3文しか入っていなかった。ケチな兄のやり方に弟は怒ったが、3文を元手にして身を粉にして働き、弟も大店の主になり妻子も持つ。
弟は借りた3文の金を返しに10年振りに兄のもとを訪れる。兄から10年前の3文の意味を聞かされ、弟は納得して兄弟で酒を飲み交わす。夜になり帰り支度を始める弟に、兄は「もし火事で家財をなくしたら、俺の身代を全部やる」と約束し、弟を家に泊める。
その夜、弟の店近辺で火事が起こり蔵や家もろとも全財産が焼けてしまった。弟は小さな店を始めたものの、奉公人はいなくなり心労がたたって妻が病に伏せてしまう。立ち行かなくなった弟は連れてを三たび兄の元を訪れて50両を借りたいと申し出るが兄は断った。あの晩の約束を持ち出したものの「あれは酒の上での戯言だ」と反故にされて喧嘩になり、兄の家から飛び出して途方に暮れていると、娘が「自分が吉原に身を沈めて金を工面する」と言い出し、娘は身売りをし50両を手にした弟だったが、吉原からの帰り道に掏摸に会い、全財産を失くしてしまう。絶望のあまり首をくくったところで、兄から「ずいぶんうなされていたが」と起こされる。実は兄の家に泊まってからのことはすべて夢だったのだ。
「おらあ、あんまり鼠穴のことを気にしてたもんだから」「ははあ、夢は土蔵の疲れ(五臓の疲れの地口)だ」とサゲ。

サゲがついているので人情噺とは言えないが、シリアスな心理劇のような良く出来た噺だ。
それだけに何度か聴いているうちに、筋書きにキズがある事に気になった。それは弟の竹次郎が無一文で田舎から江戸に出てきていたという点だ。しかも叔父なるの野垂れ死にしてしまう。ここに無理がある。
例えば上方落語に『胴乱の幸助』があるが、主人公の幸助は丹波から棒の先に天保銭3枚をはりつけて大阪に出てきた。裸一貫でとしているが、それでも約300文を用意しており、取り敢えず大阪で生き抜く準備はしていたわけだ。

想像だが柳家権太楼もこのキズに気になったのだろう、次の部分を付け加え改変して演じた。
兄と別れた後、空腹で倒れていた竹次郎を見ず知らずの人が助け、食べ物と水を与えてくれる。さらにその人が住む長屋の大家に事情を話すと、竹次郎に物置を貸してくれて、住む所が確保できた。そこから竹次郎は小商いを始める。
周囲の人たちの好意で竹次郎は生活基盤が出来たので、そこから商売に励むことになる。
これだとオリジナルのキズは克服され、ストーリーの展開に無理がなくなる。
ただ、この改変により竹次郎の兄に対する当初の恨みや、その後の感謝の気持ちがオリジナルに比べ薄らいでしまう傾きが出てくる様に思う。
どちらが良いか、評価の分かれるところだろう。

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