祝!真打昇進 立川小春志、三遊亭わん丈
立川こはる改メ立川小春志(こしゅんじ)が今年の5月に真打昇進した。
脱落者が多い師匠談春の元で修業を重ねての成果だ。まるで猛獣使いだねなどと陰口を言っていたっけ。
未だ前座時代に階段ですれ違った時、珍しく和服を着た少年がいるなと思ったら彼女だった。小柄で痩身という外観だったが、高座に上がると歯切れの良い颯爽とした姿を見せる。
私は女流否定派だが、この小春志と蝶花楼桃花だけは別格だ。二人とも前座から見ているが素質は充分だった。
小春志真打ち昇進披露興行は10月28日〜11月1日、東京・有楽町朝日ホールで各日昼夜公演が行われた様だが豪華な披露興行だ。
11月1日付で落語協会から、令和6年3月下席より林家つる子と三遊亭わん丈の真打昇進が公示された。
三遊亭わん丈はミュージシャンから噺家にという変わり種。師匠の故三遊亭圓丈は新作専門だったが、わん丈は古典に力を入れていた(現在は天どん門下)。
二ツ目のわん丈独演会に何度か足を運んだが、これは一之輔の時以来で、それだけわん丈の高座には魅力があった。独特のリズム感も持ち味で、落語界に新風を吹き込んで貰いたい。
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>わん丈
唯一の滋賀県出身者と言っておりました。
前座とは思えない工夫のある進め方をしていたのを憶えています。
現在は天どん門下なんですね。
>つる子
色々言われているようです。
二つ目になったとき、等身大の自画像の看板を寄席前に掲げたのには驚きました。
根岸特有の開放的な明るさが持ち味です。
投稿: 福 | 2023/11/08 06:43
福さん
わん丈の独演会でのサービス精神は感心しています。
投稿: home-9 | 2023/11/08 10:40