以下は「岩田明子 さくらリポート」より引用。
自民党派閥の政治資金パーティー券疑惑で、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の複数議員が最近5年間で、1000万円以上のキックバック(還流)を受けて、裏金化していた疑いがあることが分かった。東京地検特捜部は13日の国会閉会後、議員らの一斉聴取に乗り出す構えだ。ただ、別の派閥でも政治資金収支報告書への不記載・過少記載は告発されている。「裏金」も「不記載・過少記載」も不適切な処理であることは同じで、国民の「政治とカネ」への不信感は強まるばかりだ。ジャーナリストの岩田明子氏が緊急取材したところ、安倍晋三元首相が初めて派閥領袖(りょうしゅう)に就任した2021年11月より前から同派の悪習は続いており、それを知った安倍氏は激怒し、対応を指示していたという。
自民党派閥の政治資金パーティー裏金疑惑は、岸田内閣の要である松野博一官房長官ら、安倍派所属議員の「政務三役」更迭が不可避という事態にまで発展した。21年10月の内閣発足以来、最大のピンチといえる。
関係者に取材すると、細田博之前衆院議長がトップだった細田派時代(2014~21年)、現金で還流した分を政治資金収支報告書にどう記載するかについて、派として統一方針が提示されることはなかったという。派内からは「このままでいいのか」と疑問の声が上がっていたが、細田氏側からは明確な指示は示されなかった。
安倍元首相が21年11月に初めて派閥会長となった後、翌年2月にその状況を知り、「このような方法は問題だ。ただちに直せ」と会計責任者を叱責、2カ月後に改めて事務総長らにクギを刺したという。
22年5月のパーティーではその方針が反映されたものの、2カ月後、安倍氏は凶弾に倒れ、改善されないまま現在に至ったようだ。
安倍派のパーティー資金の還流や裏金問題が今や大きな政治問題と化しているが、ここで岩田は細田が派閥の長であった時代に行われたものであり、安倍はそれを止めさせようとしたと言っている。
さすが、安倍番記者として有名をはせた岩田明子の面目躍如だ。
ただ、安部、細田両氏とも泉下に入っており、真実の確かめようがない。
ここで問題とすべきは、岩田は以前から安倍派の資金還流や裏金の存在を知っていたという点だ。
ジャーナリストならその事実を明らかにし、不正を追及するのが本来の姿であるべきではなかろうか。
そのことに口を拭って、私だけが知っているエピソードを得々として語る神経を疑うし、ジャーナリストとしての矜持の欠片も感じられない。
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