辛い新春を迎えて
今年は波乱含みと予想していたが、元日と二日と連続して大きなニュースが飛び込んできた。
元日の夕方に起きた能登半島大地震は、最大震度7で周辺の海岸には1.5mを超える津波が押し寄せ、多くの家屋の倒壊と多数の死傷者が出す大惨事となった。
私は20歳の頃に同じ年の友人3人と能登半島を訪れた。3泊4日で在来線と路線バスを利用して能登半島を1周した。
未だ観光ブームが起きる前で、どこも人影はまばらだった。
旅館では宿泊客が我々だけというのもあったし、ビールを注文したら宿の女将が買い物かごを下げて酒屋に買いに行っていた。
行く先々で親切にされた。
路線バスでは運転手の人が路線を外れ、景勝地の近くで15分ほどバスを止めてくれた。他の乗客から何も文句が出なかった。
交番では警官が大きな地図を広げて名所と行き方を説明してくれた。
お陰で楽しい思い出が詰まった旅行となり、その後数えきれないほど旅行をしたが、今でも一番楽しかったのは能登半島の旅だったと思っている。
それだけに、今回の地震災害には心を痛めている。
私自身は何もできないが、犠牲がこれ以上拡がらぬことを祈っている。
2日の羽田空港での日航機と海保機の衝突による事故にも驚いた。
炎上した日航機から乗客乗員全員が脱出できたのは奇跡としか言いようがない。乗員の的確な誘導と、上極の冷静な行動によるものだろう。
しかし海保の乗員5名が犠牲となってしまった。能登半島地震への救援物資を運ぶ予定だった。
個人の幸せなんてのは、大きな災害や事故によって一瞬に失われてしまうものなのだ。
そんな気の滅入るような新春を迎えた。
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